運動音痴の僕がスケボーで街中を移動できるようになった話。

I bought Skateboard!!

2012年春。

目白大学人間福祉学科へ入学した。

大学生と言えば?

そう、バイト。

僕は少し大学にも慣れようやく夏休みに突入しようとする7月上旬にアルバイトを始めた。

そしてそんなアルバイトにも少しだけ慣れてきた3ヶ月目。

8月の給料は約12万。僕は高校生の頃から憧れていた某ブランドのパーカーを買うために原宿へ向かった。

現在はストリートファッションに人気の火が着き入手困難となってしまっているパーカーも2年前は余裕で手に入れることができた。ちなみに値段は2万4千円。

そしてその帰り道、以前からやってみたいと思っていたスケートボードを見てみようと思い、ムラサキスポーツを訪れる。

様々なスケートボードやスノーボードが立ち並ぶ中、何が何だかさっぱり分からない僕は店員さんにスケボーの部品の名前から教えてもらい、一度もやったこともないスケボーをノリでその場で購入。ちなみに最初はブランクデッキ(デザインの施されているブランドデッキとは異なる無地のデッキ)にベンチャーというブランドのトラック、RIP TEILというブランドのソフトウィールのコンプリートセットを購入。

そのまま岐路に着く。

Let's ride on...!!

自宅に着いた僕はとりあえずスケボーに乗ってみる。

なんとなくスケボーというとマーティ・マクフライ(バックトゥザフューチャーの)や名探偵コナンなどを思い浮かべ乗るくらいならできるかなと思っていた。実際僕はスケボーで駅から大学までの徒歩10分の時間を短縮しようとしていた。

しかしここで計算外の出来事が。

”ただ乗る”ことが意外にも難しかったのだ。現に僕はいきなり転んだ。しかもこれが痛い。転けることに慣れていない僕にとってはこの1回でスケボーに乗るのがトラウマになるくらいに怖いし痛かった。

それでも諦めるまいと10分くらい自宅の前で乗っていたがバランスを取るのが本当に難しい。

恐る恐る地面を蹴ってみるも本当にバランスを取るのが難しい。

これは無理だと悟った僕はスケボーのHow toをYoutubeで閲覧することにした。

最初は「スケボーの基本」的なものでスケボーの部品や各所の名前の解説、足を置く場所などについて勉強した。

そして次にプッシュ。

地面を蹴って加速するトリック、プッシュだ。何とかこれくらいのレベルであればイメージと理解ができた僕は再び外に出てプッシュの練習。

しかし人間、脳内は自分の都合の良いようにできているのかイメージとは全く違う。

プッシュをして一発でテールに足を乗せるなんてできないし一度にプッシュできる回数なんて小さく3回が限界だ。そして何よりプッシュをした後の止まり方が分からない。もうとりあえず飛び降りる。

翌朝、大して乗れもしないデッキを持って悠々と大学へ向かう。と言っても乗るのは駅から大学までの間なのでそれまでは基本手持ち。邪魔だし重いしで非常に馬鹿みたいだった。

そして最寄り駅へ到着。

何だか乗っているところを見られるのは恥ずかしいので普段学生が通らない道をわざわざ遠回りしてスケボーに乗る。幸い車通りは激しくなく人も少ないので乗ることはできた。しかしいかんせん慣れていないのが大きくちまちまと進む。

大学に着く頃には果たして歩きよりも早かったのか?疑問に思うくらいである。

しかしこれなら大学に行くついでにスケボーに乗る練習ができる、と思いそれからというもの毎日スケボーを片手に大学へ行くことになる。

A few month later...

数ヶ月後。

僕のスケボーは部屋のオブジェと化していた。

全然乗れない。上手くならなかったのだ。

いくらプッシュをしても一回のプッシュが雑魚いから何度もプッシュしなきゃなんない。

しかもプッシュをする度にバランスが崩れて転びそうになる。

数ヶ月経っても止まり方は分からず。

気付いた頃にはデッキを購入してから1年が経っていた。

Movies light to my heart...

しかしオブジェとなってからもスケートボードに乗り街を移動したりトリックをかます様はカッコいいものとして僕の心に残っていた。

そしてYoutubeにて今度はHow toではなく街中をスケボーで移動する動画を観た。

思うことは”やっぱりカッコいい”。

それだけだった。

そして僕は再びデッキを手にする...。

Skater heart Reborn!!

