しどろもどろで頼りない大人たちが、“自分プレゼン”でデキる奴に生まれ変わった話
私は起業5年目の水元といいます。
このお話は、私が開催したセミナーの一幕で起こった出来事ついて書きます。
私からみなさんに伝えたいことは、人は変われる。それも一瞬で。ということです。
そして、あなたがこの話をちゃんと噛み締めてくれたなら、あなたも変われると確信しています。
私はここ最近、起業を目指すビジネスパーソン個人を支援する事業を展開しています。今回のセミナーは、そんなこれから大きなチャレンジに踏み出そうという個人を対象に後押しとなる情報提供を目的としていました。
スペック(?)はこちら。
日時:4月27日(日) 15:00~
会場:渋谷ヒカリエ8F Creative Lounge MOV
参加費用:5,000円
タイトル:『ビジネス的モテモテとメリット行動』(ここでは意味がわからなくて大丈夫です)
<ヒカリエ>とは、東京都渋谷区の渋谷駅東口に位置する複合商業施設で、2012年3月に竣工した比較的新しいスポット。渋谷駅から直結で、かなりいい場所を押さえました。このことからも、私のこのセミナーに対する思い入れが伝わるかと思います。
はっきり言って来ないと損!と周囲には話していたくらいです。
真ん中あたりは、どうせ眠くなるピーク
セミナー内容の詳細は秘密ですが、
『競合概念』であるとか『比較優位性』などをテーマにしたビジネス系の小難しい話が続きます。
私のセミナーの所要時間は約2時間。主催者であり、講師である私は、当然ながら、ペース配分というものを考えなければならないわけです。2時間ぶっ通しで一方的な話を続けたら、仮にその内容がとても価値の高いものだとしても、受け手は情報過多となって意識がどこかへ飛んで行ってしまうものです。
高校の授業が50分、大学の講義が90分。その比較からしても120分というのは、なかなか一方的というのは苦しいことがおわかりいただけると思います。しかも、午後3時からのセミナーなんてお昼寝の時間と言っても過言ではないでしょう。
そこで私はセミナー冒頭から「このセミナーは参加型セミナーである」というような伏線を張っておき、ちょうど眠くなるであろう真ん中あたりで実践形式のワークを挟むことにしました。
お題は簡単です。『自己紹介』です。
さすがに自己紹介くらいできるでしょ?
自己紹介って意外と普段やらないものですよね。
私のように普段から対面で顧客と接しているような仕事でない限りは、ちゃんと自己紹介をするのは採用面接か合コンくらいではないでしょうか?自己紹介なんて小学校レベルだと思った “あなた!” 、試しにやってみればわかります。意外とできないものですよ。
1分間で自己紹介をしてください。
これが参加者に出された課題でした。通常なにかを紹介するには、そのモノの情報を詳細に調べる必要がありますが、『自己紹介』に限っては自分のことを語るのですから事前準備など必要ありません。「はい、スタート!」という形で参加者同士ペアになってはじめていただきました。
あなたもやってみましょう。あなたも私のセミナーを疑似体験してみましょう。ストップウォッチを持って、もしくは時計の秒針を見ながらでもかまいません。
うそだと思うでしょ?
いや、ホントこんなもんなんですって。これはやってみた本人にしかわからない感覚です。あなたも是非やってみてください。たったの1分です。これをやるのとやらないのでは、この先を読む意味が違ってきてしまいます。
仮にも、ビジネスを志す人間の集まりです。
それがどうしたことでしょう?
例えば、これで商談に行ってどうにかなるのでしょうか?サラリーマンの世界ってそんなレベルでやりとりされているのですか?これでは合コンでも失敗しちゃいそうですね。
『1分間自己紹介』やってみましたか?
やった人だけに、コツを教えます。やった人はひとつのレベルをクリアしているからです。「うまくいきましたか?」と話を進めることができるからです。もしも、実践をせず『答え』だけを知ろうとしている “あなた!” これまでもそんな風に生きてきたのですか?多くの人は、そうするんです。だからあなたも多くの人と同程度でくすぶっているわけです。
<コツ>
1分間とは60秒ですよね。60秒とは15秒の4つの塊で構成されていると考えてください。つまり、1分間で相手に伝えられることは4つのことだと思ってください。恐らく最初のブロックは自分の名前、住んでいるところ、職業などで使ってしまうでしょうから、あなたが決めるべきことは相手に伝えたい3つのことです。
このコツは参加者さんには自己紹介を始める前にお伝えしていました。
ではなぜ、1分間をうまく使い切れなかった人がいたのでしょうか?
