思春期にモテたくてダイエットに挑戦したら、贅肉が落ちて自信がついた話(2)
仕方なくはじめたアルバイト
進学した高校に"野球部"がないことを入学してから知り、入学3日目にして"高校デビュー"という人生大逆転を目論んだ大きな夢は打ち砕かれてしまいました。
そうなると、化けの皮ははがれていく一方。
しっかりと"陰キャラ"と呼ばれるおなじみのポジションにまで逆戻り。
部活に賭けていた高校生活が幻となってしまい、これからの高校生活をどう過ごすべきか迷っている時に思いついたのがアルバイトでした。
中学校の時にはじまった"お小遣い制度"。
小学校の時は毎日100円をもらって駄菓子屋に行ってました。
中学校になると1500円を月初めにまとめて貰うように。
高校になり、友達付き合いも増え、行動範囲も広がるし遊び方が変わるので、お小遣いアップを期待してたのですが、"月3000円"と宣告されました。
額で言えば小学校の時となにも変わらなく不満を抱いていましたが、"自分のお金は自分で稼ぐ"という思想の両親だったのと、経済的にもそれほど余裕のある家庭だったのでなかったので、それ以上のお小遣いアップ諦めました。
なので、自ら働こう。僕の青春時代はバイトに明け暮れよう。
そして、多大なる富を掴むのだ。
と、ハンドルを目一杯切り、人生をシフトチェンジをしました。
学校では相変わらず友達もできず、毎日学校が終わると誰よりも先に下校し、バイトに行ってました。
週8で働いてました。日曜日は朝と夜の2回入ったりしてました。
学校が苦手な理由
アルバイトをはじめて、僕は同い年が苦手だと気づきました。
アルバイトでは先輩しかいなくてかわいがってもらえるから自分の立ち位置がわかりやすかったので自分のキャラが確立できていました。
学校だと学年やクラスの人気者にどこか劣等感を抱く自分がいたし、同い年やのに偉そうに話されたり、上から物を言われる感じが嫌でした。
いや、劣等感が強過ぎて自分の考え方がひねくれてたのだけかもしれません。
自分が生み出した人気者や頭の良い人、スポーツができる人、おもしろい人との優劣を感じるのが原因で同い年が苦手でした。
そして、あと1つの大きな原因が、
全くモテないこと。
中学校の終わりぐらいから同級生が好きな子と一緒に下校したり、手を繋いで歩いたり、バレンタインデーなどなど。
高校になるとあんなことやこんなことまでと。
耳には入ってくるし、頭は勝手に思春期に突入しちゃうし。
けど心と容姿が追いついてこない。
モテたくても高校2年の夏で身長150cmで体重65kgの見た目は完全に"肉団子系男子"。
それに加え"ネクラ"、"人見知り"、"人嫌い"の三冠王。
学校の行事も全く楽しくないし、なんのトキメキもなく、行事はただただ苦痛でしかなかった。
"モテる"とは無縁の思春期を過ごしていました。
痩せればモテる。その言葉を信じて
高校2年の冬、学校での楽しいスクールライフと引き換えに、高校生にしては莫大な富を手に入れ、このまま成金街道を突っ張りそうになってる時、バイトの先輩に質問をされました。
明るくてノリの良い先輩だったので、その瞬間から"ダイエット"を開始させられました。
学校以外の時間はほとんどバイト先で過ごす僕は先輩の協力(監視)もあり、ご飯を減らすダイエットをすることにしました。
ダイエットルール
・朝ご飯は普通通り、お昼ご飯は小さいお弁当のみ、夜はなし。
・お菓子、ジュースは禁止。飲み物はお水かスポーツドリンクのみ。
・脂っこい物も間食も禁止。夜どうしてもお腹がすいたら氷を食べる。
・外食しないようにお金を必要最小限しか持ち歩かないようにする。
かなり強引なダイエットだったのでお腹がすいて寝れなかったこともあったけど、1ヶ月で-10kgという無謀な目標のために頑張りました。
いや、目標を達成できないと先輩に焼肉をおごらないといけないという罰だけは回避したかった一心で、もはやこの期間は"モテたい"という欲は薄れていたのかもしれない。
ダイエットをはじめて1ヶ月が経った
計量の日。
1ヶ月間体重計には乗らないようにしていたのです。
けど、LLの服はブカブカで着れなくなったし、学校の学ランもお父さんの背広を借りた子供みたいな状態。顔もシュッとしてきた(やつれてもいる)。
明らかに痩せた感触もあったので楽しみにしていた日。
バイト先に家から持ってきた体重計を用意し、
ワクワク20%、焼肉をおごらされるかもしれない80%を胸に体重計に乗りました。
67kgあった体重が
55kgになっていました。
なんと、1ヶ月で12kgも痩せていました。
学校の通学で毎日50分かけて自転車に乗っていた以外は特にこれと言って運動もしてなかったのに。恐らく同じ時期に身長も伸びていたので成長期が手助けしてくれたのでしょう。
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