再びスケート熱を再燃させた僕はバイト先までの道のり、大学までの道のりをスケボーで頻繁に移動するようになる。

已然として止まり方は分からないしプッシュは雑魚だ。

それでも以前よりいくらかはマシになってスケボーに乗るのも苦ではなかった。

もちろん移動速度は遅いし自転車や徒歩に逃げることもあった。

それでも気が向けばスケボーに乗るようにしていた。

この頃友達の影響でストリートファッションにものめり込んでいた。

ある日Levi'sの501にニットキャップ、サングラス、デッキを買った日に購入したパーカーのフードを被って出かけていた。コテコテのストリートスタイルだ。

すると何だろう。

自分が強くなったような錯覚に陥り、スケボーに乗る恐怖もなくなったのだ。

今までよりも強く、大きくプッシュができ、スピードが出ようが車が来ようが人がいようが関係なくガンガンプッシュができる。

この感覚だ!と思いそのままかれこれ30分くらいかけ2駅先の地元までプッシュで帰る。

家に着いた頃には汗だくだったが初めてプッシュで街中を駆ける気持ちよさを感じることができた。

Push Push Push!!

プッシュのコツを掴んだ僕は止まり方は已然として分からなかった(というかできなかった)がプッシュで移動しまくる毎日を送る。

バイトの休憩ですら外に出てプッシュをしまくった。

大学に行くのもプッシュ。

とにかく出先にはいつもデッキを持ち歩いた。

お台場だろうが代官山だろうがプッシュしまくる。

止まり方もぎこちなくバランスが崩れそうになる時もあるがなんとか止まれた。

プッシュのし過ぎで足が痛くなることもあったが以前のように筋肉痛になることはなくなった。

もはや転びすぎて転ぶことが恐怖でなくなり人前で転けようが全身を擦りむこうが怖くなかった。

プッシュができるとスケボー自体が楽しい。好きになる。

僕は次のトリックとしてチクタクというトリックの練習を始めた。

全然できなかったがプッシュでの移動が楽しいからスケボーを手放すことはなかった。

自然とチクタクの練習も反復して行い今ではチクタクでも加速することができるようになった。

そしてショービット、パワースライド、オーリーと色々なトリックの練習もスケートの中に取り入れ今では低いながらもなんとかオーリーをメイクできるようにまでなった。

もの凄く楽しい。

徒歩の時間を短縮する移動手段としても大活躍しつつ、トリックという楽しみも増え今ではスケボーが手放せない。

もちろん今でも大学へはプッシュで通っている。

プッシュができるからスケボーを堂々と持ち運べるし暇な時間はスケボーをして遊んでいる。

雨でスケボーができなければ動画を観たりイメトレをする。

晴れていればプッシュをする。

スケボーは運動にもなるしパークへ行けば仲間が沢山いる。

慣れれば移動の時間も短縮してくれる。

トリックが決まれば最高に気持ちいい。

怪我はつきものだけどそれすらも努力の勲章みたいで最高にイケてる。

本当におすすめしたい遊びだ。

ここで大事なのは”遊び”だということ。

スキルアップはマイペースでいい。

僕みたく一時はオブジェになってもそれはそれでOK。

中には1ヶ月でオーリーをメイクするやつもいるけどそういうのは関係ない。

自分がやりたいと思ったときにやればいいし辞めたくなったら辞めればいい。

僕はいつも1時間もしないうちに練習を辞めちゃうしね。

オーリーは基本のトリックだからできるようになろうみたくHow toでは言われてることが多いけどぶっちゃけオーリーなんかできなくてもプッシュができればスケボーは楽しい。

そしてプッシュが楽しいと思えれば自然とスケボーに乗る時間は増えるし次は何のトリックを練習しようかって考えになるはずだからオーリーはできるようになる。

そりゃ最初はできないよ。

でもプッシュがある。プッシュの楽しみがあるからくじけちゃうことはないはず。

10あるうちの9をプッシュしても1、オーリーの練習に当ててればいつかは飛べるようになるしね。

僕はサッカーも野球もできないけどスケボーはできるよ。

そして自分のことをスケーターだって思ってる。

スケーターだからこそ移動はプッシュするしプッシュするからスケーターだって思ってる。

そしてスケーターっていうのは最高に馬鹿でカッコいい連中だって思ってるから僕もそうあれるようにしてる。

車が走ってようが自転車が走ってようがプッシュしちゃう馬鹿だけど、通りが激くて人に怪我させちゃう可能性があるところでは降りたり、夜間は滑らないようにしたりってスケーターとしてダサくならないようにね。

そんなわけで僕はスケボーで街中をガーガー移動できるようになりました。

最高に気持ち良くて楽しくて奥が深くてカッコいいのでぜひオススメです!

スケボーさえあれば毎日がハッピー!!

GO SKATE!!!!!




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