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14/4/8

甲状腺腫瘍を経験したアラサー女子のお話(検査編)

Image by Olia Gozha

こんにちは。北海道に住むアラサーのおおぬきと申します。
今回は、私が34歳の時に経験した「甲状腺腫瘍」の話を書いてみたいと思います。

発覚までの経緯

※発見は偶然でした

34歳。2月のある日、うつ伏せで本読んでたんです。で、首のあたりを触ったら、

ん? なんか、ボコって出てるんですけど !!?

ちょうど右の首の付け根の辺りに、変な膨らみを発見してしまったのです。「なんだこれは…?」と、身体を起こして触ると…あら不思議、膨らみが消えた。(消えたというより、目立たなくなった)痛みは全くありません。

ネットで調べてみると、どうやら甲状腺が疑わしい…。が、まーさか、自分がねえ…なんて思いながら、うつ伏せになると現れる不思議な首の膨らみに疑問を持ちまして、数日が経過。

エステのお姉さんの助言で病院へ行くことを決意

首の付け根の違和感に気づいてから数日後。私がお世話になっているフェイシャルエステへ行きました。担当のOさんに「首の付け根に、変な膨らみありませんか?」と問いかけ、実際に触っていただいたところ…

Oさん「おおぬきさ~ん! これ病院行ったほうがいいですよ~~!」

アタイ「え!? まじで!? 行ったほうがいい?」

Oさん「ですよ! 病院行って何でもなかったらそれでいいじゃないですか!検査したほうがいいですよ!」

ということで、3月の始めに市内にある大きな病院へ行ったのであります。

不安が現実へと変わった検査

なんせ首の付け根の膨らみが気になるってことで、どの科を受診したら良いかわかりませんでした。そこで総合受付で話をし、耳鼻咽喉科を紹介してもらい、受診受付。

1時間ぐらいして診察室へ呼ばれ、先生の触診が始まりました。首の付け根を触りながら…

担当医「はい、じゃあ唾飲んでみてもらえますかー?」

アタイ「ハイ(…ゴックン)」

担当医「あー…甲状腺腫れてるねえ…。じゃあ、ちょっとエコー検査しましょうか?」

まじっすか!!! 腫れちゃってますか!!!

心臓バクバク言いながら、隣のエコー設備のある部屋に移動。ベッドに寝かされ、首の後ろに枕を入れて首が伸びるような状態で寝かされました。いざ、エコー検査開始!

担当医「あー……腫瘍が大きいねえ。これは……。」

アタイ「え? 大きいんですか?」

担当医「うーん。エコー画面に入りきらないよ。」

アタイ「ファッ!?」

担当医「5cm弱ってところかなあ…。」

そして、担当医の極めつけの一言がこれ

担当医「ここまで大きいと、悪性を疑ったほうがいいかもしれないねー。」

……まじか。まじかよ…。まさかこの歳で癌発症!?アフラックのガン保険入ってて良かったなんて思いが頭を掠めたりもしたけれど、いやいや勘弁してください!って気持ちの方が大きかったわけです。全身の血が一気に抜けた感覚でした。

診察後の対話で次のステップへの案内がありました。

担当医「詳しい検査しましょうね。3月中旬が空いてるなあ…この日に予約入れていいですか?」

アタイ「はい…。」

担当医「CT・レントゲン・血液検査・エコー検査・尿検査…等、検査で半日かかりますから。」

アタイ「はい…。」

担当医「じゃ、この日の8時に受付きてねー。」

アタイ「はい…。」

担当医「次の検査で良性か悪性かだいたいわかるから」

アタイ「はい…。」

検査の予約票を握りしめ帰宅。帰宅した瞬間、おばちゃんは大泣きしました。

腫瘍でかいね! エコー画面に入りきらないね! 悪性かもね!

