『常識とは18才までに積み上げられた先入観の堆積物にすぎない』

1 / 5 ページ


アルベルト・アインシュタインがこんなことを言っていたらしい。


『当たり前』と思っていることが『常識』。


『当たり前』だから疑問を抱くこともないし、そもそも気にも留めていないことだってある。


よく「常識を疑え」なんて言うけど、気にも留めていないことを疑うのは簡単じゃない。


でも自分の常識とは異なる常識と出会った時に、自分の中の常識がフッと姿を現す時がある。




16才の時にひとりで中国に行ったのが、ボクの初海外旅行だ。


高校2年生の時に、学校で「ひとりで中国に行ってくる」と冗談で言ったら本当に行かないといけない雰囲気になってしまい、特に海外に興味があったわけでも、特に中国に興味があったわけでもないのに行く羽目になってしまった自業自得の海外デビューであった。


そんな舐めた気持ちでやってきた16才の常識を破壊するには、中国は十分過ぎるパワーを持った国であった。


例えば・・・


地下鉄の車内で座っていたら、前で吊革につかまって立っていたおっさんがカー!ペッ!とボクの足と足の間に痰を吐いた。


ホテルの赤い絨毯の上を颯爽と歩くお姉さんが、カー!ペッ!と絨毯に痰を吐いた。


「ところかまわず痰を吐くのは行儀の悪いこと」だという、いわば常識的なマナーを刷り込まれて育ってきたボクは、中国で開眼する。


痰っていうのは、いつでもどこでも吐きたいときに吐いていいんだ!!


目から鱗である。


人民たちにすっかり感化されて、ボクも痰を吐いて吐きまくってやることにした。


ノドに痰が絡みやすい体質ではないが、ボクなりに頑張ってノド中の痰をカー!カー!かき集めてペッ!と吐いてやった。



それなのに・・・



あんなに頑張って痰を吐いたのに・・・



いざ吐いたら、捕まってめちゃくちゃ怒られた。

みんなの読んで良かった!