高校中退したら無茶苦茶になった話 3

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高校退学したばっりだったし、母も
ストレスが溜まっていたんだと思う。

ただ当時の僕にはそんなことを思う
余裕はなかった。

母はどこかへ出かけた。
僕はこの家を出て行こうと決めていた。

通帳など管理している引き出しを開けた。
僕のために貯金してくれていた
僕名義の通帳。

30万入っていた

それを見たとき、感謝の気持ちなどは
なかった。
この金でどうにかするとしか思わなかった。

ボストンバッグに衣類や必要なものを
詰め込んだ。

『あーそうですか。死ねですか。今までお世話になりました。』

そう置き手紙を残し、僕は家を去った。

すぐにその足で銀行へ向かう。
30万引き出し、僕は外のベンチで
タバコに火をつけた。

これからどうするかな...

友紀にメールしてみた。

『俺、家出した。』

友紀『うちにおいでよ!』

友紀は住所を教えてくれた。
僕はすぐタクシーを拾った。
その住所へ向かう。

そのアパートへ向かってるタクシーの中、
僕はどこか吹っ切れていた。

死ねってことは俺は必要ないんだろう。
最初っから生むなよババア。
無責任だな。
望み通り消えてやるよ。

寂しいという気持ちはなかった。
もしかしたら『死ね』と親に言われた
ショックで寂しさを感じなかった
だけなのかもしれない。

『着きましたよ』

タクシーの運転手にお金を支払い、
重い荷物両手にインターホンを鳴らした。

友紀『いらっしゃーい』
美咲『退学と家出おめでと!』

元気良く迎えてくれた。

友紀『荷物ここに片付けよっか』

友紀は一緒に手伝ってくれた。

するとインターホンが鳴る。

誰だろうと思い、
テレビドアホンを見てみる。

そこに映っていたのは、
ヤクザっぽい男だった。



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