思春期にモテたくてダイエットに挑戦したら、贅肉が落ちて自信がついた話
小柄で運動神経抜群だった幼少期
今でも記憶に残っている幼稚園の時の運動会。
運動会の最後のプログラム"クラス対抗のリレー"で僕のクラスは5クラス中5位で、アンカーを勤める僕の手にバトンが渡ってきた。
そこから記憶が一部すっぽり抜けてしまってるのですが、この後、1位の旗を持っていたのはしっかり覚えている。
どうやら4人抜いてぶっちぎりの1位になったそうです。
この頃は小柄で細身の体型で運動神経抜群だったらしい。
リレーではアンカー、サッカーではFW、おにごっこでも捕まえられる子はいなかったそうです。
バレンタインデーでは毎年たくさんチョコをもらっていた覚えもあります。
そんな素晴らしい幼少期を過ごした僕は"飛行機になりたい"という夢を抱きながら小学校にフライトすることになる。
太って失った自信と明るさ
小学校に入学してから気づけばぶくぶく太っていた。
昔から野菜が嫌いな僕は肉とお菓子とジュースしか摂取しなかったからだと思う。
あれだけ運動神経抜群だった自分の身体が思うように動かなくなって、50m走もクラスの男子で最下位になり、女子にも抜かれてしまう。
マラソンも走れないし、サッカーもキーパーを率先してするようになった。
服もLLサイズしか着れなくなってしまった自分に自信を失っていた最中、追い打ちをかけてきたのは自分の身体でした。
パンパンに太った太ももは"股擦れ"を起こし、更に自分の体重を支えきれなくなった足にヒビが入り"疲労骨折"を起こしてしまったのです。
自分に失望し、過去の栄光にすがることすらやめてしまい、運動が嫌いになってしまっていた。
それからは自分に自信を失ってしまい、休み時間も一人で絵を描いていたり、部活は文科系に所属、家ではゲームばかりしている、いわゆる"陰キャラ"と呼ばれる少年でした。
そこから何も変わる事なく、マンガ家になることを夢に小学校時代を終えました。
飛び出そうと試みた中学時代
変わらないと。
その気持ちだけはあった。
進学をキッカケに友達環境も変わる。このタイミングで動き出すしかない。
そう思った僕は"野球部"に入部した。
僕が通っていた中学校は入学時に強制的に部活に入らなければいけなかった。
もちろん途中で退部もできるし、違う部に変更もできる。
けど、負けず嫌いの僕は"野球部"で3年間頑張ろうと決めていた。
入部初日、体力テストで5kmのマラソンを走ることになった。
マラソンが嫌いで苦手な僕は1kmも達しない内に歩いてしまい、心も折れて、早くも初日で辞めようかと思っていた。
そんな部活も特に続けたい理由もなかったし、野球は見る方が好きでプレイするのは好きでもなかった。部員もどっちかと言えば嫌いで、それでも辞めずに続けていたのは負けず嫌いから生まれる"意地"だけでした。
何かを変えたくて挑んだ僕の中学時代は、一切痩せることもなくレギュラーにもなれずに野球部の3年間だけで終わってしまった。
高校デビューを試みた高校時代
なにも変われなかった僕にとって最悪の中学時代から解放され、家から自転車で50分も離れている高校に進学した。
これだけ遠いと同じ中学校から進学する人は少ないと予想していました。
その予想はバッチリ的中し、同じ中学校からは全く話した事もない女の子3と男の子1人しかいなかった。
そう、僕は"高校デビュー"を試みたのです。
今までの最低の過去の記憶を断ち切り、第二の人生をスタートしようと挑んだ高校生活。
人見知りでネクラな性格のせいで中学時代も5人も友達がいなかった僕が、クラス分けが終わり、はじめて自分のクラスに入り、席に着いた途端に
『最初が肝心だ。』
そう思ったので前の席のイケてそうな男の子に声をかけたのです。
イケてる友達を作って乗っかればなんとかスタートダッシュできるだろうと思いながら。
翌日に気づいてしまったのです。
どうやらイケてそうに見えて仲良くなった彼も
高校デビューでした。
当然"高校デビュー"の見せかけだけの2人でデビューは上手くいくはずもなく、スタートダッシュ失敗の共倒れに終わってしまいました。
どうにか立ち直そうと、思った3日目。部活紹介のオリエンテーションの日。
スタートダッシュに失敗した僕は野球部に期待を膨らませていました。
高校時代の野球と言えば青春そのもの。野球部ってだけで女の子にキャーキャー言われてモテること間違いなし!
ここまでの人生、女の子と無縁だった思春期を遅ればせながら謳歌するチャンスだと思っていました。
オリエンテーションが終わり、家の机の上で僕は頭を抱えていました。
というのも、
野球部がなかったのです。
僕が進学した高校はサッカー部が昔から強くて、更にグラウンドが横長ということで野球部なんて存在もしていませんでした。
完全にリサーチ不足の自業自得により、僕の"汗と涙のモテモテ青春謳歌"は儚く散ってしまった所から第二の人生がスタートしました。
つづく
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