英語で働く
「海外で働いてます!」なんて調子こいて言ってますが、実はワーキングホリデー(ワーホリ)でニュージーランドに来ているだけです。それでも、たまに出会った日本人の方に「どうやってその仕事見つけたんですか!?」と聞かれることがちょくちょくあるので、少し書いてみたいと思います。参考になる方はあまりいないかもしれませんが、一応。
要は「会話力」と「経験」、そしてタイミング。
うちがニュージーランドはオークランドに来たのは2013年8月。その後10月に、幸運にも高齢者病院でのHealthcare Assistant(介護士もしくは看護助手)の仕事をもらうことができました。”SEEK”という現地の求人サイトに送りまくった自分のレジュメ(履歴書)とメールに、9月中旬にマネージャ(その施設の一番偉い人)から面接の電話が来たのがきっかけです。その数日後に面接、さらに翌週にトレーニング開始。(うまくいく場合は、レジュメ送付後翌週に勤務開始、もこちらではよくあることです。)自分でも驚きましたが、マネージャ曰く”丁度3人介護士が辞めてしまってね~”、そしてうちのメールを見た、とのことだそうです。(うちの施設で辞職が多い理由はまたいつか説明、ちなみは彼女たちは海外で正看護師です。)
電話をもらうまでは、就活しつつ不穏な日々が続いてましたね。あちこちメールでレジュメ送ったり、施設に電話して”仕事探してます!”と言ってみたり。アポなしで直接、受付の方に印刷したレジュメを置いてきたこともありました。これは以前、シドニーの専門学校のいわゆる”就活セミナー”で、”突撃したらそのまま面接になって採用になるケースもある!”と聞いたためです。実はそれで実際、ある施設からいまの職場とほぼ同時期に面接の連絡がきて、採用までいったんです! 条件を今の職場と比べて、申し訳なくお断りしてしまったのですが。。。
ともあれ、海外では直接乗り込む度胸は大事!ですね。外国人であること自体ハンディですし、特に日本人含めアジア人は、英語が離せないという潜入感で対応されたり、人によっては”アジア人なんとなく嫌い”という人も残念なことにいます。メールの返事が無いのは、ただ返信が”面倒でスルーされてるだけ”も十分ありえます。(もしくは名前の響きで。ちなみに名前、自分で作った英語っぽいニックネームをレジュメに書く事はOKらしいです*)なので、”レジュメ送ったのですが、見ていただけたでしょうか?”と毎日電話したり、とりあえず施設に入り込んで受付の人か偉そうな人に話しかける(笑)。自分も日本では相当静かな人ですが、(お陰様で新社会人の頃苛められました。)こちらでは自己アピールしてなんぼ。そのときは貯金もほぼ底を尽きていたり”全部やり直してやる~!”とやけっぱちだったのもあり、もう必死でしたね。日本では恥ずかしながら就活らしいことをしたことがなかったので、(看護学生は大抵、”申し込んだら採用”の事が多いので、履歴書送付先を慎重に選ぶような状況でした)ようやく巷の皆さんの苦労を知りました。
あ、ちなみにコネクションがある場合は別! シドニーのセミナーで聞いた話では、仕事を見つけられた理由のアンケート1位が”友人や親類の紹介”。意外とコネ社会なんですね、がっかり。あるかそんなもん。今は、自力で地道に探してる方々向けに書いてますよ。
そうそう、経験の話ですが、それまでは日本で助産師3年・看護師1年していました。ナースとしては短い方だと思いますが、オーストラリア・ニュージーランドで募集している海外看護師の条件(移民法についてあまり詳しく書くと良くないらしいですが)はどうにかクリアです。
正直ニュージーランドでは”無資格”なのですが、日本の看護師資格と経験、オーストラリアでCertificate lll in Aged Care (介護士的な資格)を取っていたこと、IELTSがあったこと、がどうやら良かったようです。
オーストラリアでは、学生ビザで1年半ほど色々(IELTSコース8ヶ月、AgedCare(介護)コース半年、医療英語コース半年)やってました。IELTSはご存知でしょうか? 日本ではTOEICが主流ですが、つまり英語が母国語でない人の為の英語能力検定です。9.0が満点で0.5点刻み、1対1の面接や小論文もあり。海外で看護師をするためには7.0必要です。うちは6.5から数年来伸び悩んでおり、諦められずにいるところです。。。
昔から英語の勉強は割と好きだったこと、日本で助産師として3年近く働いて限界を感じていたこと、で2010年にワーホリでなんとなくオーストラリアに渡航。その終わりかけに、シドニーで看護師をしている日本人の方の話を聞く機会がありました。日本との労働環境の違いに愕然。今後の進路に悩んでいる時、文化の違い的にも、”自分にはこっの方が合ってる!”と思い海外就職を志したわけです。
今、どうかというと、、、仕事の内容は、日本の介護施設とは大分違うかもしれません。(詳しくは、別のストーリで書きたいと思います。日本での介護経験ないので比較できませんが)。助産の仕事が恋しくなるのは正直なところ事実ですが、仕事が必ず定時に開始・終了することや、同僚と勤務中にガンガン言い合っても勤務外は仲良しでいられたり、細かいとこ気にしなかったり、何よりみんな、将来の心配してない。とゆうか”どーにかなる”としか考えてない(超楽観的。)のはやっぱり大好きです。
英語に関しては、今も日々精進中! ここでは、”英語話せてすごいね~”なんて言ってくれる人はいません。”外国人介護士はコミュニケーションが取りづらいのでうちの母の担当にはしないでください”なんて言ってくるご家族はたまにいるようですが(他のナースは無視してくれる、感謝)。それでも、痴呆のある方が自分の返し方を気にせず語り続けてくれたり、ご家族が不満・ご要望早口でガンガン言ってくれることに ”他の同僚と同じように話しかけてくれてありがと~!(話しかけてすらくれない方もいます、涙)”と新たなモチベーションにする日々。(ドMかもウチは。)
マネージャが ”ワークビザの申請手伝うわよ~”と言ってくれてるけど、こっちから何回も言い続けない限り忘れてるだろなぁ(本当に忘れます、うちも忘れっぽけど皆よく忘れます)、という今日この頃。あと数ヶ月後にどの国にいるかは未定ですが、ともあれ明日も痴呆のワンダーランド(抱腹絶倒のミラクル盛りだくさんです、また別のストーリーで)で楽しく頑張りたいと思います。
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