甲状腺腫瘍を経験したアラサー女子のお話(いざ入院編)
こんにちは、おおぬきです。検査編を予想以上の方に読んでいただき、とても嬉しく思います。
前作の続きとして、入院までの経緯をまとめておきます。
実母に連絡
良性腫瘍であろうということで、少しホッとして福島の実母に連絡をしました。実母はやはり、原発の話題を出しましたが、「私、それ関係ないからね!」と強く否定しました。そして、北海道にいる旦那のお母さんに助けてもらうことを伝えました。
実母は、「なんでお前ばっかりそうなるんだろうねえ…」とポツリといいました。(20代にも手術してるので出た言葉だと思います。この手術についても後日書かせていただきます)
いざ!手術! と、その前の説明と適正検査
入院が4月24日に決定し、25日の午後から手術することになりました。手術といっても「全身麻酔」の手術です。時間は2~3時間ぐらい。入院期間は約1週間。
現代の医学は進歩しているのに…
「腫瘍を取るだけの手術で全身麻酔必要なんですか?」と聞いたところ、
との返答。なるほど、確かに局部だけ麻酔して、チョロっと動いて神経切りましたってなったら怖いですもんね……納得。
入院一週間前。同意を得るための家族同伴(私の場合は旦那の母、以下義母と記載します)で、自分の身体が全身麻酔の手術に耐えれるかどうかの検査をしました。一番大変だったのが肺活量?を診る検査。ちょうどお医者さんの卵な人たちが研修医として配属されていたため、私の肺活量検査の先生も研修生でした。鼻をクリップで止められ、完全に口呼吸状態にしてから、怪しいパイプを咥えさせられました。
…まるで、松岡修造を思わせるような叫び声を上げる研修医…(笑)
吸ったら次は吐く力を測るわけです…。展開は上のような状態でしたけどね(笑)
検査が一通り終わり、私と義母が診察室に呼ばれました。
この時、義母が素朴な疑問を出しました。
腫瘍だけ取れないの?
甲状腺はwikiとかで調べていただければ解ると思うんですが、蝶々のような形をしていて、それぞれ左葉と右葉に分かれています。私の場合は右葉の部分に腫瘍ができたわけです。
担当医は右葉を全摘出すると言いました。全摘出することで、甲状腺ホルモンの生成量が少なくなり、手術後に不足する分だけのホルモンを薬で補充しなければならなくなる可能性が発生します。なので、腫瘍だけとればいいじゃない?って思ったんですよね。そしたら…
とのことでした。
手術をすることで発生するリスク
首の筋肉を切って腫瘍を摘出するわけですから、それなりのリスクが発生します。甲状腺の手術後によく言われるのが…
「声が掠れる・高い声が出にくくなる」
喉元にメスを入れるということは、まさにこういうこと。声帯自体を傷つけることはなくても、甲状腺の後ろを通る反回神経を傷つける可能性が出てきます。(詳しくはこちらのページで見てみてね)
ですが、私が入院した病院では「神経モニタリング」の機会を導入しているため、術後に声が掠れることはあまりないとのことでした(実際、術後も普通に声が出た)今はこういう機器の発展にも助けられているんですね!
他にも…全身麻酔をすることで起きるリスクや術後に考えられる後遺症など…一通り説明を受けて、同意書にサイン。緊急連絡先には義母を指定させていただきました。
そしてやってきた、入院当日
検査が終わったら入院までは早いものです。小さなトランクに着替えや衛生用品、3DSなんかも詰め込んで、病院までは義母に送ってもらいました。
病院に到着してすぐ、麻酔科の先生から全身麻酔についての説明を受け、同意書にサイン。その後、自分の入院する病室(4人部屋)に案内されました。部屋についてすぐ病衣に着替え、身体検査と検温、そして自分自身に関するアンケートの記載と、これからのスケジュールについての説明を受けました。
腕にはハサミで切らない限り切る事が出来ないようなバンドを付けられました(←患者名・血液型・病室とバーコードが記載されていて、この後点滴や投薬を行なう際、このバーコードで管理していくことになるのです)
私の向かい側に居た中年のおばさんは同じ日に手術を受ける人でした。(1mmの腫瘍でしたが、悪性と診断され急遽入院手術となったらしい…)
昼食後に始まる「絶食」
入院手続が一通り終わると、お昼ご飯が配膳されました。私が入院した病院は、病院食がとても美味しいところだったので、なんの苦もなく食べることができました。
午後からは病院内をふらふらと見学し、とにかく元気な状態なので、夜も消灯まで3DSで「どうぶつの森」をプレイしてました(笑)
…明日はいよいよ手術。
ということで、手術についてはまた続きで書かせていただきます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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