ひとり酒を嗜む姿は、男女問わず美しい
お酒を飲む姿に、憧れたことはありませんか? 誰しも一度はあると思っています。
僕の憧れのベースは、山岡士郎です。
昨今物議を醸した漫画の内容はさておき、海原雄山との対決後に、いつの間にか同僚と別れ、独りしみじみとお酒を飲むあの姿です。
いい仕事をした後でも、つらい思いをした後でも、
あなたのお供になるものの1つが、お酒です。
いま、あたなは社会人デビューホヤホヤだと仮定してお話を進めます。
お酒を飲んだ経験は、学生時代の打上げや、入社先での歓迎会程度の経験値で、特別飲めないお酒もないけど、好きなお酒もない状態からスタートします。
ひとりで飲むためにその1:
なんでもいいのでお酒のジャンルを1つ決める
最近は死語になりつつある「とりあえず生!」のビールでも構いません。
一言でビールと言っても発酵の種類が主に3種類、原材料も大麦・小麦から分かれてくるので、きっと常識が変わるでしょう。(詳細は割愛します)

これもビール。
ワインや焼酎でも構いませんが、ワインは価格と味にムラがあることと、焼酎を1人楽しめるお店はそれなりに個性が強いので、デビュー戦には不向きかもしれません。
日本酒はデビュー戦では避けるべきです。
理由は、割って飲めないからです。
ウイスキー・バーボンの類を飲んだことがなければ、これを機会に挑戦することをお奨めします。
ハイボールにすれば、度数も薄まりますし、茶色いお酒は飲んでてサマになります(笑)
メーカーズ・マークというバーボンが、価格も700円前後と安く、味も良いので覚えて損はないです。
(僕のウイスキーデビューも、メーカーズ・マークでした。)

どれもピンと来なければ、カルアミルクを頼んでみるといいでしょう。
きちんとしたお店ではシェイクしたりリキュールの種類を変えたり工夫が感じられます。
ひとりで飲むためにその2:
最寄り駅+バー+(カウンター席 OR 1人) で、ググる
最近は、善意のレビュアーが多いので、食べログなりぐるなびなりどこかしらにヒットしますし、地元サイトやネイバーまとめなんかにまとまってたりもします。
なんと、google 先生は丁寧に地図まで出してくれます。
私のホームグラウンド、池袋を例に例えると。

なお、(カウンター席 OR 1人) は、「カウンター席 または 1人 というキーワードのどちらかを含む」という検索条件です。
これで、ある程度デビュー戦を飾るお店の候補が決まりました。
ひとりで飲むためにその3:
相場観の合わないお店は対象から外す
さっきおすすめしたメーカーズ・マークは700円前後と書きましたが、お酒の分量は決まっていても値段はお店によってまちまちです。
600円〜のところもあれば、1,000円するところもあると思います。
あらかじめ値段を調べて、もし700円を上回るお店は、サービスレベルが高い分、値段に反映されている可能性があるので、いったんは避けて下さい。
また、料金について少し解説をしておきます。
バーでも料金体系がいくつか存在し、消費税を除き、大きく分けると、
・1. ノーチャージ (+0円: 純粋に注文金額のみの)
・2-a. テーブルチャージ(+500円程度)
・2-b. チャーム(アミューズ・お通し)代金 (+300〜500円が一般的)
・3. サービス料(会計金額の10% など)
・4. カード手数料(会計金額の10% など)
が、あります。(他にも違った呼び方があるかもしれません)
1は、おしぼり以上出てくるものがない(おしぼりさえも出ない)ので、飲食代金のみの支払いで済みます。
2は、あえて a と b に分けました。aは、テーブルチャージといって、いわゆる席料です。
席の利用について費用が発生します、お店によって何か一品でることもあれば、純粋に席料として計上されるケースもあります。
b は、いわゆる一品サービスに対する料金です。
原則断れないか、断れたとしても初めての場合は受けるほうが今後の展開が無難です。
3 は、いわゆるチップ的な料金です。
相場の10%を遥かに超える場合は継続して通うことはあまりおすすめできないお店に該当することがあります(いわゆるプチ ボッタクリ)
4. は、支払いをカードで済ませる際に、お店から求められることがあります。
お店からすると、決済金額の〜7%くらいをカード会社に払わなければいけないための埋め合わせなのでしょうが、それでも10%は手数料とりすぎだと思いますので、気に入らないと思ったら、現金で支払いましょう。
ひとりで飲むためにその4:
代金は、3,000円くらいを目安に
飲んでみたいお酒とお店も決まり、お酒の相場観も合いました。
さて、いくら必要でしょうか? 一つの目安は3000円です。
先述の、サービス料およびカード手数料がかからないお店に入った場合、
席料がついたとしても700円くらいのお酒だと、大体1,500円くらいで収まります。
雰囲気が合わないな、と思ったら、1杯のみで帰っていいです。
ただ、もういっぱい飲みたいな、と思ってもはじめは1〜2杯程度に抑えます。
緊張がほぐれた瞬間に、人は一気に酔いが回ります。
デビュー早々出入り禁止! なんて話もあることなので、3,000円使ったら紳士的に帰りましょう。
ひとりで飲むためにその5:
バーは、あなたを待っている
バーで働いている人は、どんなにとっつきにくそうな人でも、
お酒に対するこだわりと知識を持っています。
当たり前だと思うことでも、質問すれば知ってる以上に教えてくれます。
また、今日このお酒が飲めたなら、次はこういうお酒はどうでしょう?
というサジェッションもしてくれますし、自分の好みを知ることにつながります。
全ての種類のお酒を飲め、知っている必要もありません。
酒豪と呼ばれるほどの量を飲まないといけないこともありません。
興味と、探究心を持って扉をくぐれば、きっと感動するお酒に巡り合えることでしょう。

