赤字美容室を買収[月100万円の赤字]→[月100万円の黒字]の軌跡

2 / 2 ページ

フリーペーパーからの予約のお客さんはたまたまウチの店で予約が取れたけど、ウチの店でなければならないというわけではないという方が多い。

よって、キャンセル率が高いのだろう。


フリーペーパーの集客力は魅力だが、これは依存しすぎると大変なことになるなと顧客の質を分析して痛感した。


フリーペーパーって怖いな

多くのスタッフを使い、低価格で大量の予約を捌ける体制である店舗であればフリーペーパーは強力なんだろう

だけど、美容サロンの大半は小規模店舗なんだよな

大規模だろうが小規模だろうが集客はしないといけない

そうなると、小規模店舗の場合、時前で集客するのが正攻法なんじゃないの?


競合店との価格競争をやめる


ウチの店は池袋にある。

池袋は価格競争の激戦区だ。


以前までは他店と競うように価格競争をしていた。

しかし、価格競争はライバル店との体力の削り合いでよいところがない。


そのため、価格競争をやめ料金の値上げに踏み切った。

毎月1,000円づつ8ヵ月にわたって料金を上げた。

その間、価格に見合った品質、サービスの提供を徹底した。


その結果、気付くと池袋で一番高い店となっていた。

(ヘアーエクステ専門店なので、ヘアーエクステでは最高値)


価格競争をやめたことで、こだわりのあるお客さんに対して一人一人丁寧な施術ができるようになった。


よくよく考えると、毎月1,000円づつ値上げってお客さんから見たらムチャクチャだな

毎月、ホームページの料金ページや店内のPOPなどいろんなものを作り変えないといけないし

スタッフもよく対応してくれたと思うと感謝だね


フリーペーパー頼みの集客やめる


フリーペーパー頼みの集客をやめることを決意。

この時、フリーペーパーでの新規客の集客(予約ベース)が月間40名前後、ホームページでの集客が25名前後だった。

しかし実際の来店人数ではほぼ同数であった。(このキャンセルの多さにフリーペーパーの業者さんもいろいろと取り組んでいるようでしたが、なかなかうまくいかないようでした)


フリーペーパーの掲載をやめた際、新規客の獲得に苦労すると予想していたが実際はほとんど影響が無かった。

それよりも、キャンセル率が低下して売上、利益とも上昇した。

また、ホームページに力を入れることで、ホームページを見たという遠方のお客様にも来店いただけるようになった。

癌などをはじめとした投薬治療によって髪の毛が薄くなって悩みを持たれているお客様にもお越しいただくようになった。

・遠方にお住まいのお客様

・外国人で日本語があまり話せないお客様

・障害を持たれていて車いすで来店されるお客様

・病気やさまざまな事情で髪の毛が細かったり薄毛に悩んでいるお客様

今までの顧客層とは明らかに違う、価格以外の部分でウチの店を選んでくれたお客様の来店が増えた。


中でも上記した投薬治療で髪の毛が薄くなったということで来店していただいているお客様は同様の悩みを持つ方の手助けになるのであればといろいろとアドバイスなどをしていただいている。

現在は、当社ホームページで投薬治療に関する専用ページを設けている。

(記事の最後で紹介します)


なんつーか、社会貢献っていったら大げさだけど、悩んでいたり困っている人に対して接客して喜んでもらえるのはイイね

ヘアーエクステって結構狭い業界だけど、この施術を必要としている人のためにもう少し市場が拡大してくれたらうれしいな


月100万円の黒字を達成

現在の収支としては

・地代家賃 320,000円

・水道光熱費 60,000円

・通信費 10,000円

・人件費 700,000円

・旅費交通費 50,000円

・仕入れ(エクステ) 700,000円

・仕入れその他 50,000円

・消耗品費 30,000円

・その他雑費 30,000円

合計1,950,000円


売上は300万円前後で推移している。


・広告費がゼロ

・価格競争から脱却して顧客単価が上昇

・キャンセル率の低下による稼働率のアップ

以上3点が黒字化の大きな要だった。


収益を出せるスキームもできたし、この技術を多くの人に覚えてもらうためにスクールビジネスとかFCに興味が出てきた

だけど、美容サロンの場合、多くがスクールビジネスとかFCをやろうとして挫折してるみたい

中国での出店の話もあって、中国に行ってきたけどなかなか簡単にはいきそうにない

相変わらず、スタッフは3人体制

この記事を読んで興味が湧いた人から問い合わせが来たらうれしいなと淡い期待をしておこう


最後に

美容業界は景気の影響を敏感に受けます。

リーマンショックやサブプライム問題、東日本大震災など景気を左右するいろいろな問題がありましたが、その都度店舗ビジネスの難しさを学ぶことができました。


このストーリーが美容サロンを運営していて収益の改善に悩まれている方々にとって役立つ情報になれば幸いです。


購入に至った細かい経緯はまたSTORYS.JPで報告します。


飲食店復活の軌跡をブログで綴り始めました。

1年で売上倍増計画


Twitterをやったほうがいいとリクエストをいただいたので昔のアカウントで再開してみました。

https://twitter.com/mj_tahara


集客でのネット戦略についてはこちらでまとめています。

http://storys.jp/footprint/7939


店舗ホームページ

http://www.extension-bar.com/


投薬治療後のお客様に向けたページ

http://extension-bar.com/lp/touyaku/index.html


ITによる改革をした本業のIT会社

http://www.mindjoin.com/



著者の太原 大助さんに人生相談を申込む

著者の太原 大助さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。