【2】パニック障害と診断された私が飛行機に乗って海を渡り、海外で4年暮らしてみた話。

【2.パニック障害発症】


毎日吐き気に耐えていた。
止まらない吐き気、待ってくれない仕事(学校)、
企画の運営と授業の両立。

なぜ、吐き気 という症状ばかりが出ていたのかはわからない。
でも、私の 吐き気 とは ただの
気持ち悪いなぁ… という状況ではなかった。

もう今にも戻してしまう、究極の状態。
それが、24時間7daysで休みなく続いていた。
そしてそれが私の中で恐怖となり、電車に乗るのが怖い、
車に乗るのが怖い、すぐに逃げ出せない場所にいるのが怖い、となった。

ある授業後、みるみる顔色の悪くなっていく私を見かねた友達が

一度出しちゃえば楽になるよ と言った。


意を決してトイレへ篭った。


吐けなかった。
代わりに、物凄く爪の長い手で、胃を鷲掴みにされたような痛みを感じた。


これはもう、病院に行くしかない。


私の母は、小さな個人病院で看護師をしている。
学校から母に泣きながら電話して、診察の予約を取ってもらった。


子供の頃からお世話になっている院長先生が診察してくれた。
問診、触診、血液検査、バリウムを飲んで胃の検査もした。

全て異常はなかった。
標本にしたいくらい美しい胃だと太鼓判まで頂いた。

胃薬と、吐き気どめを処方されて帰宅した。
吐き気どめを飲めば、少しは収まる。
でもまたすぐに襲ってくる吐き気。

泣きながら母に訴えた。
薬を飲んでも止まらない!!
気持ち悪くて電車も乗れない!!
何も食べられない!!


母が静かに言った。


あんた、それは精神的な病気だよ。


でも先生がくれた薬を飲んでも何も変わらない!
こんなのおかしい!


キレる母が言い放った。



あんたの心が弱いからそうなるんだよ!!





心の中で何かがガタガタ音を立てて崩れた。



注) 母の暴言には言葉を失いましたが、基本的に私と母は異常な程仲良しです。

注) 後に記載しますが、パニック障害は心の病気ではありません。




再度病院を訪れた私に渡されたのは、うつ診断テストだった。

全部正直に答えてね、と言われた。



答えられるはずがなかった。
結果は母の耳に入るのだ。


ほとんどすべての質問に正直に答えたが、


死にたいと思うことがありますか


に、正直に答えることは出来なかった。


私は、正直今すぐに殺してくれと毎日思っていた。

それくらい毎日、24時間止まらない吐き気は私の精神を消耗させていった。




その後、最終的にくだった診断は、


パニック障害だった。

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