私は先ほどサラッとお話しましたが、実はこの原因となる大事なことを既に教えていました。
“何かを紹介するには、そのモノの情報を詳細に調べる必要があります”
つまり、普段から自分について「な~んにも考えてない」ってことだったりするんです。
これも実験してみましょうか?自分の長所と短所3つを教えてください。
長所は簡単なのでひとつ。短所は3つです。いかがでしたか?では、あなたの理想の未来の生活をおしえてください・・・というように自分というものを文章にしておくことはとっても大事です。これをしておくことで、【自分だけの判断基準】がはっきりして細かいことにいちいち迷うことはなくなります。結果、他者よりも多くの経験・チャンスを得られるようになります。
それでは、しどろもどろな参加者さんはその後どうなったでしょうか?
自分をプレゼンする
私からの次の課題は以下のようなものでした。
人の前に立って何かを発表する時、誰しも「何を言うか」に思考の大部分を持って行かれます。What to sayってやつですね。でも実は、それ以上に「どう言うか」が大事だったりするわけです。How to sayってやつです。
特に自己紹介などというものは、相手に好印象を与えることが最大の目的だったりするわけです。印象というものは、最初の数秒で決まるものですから何を言うかなどというものは実は相手の耳に既に届いていないことが多いわけです。
10分後、参加者さんの『自己紹介』は一変します。それはもう、感動ものでした。
声の大きさも、表現力も別人のようです。これが営業部の人間だったら、その変化に上司も舌を巻くことでしょう。本人の中で意識が変わっただけです。これは化粧と変わらないかもしれません。でも、ビジネスでは、相手から見られる自分がすべてです。
自己紹介ができれば、初対面の人に話しかけることにいちいち迷ったりはしません。大半の人は自己紹介を用意していないので、初対面の瞬間に相手との関係性を構築することができます。バカにした物じゃありません。ビジネスチャンスは大きく広がります。
世の中には、手法やビジネスモデルを教えるセミナーや教材で溢れています。しかしその上で成功に至らない人がこれだけ多いのはどういうことでしょうか?つまり、ビジネスモデルが良いから成功するのではないのです。考えてみてください。あなたは自己紹介でしどろもどろする人と本気でビジネスパートナーを任せてみようと思いますか?重要情報を共有して一緒に働きたいですか?
私は、自分のやりたいことをやる
そのために起業をしました。これには自分をプレゼンすることは不可欠でした。自分のやりたいことをやるには、自分の本当にやりたいことを知っていなくてはなりません。相手にどう見られているのかも、コントロールしていかなくてはなりません。
私にとっての当たり前は、みなさんにとっての当たり前じゃなかったわけです。
このギャップがあるから、世間のお役に立てるわけです。
セミナーはこの後も後半が続きましたが、空気も一変していました。
無記名アンケートにはリアルな回答が・・・
セミナー後、参加者さんには「無記名」のアンケートをお願いしました。もちろん、無記名にしたのにはわけがあります。私がもっとも注目した質問は
『このセミナーの評価額を教えてください』
というものでした。セミナーというものは、多くの場合「いい話聞いたな~」とモチベーションがアップするのですが、自分が再現できるのかというとまた別な話だったりします。今回私は5,000円というそこそこの金額をいただいたわけなので、その価値があったと感じていただけたのかが最大の焦点でした。お金に換算するとみなさんシビアになるでしょう?
結果・・・約半数が設定金額の1.7から2倍の評価額をつけてくださいました(8,500円から10,000円)。一方で、残りの約半数は60%程度の評価額(3,000円程度)との評価をいただきました。設定金額より評価が低かった理由としては、「一番聞きたいところが聞けていない」というものがありました。恐らく具体的な手順にまで落とし込んで、あとはマニュアル通りに再現するタイプのノウハウを求めていたのだと思います。その部分についての考え方もお伝えする内容であるつもりだったので、伝達能力に次回への課題を指摘されたと受け取り改善に努めて参ります。
今回のセミナーの最大の収穫は、自分にもできるという感覚を体験していただいたことだと思っています。これからビジネスを始めるという人にも、ご満足をいただけたのはとても光栄なことです。参加者さんの笑顔は決して忘れません。
もちろん、ここまで読んでくださった “あなた!” にも必ずできます。
まずはやってみること。やってみることで課題が見えます。課題を修正すれば、波が押し寄せるように、成功しかできなくなっちゃいます。この感覚、一生に一度は体験してみる価値があると自信を持って言えます。あなたは自由です。これもあなたが選ぶことができます。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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