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鎌田 祐実子

 翻訳者兼通訳の家に生まれ、高校時代にほんの少しだけデンマークへ留学しました。
ちょっぴり変わった家庭環境につき、(ほぼ)新卒の頃から働いている素材メーカーでは不思議な存在感を醸し出しています。
海外営業部門に長くいますが、TOEICのスコアは叫び出したいぐらいお粗末。
胸を張って上司に報告できるようなスコアを取るのが目標です!

趣味は読書とカフェ巡り、文房具屋さんめぐり。
どちらかと言えば内向的な性格ですが、誰かとつながりたい気持ちは人一倍です☆

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鎌田 祐実子の人生のストーリー

あの国の彼と、という話

もう5年も前のことになる。  有楽町駅前の交差点を歩いていたら、ジャケットにパンツ姿の男性と目が合った。  あ、さっき帝国ホテルでの勉強会にいた人だ…  あちらも私に見覚えがあったようで、声をかけられた。  どうやら東京生まれの東京育ちらしく、私が高校時代に馴染みがあった場所をよく知っている。  さらに話を聞いて行くと、年齢が1歳違いだということも分かった。  あちらの方が年下。  その割りに少し背

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (1)

今も昔も私は惚れっぽい。 だからその人に対しても秒速で恋に落ちた。 彼は姉妹校に通う二年生。 私よりも一学年上だった。 夏休みに開かれた泊りがけの交流行事で声をかけられたのだけれど、目が合った瞬間背骨のあたりを稲妻が走り…月並みな表現だけれど、あれが所謂「ビビビッ!」というものだったんだろうと思う。 そのイベントを終えて数週間後、二人で「スターウォーズ エピソード1」を観に行った。 喜びと緊張とでス

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (2)

  留学なんて全く頭になかった、と言ったら嘘になる。 「具体的にどの手法を取るか」という点が定まっていなかっただけで、自分がどれほどの力を持っているのか試してみたい思いはあった。 当時は気がついていなかったけれど、失恋はきっかけに過ぎなかったのかも知れない。   日本の高校は気に入っていた。 携帯電話を禁止する学校が多い中で何故か「早く買え!便利なものは使わないと時間が無駄になる!」と購入を強制され

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (3)

「鎌田さんみたいな人のことを、恋愛中毒って言うんだろうね」  クラスで一番頭がいいと言う噂の彼は言った。 「恋愛…中毒?」 「恋愛してなきゃ何もかもが始まらないんだ」 「そうかなあ」 「僕は羨ましいけどね。どういうきっかけにせよ、自分を奮起させてくれる何かがあるっていうのは。僕なんかはこうやって淡々と課題をこなして、好きな人のことは黙って見ているだけだもの」 「好きな人いるの?」 「まあね。でも僕に

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (4)

 ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   よく考えたら、何故お咎め無しだったんだろう。 それに、普通は途中で止めるものなんじゃないのか。 潔くどちらかにしろと。 留学生の選考試験を受けた後、私は何と生徒会役員に立候補していた。 実のところ試験を受けた途端あらかた気が済んでしまって、別に行かなくたっていいやという気持ちにすらなっていたのだ。 応募にあ

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (5)

 ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   私の進路に関しては、早くも夏休み前から問題になっていた。 友人の間では、という話だけれど。 「どうしようかな。何か、もう一度受験しようって気にならないんだよね。2年から普通クラスに移ろうかな…」 「えっ、いいの?やめといた方がいいよ。鎌さん分かってないかも知れないけどさ…この学校ってそんな簡単に入れないんだ

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (6)

 ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   地名や校舎の特徴を出し過ぎているから、いい加減私がどこの学校に通っていたかバレてしまったと思う。 だからこれ以降は少し表現に気をつけながら書いていきたい。 最も、異様に敷地が狭かったことや過剰なまでに設備が自動化されていたこと以外は普通の学校だった。 だから卒業後10年以上経ってなお不満に思う事項なんてない

失恋を留学に15歳で留学を決意した話 (7)

 ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   国語部門のセミナーは、主にラウンジを使って行われた。 場所は、大学が所有する群馬県吾妻郡嬬恋村の研修センター。 研修センターという地味な名称の割に豪華過ぎたような気もするけれど、学費が高いと有名な大学だったから特段おかしなことではない。 むしろ、学費が高いのにショボイ設備しか無かったら何かを疑わねばならない

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (8)

 ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   嬬恋の夜は夏でも涼しい。 上着を羽織るほどではなかったけれど、ベランダにはひんやりとした風が吹きこんでいた。 空には満天の星。 「この星、下界まで持って帰りたいな」 「下界に着いて、リュックを開けたらただの瓦礫になってたりして」 「その可能性高そうだよね。月だって、月面着陸の写真見たら荒れ地だもんね」 「と

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (9)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   廊下は走る所だった。 何故なら外を走れないからだった。 校門から出るとそこは交通量の多い車道で、歩行者用のスペースも確保されていたけれど、のびのびとランニングが出来るほどの広さではなかった。 校内を走ろうにも、校庭がない。 だから運動部は廊下でランニングをしていた。 携帯電話は「持たされて」いたし、廊下

