秘密の扉 22



22世紀の地球

夢の中で、凉子は白い真っ白な世界にいた。突如、光が現れ「やぁ」と言いながら青年が現れた。

こんにちはと凉子は言った

今回は地球の未来について語ろう

「21世紀初頭、人々は明るい未来を想像できなかったが、その世紀に世界の矛盾が表に現れ、改革が行われる。次の22世紀では理想の世界が現実になる」

「そうよねぇ、世界はネットでつながれ、内部の人が知らなかった情報も暴露され、ようやく私達は真実に目覚め、隠れたところにもメスを入れているのよね」

「これからその動きが、どんどん加速され、世界の膿、システムの矛盾がさらけ出され。これまでのシステムの見直せという声が高まり、権力者はそれを見直さざる終えなくり。人々の意識が変わり、より全体のために奉仕し続けることになる。 それが22世紀で開花をし、理想の社会が現実になる。アトランティスの時代では個人主義よりも、全体主義という概念が強かったが、人類は個人主義を包括しつつ、より全体のためにと言う発想が今まさに生まれつつあるんだ」

「どういうこと」

「わかりやすく説明すれば、自分の欲のために動くのではなく、自分を満たし、全体の幸福の為に奉仕するようになり、それが自分の喜びとなりさらに循環すると言うことだ」

「信じられないわ」

「21世紀の終わりには、人々を縛り付けた貨幣制度がなくなる。これは人の意識が見返りを求めないと言う意識の結果なのだ。だからこそ人々は自分の向上の為により自由を手に入れることになった。生きるために生活の不安がなくなれば、自発的にそちらの方に行く、もちろん戦争、貧富は過去の記録として書き留められ、すでに存在しない」

「それは・・・・・・・・」

「あなたは完璧な時間を経験したことがあるだろうか、まるで時が止まってその瞬間だけ生きと言うことについてだ」

「そんなこと考えたこともないわ」

「そうだろうねぇ、今の時代は時間が重要はされ、死というまでの時を逆算して、生きているようなから。だが22世紀には認識が変化する。なぜなら死という概念が覆され、肉体に執着せず、自分の魂のままに生きる。つまり、人々は死んでも終わりではない知っているんだ、人々はより直感的に動き、今という時を楽しむようになる。

 死の恐怖がなくなれば、人は変われる、過ぎたことにクヨクヨしないし、明日の計画も立てない。今ある現実に対してアクションを起こすだけだ。そのような世界が展開する。だがそれに至るまでの道のりは遠い」

と青年が言ったとたん高橋凉子は目覚めた

秘密の扉 23へ続く

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