秘密の扉17

猫の独り言 高橋凉子著(小説の中のエッセイ)

二章 星に思いを寄せて                   (一章は秘密の扉14で・・・・・・・・)

一節 星々の思い出

今宵私はベランダから、夜空の星々を見て、なつかし過去が走馬燈のようによみがえるわ。

その話をするわねぇ

南十字星の話

私の思い出をお話しするわね

今から十一万年前のことなんだけど

私は南十字星で、翼のついた白馬をしていたの

ここは地球と違って重力が3分の一だから、この姿でも飛べると言うことなんだけど、

私の仕事は、トゥルリー王子を私の背に乗せることだった。

トゥルリー王子はエレミヤ王朝の第2王子だったの

とても優しくて、賢かったのよ

勇気と愛情深い王子だったの

私は王子を乗せ地上を疾走し、空を飛び回るのが好きだった

大地には絨毯を引きつめたみたいに、小さな可憐な紫の花

それはやさしい風が吹くと、大地の上でうれしそうに踊るのよ

花びらはハート型で5つあったのよ

今でも、ミステリアス・ブルーの花を見ると、つい涙が出ちゃうの

南十字星では、第一王子は神官として、祈りを宇宙に発信することになっているの

だからトゥルリー王子の兄である、ムサリオ王子はいつも祈っていたのよ。

それも エレミア の意味なんだけど

偉大な光り輝く都市という意味なのよ

輝くといっても、内から輝いているのは当然なことなのよ

光物で、いくら輝いてみても すっかりばれちゃうの

人の心も、空気も、木も、町も、農村も、まぶしいばかりの光を放っていたのよ

私はそんな南十字星が大好きなの

夜空を見ながら、あのころを懐かしく思い出すと、まるで昨日のことのように思い出すわ

トゥルリー王子の妹、カシミキ王女のことや、私が出会ったすべての人々に思いをはせると

すぐ、そばにいて、今日もがんばろうと思えてくるのよ。


オリオン・リゲルのお話


私が招待されて、リゲルの王宮に行ったこと時の話なんだけど、

教室で、今から地球における歴史を講義しますと、講師が言い

「スカンジナビア半島の歴史」を講義しますと言ったとたん、たちまち、教室の温度が

寒くなってびっくりしちゃった。

講師は「できる限りスカンジナビア半島の状況を再現しています」

宇宙文字で書かれているプリントをひとつもらったのよ

そこには古代スカンジナビア半島と古代日本がとても仲良しだったと書かれていたの

でも、時というのは無常で、今ではそんなことがあったなんて忘れ去られているわ


宇宙語の基では、国境もないし、人種の差別もなど考えられないわ、

宗教で争いが起こるなんて、リゲルでは信じられないもの

地球人が語っている「神」の概念なんて、星の光に照らせば溶けてなくなるのにね

どうして固守しているのか、不思議で仕方ないわ

教祖といわれる人のことを思うと、違った形で湾曲されて伝わってしまい、気の毒に思う

時というのは、無常にもすべて自分がこうだと信じることが、残り、そのほかのものは失われて

しまうのよ。

脚色された書物を、ありがたいものとして、保持し、人生までかけてしまう。

それってね

その講義で、私がわかったことは

悠久の昔は、人類は星の光を素直に、心不覚で受け止めていて

いかに自分が、輝き続けるかが大切で、そのための真理が

理屈ではなく、だれかに教わるのでもなく、一人、一人の心の中に感覚としてあったの

人々は魂で出会い、魂を交流させていたのよ

人々の外見がどうであれ、そんなことはその人の心の輝きの前では、どうでもよかった

だから、人々は輝いていたし、どんなに遠くに離れていても、

心の交流は、それほど難しくなかったのよ、すべてはひとつであるという真理の基では

幸せだった。

 今の地球は人々の個性も、心もばらばらになってしまったけど、

その中で調和をして、心を輝かすことができるかという、壮大な実験だと思えば、

この地球で生きていることを誇りに思うわ









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