入院生活を送った「メンヘラ」に効いた食事


まず、私のことを少しだけ。

私はいわゆる「メンヘラ」です。

この2年弱の間に、A病院で2か月半、B病院で2か月ちょっと、C病院で2週間ほど、入院もしました。

今も治療は続けていますが、だいぶ回復してきたなぁというところです。


では、本題に移ります。

目を閉じて想像してみてください。ひとつのまんまるい「かき揚げ」を。




…はい。ありがとうございます。あなた、今、目を閉じていませんね。

そりゃそうです。目を閉じていたら読めませんから。笑


「かき揚げ」に話を戻します。

あなたが想像した「かき揚げ」には、何が入っていましたか?


玉ねぎ?

にんじん?

ごぼう?

桜えび?

彩りにグリーンピースやコーンが入っているかもしれません。


では、その「かき揚げ」、どこにありますか?


そばの上?

うどんの上?

お皿の上?

油の中?


ここからは、 私が入院したふたつの病院で食べた「かき揚げ」の話です。


ひとつ目。C病院で食べたかき揚げ。

その日の献立は「天ぷらそば」でした。

入院していると麺類を食べる機会が少ないので麺類の日はわりと楽しみなもの。

なんの天ぷらかなー?まぁ、海老は無いだろうけど…茄子かなー?かぼちゃかなー?

…しかし、わくわくした私の目に入ってきたのは温かい蕎麦の上にのったまんまるいかき揚げでした。

もちろん、運ばれてくる間に、汁を吸ってやわやわになったもの。

サクサクした野菜の天ぷらを想像していた私には残念な食事でした。

(栄養士さん、調理師さん、ごめんなさい。)


ふたつ目。B病院で食べたかき揚げ。

その日の献立は「うどん」でした。

他のおかずも献立表を見て把握していたのですが、それとは別のお皿にかきあげがのっていました。

いわゆる「トッピング」というもの。

そのかき揚げには、小指の爪より一回りほど大きい小エビがいくつか。

きれいなピンク色が目をひきました。

別盛りなのでサクサク感もあり、美味しかったです。

「うどん」のおまけのはずなのに、とても印象深く覚えています。

(栄養士さん、調理師さん、ありがとう!)


「天ぷらそば」を想像していたら、出てきたのはやわやわの野菜かき揚げ。

「うどん」を想像していたら、サクサク小エビ入りのかき揚げがついてきた。

どちらも「かき揚げを食べる」という同じことですが、食事中・食後の気持ちは違いました。


「病人が贅沢言ってんじゃねぇよ!」と言われたら、そのとおりかもしれません。

でも、病人だからこそ、そんなささやかな美味しさや嬉しさにも、力をもらうのです。

おなかを壊して水分しかまともに摂れなかった後に食べる「おかゆ」が格別に美味しく感じた経験、

ありませんか?

きっと、それと似たような感覚だと思います。


“余分なお金は無い!”とか“洗い物を増やしたくない!”という時もあると思います。

そんな時、こんな手はどうですか?

“いつもはまっすぐ切っているネギを、今日はナナメに切ってみようかな”

“いつもは絹ごし豆腐だけど、今日はもめん豆腐にしてみようかな”

“いつもの納豆じゃなくてひきわり納豆にしてみようかな”


切り方や食材がちょっと違うだけで、食べる時・食べた後の気持ちが変わることもあります。

もし、自分で料理をする人なら作る時から。


1日3食、食べられるというのはとても大切なこと。

それが栄養バランスの整ったものならさらに良い。

病院での食事はこのふたつの条件が満たされているものでした。

けれど、そこから一歩進んだ工夫が、「メンヘラ」の私に効きました。






















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