【シリーズ理論暗記。覚え易いには理由あり、覚えにくいにも理由があるのは当然】パン屋→資格試験予備校講師→税理士になってみて、感じる『難関資格試験 』合格の仕方や向き合い方や色々。

そもそもの話であるが、税法の理論というのは、暗記しやすい文章かそうでないかといえば、一般的には『覚えにくい文章』であるといえる。

理由は、普段の会話などでは使わない税法独特の用語や言い回しが出てくるし、文章の中に括弧書きで注釈などが入るし、そもそも時間に追われると、とにもかくにも条文の理解よりも覚えることが最優先なんていうことも出てくるはずである。

税法条文を1ページ暗記するとして、文章ごとに暗記しやすい文章、暗記しにくい文章が出てくるはずである。

そんな時に、暗記しやすい理由と暗記しにくい理由を探す作業をしてほしい。

暗記し易い条文にはこんな特徴がないだろうか

・文章が短く、結論が完結である。

・文章が長くても、カッコ書きなど、本文を邪魔する文章が少なく、条文が理解しやすい。

逆に暗記しやすい条文にはこんな特徴だ

・文章が長く、結論がわかりにくい

・文章の途中にカッコ書きなど話が横道にそれる為、内容を理解しづらい

自分の中で、条文のストーリー(結論)が理解出来ているものは、暗記も早いし、

理解できていない場合には暗記がしにくいと言うことなのだ。

『そんなに当たり前ではないか』と思われるかもしれないが、

法人税法などボリュームの多い、税法科目の理論暗記に追われているときは、

日々の理論暗記のノルマに追われていて、時に条文の深い内容の精査など出来なくなる事が多々あるのである。

そんな時に時には『力技で覚えてしまっても構わない』と自分は思うのだが、力技で覚えてものは、また忘れることだけ覚えておくと、

試験直前の刷り直し期はもちろん、1年目の試験で仮に不合格という残念な結果に終わったとしても、

次年度に理論暗記の戦略が立てやすくなるはずである。


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