…もう、おばちゃんの頭の中は悪い考えしか思い浮かばない状態になりました。

検査後に私がとった行動

まだ別の機会にこちらに投稿しますが、実は私は未亡人です。しかも一人暮らし。結婚~死別後は北海道に住んでおり、実親・姉妹は福島県に住んでいました。「助けて」と言っても簡単に助けを呼べる距離ではないこと。そして、福島県は現在、原発問題を抱えているため、この「甲状腺腫瘍」という病気を告白することに戸惑いがありました。(※私は東日本大震災前に北海道に嫁いだので、今回のこの腫瘍は原発問題には全く関係のない発症と考えています。一応書いておきますね)

もうね、頭が真っ白ですよ。誰もいない部屋で大泣きしましたよ。

旦那が死んだ後、「自分も旦那の側に行きたい」なーんて思っていたのに、いざ自分がそうゆう状態になると…白状なもんですね。

まだ死ねない! 死にたくなああああああああああああああい!

って思っちゃった。

で、両親に電話するのが嫌で、東京の叔母さんに連絡をした。

おばさん「あら!久しぶり!どうしたの?」

アタイ「おばさん、実はかくかくしかじか…」

おばさん「えええ!でもまだ悪性って決まったわけじゃないんでしょ!」

アタイ「うん…。」

おばさん「悪性の心配するのは、悪性って診断されてからにしなさいよ!」

アタイ「うん…。」

そうだ、まだ悪性と決まったわけじゃない! あの先生に「悪性ですよ」って言われてから泣こう!そう決めて、涙が止まりました。おばさんには、私の身にもしものことがあったときのためのことを話しておきました。(これは私の旦那が亡くなった時の経験を踏まえての行動でした)


1週間後、精密検査を受ける

検査予約の日。再び病院に行きました。朝から検査検査検査。血液採って尿採ってレントゲン撮影してエコー検査受けてCT撮影して……検査疲れを起こしました…。でもその間、心臓バクバクでしたよ。まだ決まったわけじゃないけど、頭の中はどうしても悪い方向に考えてしまいますからね…。

この時、CTを初めて経験しました。造影剤が体内に入った瞬間の、あの呼吸器官が焼ける感覚は、あまりいい感じじゃなかったですね…。

ジャッジメント

一通り検査を受けて耳鼻咽喉科の受付へ。検査結果が届くまで約1時間。その間も心臓が壊れるんじゃないかってぐらいバクバクしてました。

名前を呼ばれて診察室へ移動。レントゲンとCTを画像を観て先生が一言。

担当医「腫瘍、大きいね(笑)首の側面に回り込んでるよ(笑)」

アタイ「えええええ!?」

そう。CT画像を実際に自分の目で見て思いましたが、

本当に腫瘍がでかい

左側の正常な甲状腺(左葉)と比べると、右は何倍にも面積が膨れ上がっていました。

担当医「でも、腫瘍の境目が綺麗に見えてるから、現時点での診断は良性腫瘍だね」

アタイ「うおおおおおおおおおお!」

担当医「でも、切って検査しないと正式な決定は出せないからね。」

アタイ「はい…。」

この、先生の「良性腫瘍」という言葉を聞いた時、私の視界がクリアになりました。天国にいる旦那に「アタイ!やったよ!」なんて心で叫んでいました。

以降、まとめて書いておくと…

●甲状腺腫瘍は手術して腫瘍を取り出し、切ってみないと、良性・悪性の確定が出せないこと

●この病院では3cmを超えた腫瘍に関しては手術をお勧めしていること
(切ったら悪性ってことがたまにあるから、というのが理由)

…以上から、手術で摘出することを勧められました。

意外と多いよ。甲状腺腫瘍の人

で、実際の手術の予約を入れようと思ったところ…

5月ぐらいまで空きがない!

かろうじて4月24日に空きがある…もうここしかない。「手術お願いします!」

ということで、私は手術を受けることを決意しました。


長くなるので、この後の入院手術編は、続きとして書かせていただきます。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました!

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