共創型シェアマーケット「ノクチラボ」が、医療機関へコーヒードリップパックと焼き菓子の差し入れを実施した理由
『ノクチラボ』(川崎・溝の口)は、焼き菓子や雑貨、地元の農家で採れた野菜など、多様なジャンルの商品を販売する「共創型シェアマーケット」です。出店者は、普段別の場所で運営している個人店や、これから開業を志す人々で、月々の出店料を支払うことでノクチラボのブースや設備を使用できる、地元密着型のユニークな施設です。
2021年1月。2回目の緊急事態宣言を受けて、ノクチラボは医療従事者の方々への支援としてコーヒーのドリップパックと焼き菓子の無料提供を行いました。今回は、この企画の裏側をお伝えしたいと思います。
コロナ禍における地域への取り組み
2021年の年明け早々、感染者増加に伴って、地元川崎市内の病院も逼迫した状況となりました。連日の報道により医療機関の過酷な現場を知る中で、ノクチラボとして少しでも医療従事者の方々の力になりたいと考えました。
ノクチラボはカフェバーを併設しており、コーヒー豆の取り扱いがあるためコーヒーのドリップパックなら直ぐに用意ができる環境です。また、コーヒーのドリップパックであれば手軽に直ぐ淹れられるので、多忙な医療従事者の方々への負担にならず、喜んで頂けるのではないかと思い、この企画を考えました。
企画を通して感じた波及効果
企画内容と主旨を社員に伝えると、手作りで作成した方がより想いが伝わるのではないかとの声が多数上がりました。そこで、当初予定していた外注のものではなく、焙煎から梱包まで全て手作りのドリップパックを作成することにしました。作成した全てのドリップパックには、医療従事者の方々に向けて、社員からの直筆の応援メッセージが記載されています。
社員だけでなく、企画を知ったノクチラボの関係者へも想いが波及したのか、予想以上の動きがありました。コーヒー豆の卸し業者の方から、コーヒー豆を無料で提供したいと申し出を頂き、更にはノクチラボで焼き菓子店を出店している出店者からも、焼き菓子の無料提供の提案を頂きました。
想定していなかった支援の声でしたが、ノクチラボとしては、今回これらの提案を有難く採用し、溝の口近隣と川崎市内の感染症指定医療機関を含む計5病院に対して、コーヒードリップパックと焼き菓子を100個ずつ提供しました。また、ノクチラボ内でドリンクやコーヒー豆が半額で購入できる「ブルーカード」を、医療スタッフの方々へ特別に作成して併せて提供しました。
医療機関への提供の際に、受け取りのスタッフの方がドリップパックの手書きのメッセージに気付き、その瞬間に表情が輝いたように見えたのが強く印象に残っています。当初よりも手間をかけた企画となりましたが、その分より一層ダイレクトに想いを伝えることができたのではないかと感じています。
今回の企画で得られたこと、今後の想い
一つのシンプルな想いから始まった企画でしたが、徐々に周りに波及し影響を与え、結果的に大きな支援となっていく様子を目の当たりにしました。ノクチラボのコンセプトである「共創」という言葉には、作り手や生産者と、消費者である地域の人々と共に、この場所を創り育てて行きたいという願いが込められています。
ノクチラボは、通常営業を行いながらも、街や地域の人々への力になれるように、今後もこのような取り組みを継続していきたいと考えています。それは、コロナ禍において、これまでよりも一層、街と地域の方々と共に発展していく「共創」という概念が重要になっていくと考えているからです。
今回のこの取り組みが、医療従事者の方々の疲れを、少しでも癒す一助となっていれば、ノクチラボとしても大変嬉しく思います。
Nokuchi lab. -ノクチラボ -/株式会社ten 代表:丸山 佑樹
文:横上 菜月
【施設概要】
店名:「 Nokuchi-Lab. - ノクチラボ - 」
所在地:神奈川県川崎市高津区溝口 3-3-8 セシーズイシイ 10 1F
アクセス:田園都市線「溝の口駅」「高津駅」から徒歩 5 分
営業時間:11:30~23:00 ※現在は20時までの時短営業
電話:044-385-0827
定休日:不定休
【会社概要】
会社名:ten 株式会社
所在地:神奈川県川崎市高津区下作延 1-1-7 nokutica
代表者:丸山佑樹
設立:2019 年 4 月 25 日
事業内容:
・地域振興や街づくりに関わる企画及びコンサルティング各種店舗、
・室内空間のデザイン及びプロデュース
・店舗、 飲食店のプロデュース及び運営管理並びに経営
・食料品、 インテリア雑貨、 日用品、 家具の企画 ・ デザイン及び製造並びに販売
・各種イベント、 催事の企画及びプロデュース
【各種お問い合わせ】
ten 株式会社 e-mail: info@ten-co.jp(丸山)
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