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (10)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   綺麗な部分ばかりを抜き出して書いてきてしまったけれど、率直に言ってT氏は変わり者だった。 年齢相応の真っ直ぐさがあったさは精一杯の気遣いもしてくれたけれど、好みについてだけはどうしようもない。 いくら個性は認め合うべきだ、と言ったってこれは苦しいだろう。というような点が少なからずあったし、それは私も同様

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (11)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---     ゾンビは意外と足が速い、ということを知ったのはいつのことだっただろうか。 ほんの数年前であるような気がする。 社会人になってからのことだから、おそらくそうだ。   15歳の失恋ゾンビも、例外に漏れずあちこち動き回っていた。 そうしないと志望動機が書けない。 デンマーク校という日本人学校が系列にあるこ

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (12)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---       私は奨学金で留学した。 奨学金の制度があるということは、正規の費用を払って入学する人もいるという意味だ。 そういった人達から見た私はどんな風だったのだろうと考えると、複雑な気持ちになる。 何故あいつが、と感じた人がいたとしても不思議ではない。 嫌味を言われたり意地悪をされたりしなかった分、恵まれ

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (13)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---       色々な人に感謝して来たつもりだった。でも実は、まだ半分くらいかそれより少ない数の人に対してしかしていなかったかも知れない。 ここまで書いていてそう思う。 人を海外へ送り出すというのは大変なのだ。 行く本人だけの問題ではないのだ。   みんながみんな、応援してくれた訳ではなかった。 特に部活仲間か

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (14)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   主要5科目に3があった。 私が興味をそそられた高校は、公立ならば進学校で私立ならば付属校が多かった。 これらの学校はどこも ・4と5しかない、できれば5が半分以上である通知表 もしくは ・一般入試におけるべらぼうに高い得点 を要求する。 中学3年生の私は困ってしまった。 どこの高校へ行くのが一番いいんだ

閑話休題: 失恋した勢いで留学する女子高生を生んだ学校の話

   そういえば、東京のその高校を選んだ理由について一度も触れていなかった。 これは(14)で触れた内申点の件が関係している。 受けることができ、なおかつ自分自身でも行きたいと思える学校は極端に少なかった。 距離については多少目をつぶるしかなかったのだ。   両親の力も借りて色々な学校の情報を集め、説明会に出向いたり日が重なる場合は代理で行って貰ったりしたけれど、ほとんどの場合説明が終了した後の個別

失恋を理由に15歳で留学を決意した話(15)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   見ていないようで、見ている。 見ているようで、見ていない。 結局のところ、確かめるまで分からない。 他人の意識というのは。   一口に体操着と言っても、色々なバリエーションがあると思う。 たまには変わったデザインがあっても不思議ではない。頭では分かっている。でも感覚的な部分が素直に受け付けてはくれなかっ

失恋を理由に15歳で留学を決意した話 (16)

   ※思い出した順に書いているので、時系列がめちゃくちゃであることをお許し下さい。 ---   私は英語が話せない。 すごく驚かれるのだけれど、本当に話せない。正しくは、話せなくなってしまった。 外国へ出張したり旅行したりすると、どうしても英語を使わざるを得ない場面が出てくる。 そういう時に無理やり喋ってみると通じないことはないのだけれど、 「ならば普段からなるべく使うように心がけて語学力を落とさ

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『好きな事しかしないが、それには情熱を傾ける』自分の性格を人事部の部長が認め、富士フイルム入社後に何でもありになった話~退社までの流れ

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昔、友人が自殺した。身辺整理も手伝った。

彼が亡くなったのはこれを書いているちょうど二年前。 2012年9月21日に亡くなりました。今日は2014年9月21日です。 自分自身への贖罪という意味合いもあります。これが、贖罪になるかどうか、わからないですが。むしろ逆かもしれません。 どちらにしても、許されないでしょうが。 この文章で一人でも自ら命を断つ人間が減ることを願っています。 このPさんの別の話 アルコール依存症とその末路 http://
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ブス、デブと言われ続けていたわたしの10年後 ④

~デブスからの脱却~ 大学生あたりから、いちばん初めに書いたようなわたしの他人評が出来上がるようになっていったのだけど、分かりやすいっちゃ分かりやすい。 自分に似合うものが分かって、体型カバーしつつスタイルアップして見せる手法を身につけ、キレイになることに自信持っているようになったら、カワイイねキレイだねって褒められることが格段に多くなった。 細いねって言われることは相変わらずないけど、スタイルいい
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【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。 神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程をすべて話せ」そう言われた。 「マジで言ってんのこのクソ警察!?」 そう思ったのはよく覚えている。警察がワープロで書いた調書を印刷し渡してきた。「調書のタイトル書け!」そう言われても何書けばいいんだろうと思っていたら。 「ぼくのやったこと」 と書けと指示され書

書きかけのストーリー

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