16000本のキャンドル(2)

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大勢の人たちが今年もキャンドルをつくった。ひとつひとつに祈りをこめた。そして、15, 890本をつくった。

名古屋、東別院。

子供たちや学生や、大人たちが、その境内に並べていく。夜、ひとつずつ、すべてのキャンドルに火をともす。

キャンドルの数は、津波に飲まれ、亡くなった人たちの数。

その火を見つめて被災した子供たちと語り合う。


「父が津波で亡くなくなったってことを話すと、どう思われるのだろう…って思ってしまい、怖くてなかなか話せなくて、でも、本心では誰かに聞いてほしくって。」


誰よりもずっとつらい思いをしてきた彼らは、ほんとうは大声をあげて泣きたいに違いない。泣いて、泣いて、泣いて、頬をぐっしょりと濡らすことができる場所と時間がほしいに違いない。それでも折れそうになる心に負けず、強く活きている。


僕にできることはないのか?

今すぐ、今の自分にできることはないのか? 

自問しているばかりで四年が過ぎた。


もう一年、いや、一年でも二年でも、自分なりにできることを探し、今よりもっと強い思いをもって絆をつないでいくことに決めた。


(愛知ボランティアセンタ「Smile宣言2015」より一部引用)

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16000本のキャンドル(3)

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