あるレスキュー隊員の話

とあるレスキュー隊隊員がいた。

彼は仕事熱心だった。
あらゆる事故現場にて数多くの人命を救ってきた。
そこが例え困難な現場であっても、老若男女問わず人命救助してきた。
もちろん彼は仕事だとして、感謝の言葉も感謝状も軽く流し、当然のことをしたまでだとして接してきた。

そんな彼が、ある非番の日に海水浴に出かけた。そこで悲劇が起こった。
友人とや楽しんでいる中、突如として襲ってきた高波に、彼は飲まれてしまい、溺れてしまったのだ。

ところが…

周りの人間は、彼が有能なレスキュー隊員で有るから、助けはいらないと考えた。
心配ない。今まで何百人もの人を救ってきたんだ。ケロっとして帰ってくるよ。


しかし


…彼は帰らぬ人となった。



例え何百人の命を救った人間でも、自分の命までは救えなかったのだ。







有能な人、卒なく物事をこなす人には、ホントに助力は不要なのだろうか。

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