すっぴんパキスタン 閑話休題 あほな私と、素で生きるじゅんちゃんと、普通のパキスタンのはなし。

先日、ライブを見に来てくれた友人から
さあやちゃんはさ、壇蜜さんをめざせばいいんじゃない?」
と言われた。
そうか、そういうキャラ変もありか。

てなわけで、ものはためしと、動画で「もてしぐさ」をいろいろ研究し、
きゃあきゃあと、楽しく結果を披露して女子トークしていた時のこと。

私たちがひとしきり笑った後、じゅんちゃんが困ったような顔をして、
「そこまでしてもてる必要はあるんですか?」とにこにこ言った。

「・・・。」
いや、いやいや、もてたいでしょ。
誰でもいいわけじゃないけどさ、でも、ほら好きになった人には好きになってもらいたいでしょ。一般的に。
世の中に出回っている小説や映画や歌のネタなんて
8割がた恋バナなわけですよ。

恋する女性は、ちょっとでも自分を見てもらうために、
勇気を出して、色んな行動をする・・・その行動をするドキドキ感がまた楽しいわけで・・・

いや、あくまで恋愛をしているときのことですけれども。
私はぶっちゃけ、そういうのもう通り越したんですけれども。

まあ、つまり「ありもしない一般的な恋愛の姿」という、妄想をネタにしていただけなのであり。
ああ、ここでも、「常識」「一般」というモンスターにとらわれているんだなあ、わたし。などと感じるのでした。


てなわけで、気を取り直して、ワタクシ、じゅんちゃんにせまる。

なんでもいいから、普通のパキスタンが書きたいからネタを頂戴!」
「え~?そう言われてもなあ・・・なにがききたいの?」
「おしゃれとか恋愛とか・・・スイーツとか!」

い、いかん。これではまるで、先ほどのあほな女子テンプレートな質問ではないか。
じゅんちゃんは、ちょっと顔をしかめて口ごもった。

「スイーツ・・・。」
「あれ?パキスタンの人はあんまりスイーツ食べないの?」
「食べるよ。食べるけど・・・。日本人は・・・、あまり好きじゃないと思います。」
「あ、甘いんだっけ?」
「おいしいのもあるけど当たり外れが多いの。あ、でも、アイスクリーム屋さんがあって、若い人はよく行ってる。みんなアイスクリームデートとかしてるよ」

きたきたきた!これですよ。アイスクリームデート。なんとも素敵ではないですか。
そういえば、昔、夫との初デートは「クリームソーダ」という女の子の役を演じたことがあったっけ。いいね、いいね!セイシュン!

実は、先日、パキスタンのとある都市で「自分の意志で結婚相手を選んだ女性が、親兄弟に殺される」という恐ろしい事件があった。どうしても、そういうニュースを目にすると、「パキスタンは恐ろしい風習が残る未開の地である」というイメージが植え付けられてしまうのです。もちろん、そういう痛ましい事実はあるのだけれども。
でも、都会では、男女のカップルがアイスクリームデートをしている姿もある。もちろん、結婚相手を親が決める時もある。でも、日本でも、アメリカでも、そしてパキスタンでも勿論、人々の人生はの形は、ひとつじゃない。

ちなみに、先日パキスタンを旅行した友人Mが、パキスタン人は「本当に親切」だったと言った。
道で立ち止まってると、色んな人が、「どうしたの?」と話しかけてくれて助けてくれるのだそうだ。(世界中を旅している友人だから、本当に、パキスタン人は他国の方と比べて親切なのだろう。)

英語ができないからとか、言い訳しないで、今度困ってるらしき旅人さんがいたら、絶対助けるぞ!わたし。

ああ、それにしても、パキスタン人って、美形が多い・・・
じゅんちゃんの写真を見ていると、みんな美女とイケメンに見える。
 
「ああ~っ!イケメンでやさしいジェントルマンに会いたいっ!!!」
と叫ぶ私に、じゅんちゃんがにこにこと言った。
「イケメン・・・イケメン・・・イケメンバーっていうのはどう?どう?いけメンバー?」
・・・。
・・・いい。いいよ。じゅんちゃん。
私にはそんなじゅんちゃんがとてもかわいく見えた。

注:
じゅんちゃんが言ったのは、イケメンとお酒を飲むバーとかじゃなくって、いけてる人員、っていういけメンバーの意味です。念のため。

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