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電気自動車を活用し、日本をもっと美しく強靭な国へ。 日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」活動、連携数150案件到達

著者: 日産自動車株式会社

日産自動車株式会社


日産自動車は、11年前に世界で初めて電気自動車の量産化に成功した企業として、電気自動車の価値を高めてきました。また、バッテリーの進化と共に、より多くの電力を蓄えられる機能を生かして、日本の地域課題を解決することを目指した、「ブルー・スイッチ」活動を推進しています。

2018年5月から始めたこの活動を通じ、地方自治体、企業など様々なパートナーとの連携は、今や全国で150件(2021年11月末時点)となっています。

今回は、「ブルー・スイッチ」活動の推進を担当する、日本事業広報渉外部の石田さんにお話しを伺いました。


‐「ブルー・スイッチ」活動の概要と活動がスタートした背景を教えてください。


2010年12月に世界初の量産型電気自動車として発売した「日産リーフ」は、2018年5月に国内での販売台数が10万台を超えました。日産自動車が目指す「ゼロ・エミッション」社会実現に向け、電気自動車の普及は必要不可欠です。日産自動車は電気自動車のパイオニアとして、また世界で初めて量産を開始したリーディングカンパニーの責務として、多くのパートナーの皆さまと協力し、社会を変革していくために、「クルマも、道路も、街も、社会も、もっと美しい“ブルー”に、日本をもっと美しい国にしていく」、との想いを込め、「ブルー・スイッチ」活動をスタートしました。


2018年5月 日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」活動を宣言


「ブルー・スイッチ」活動では、主に「環境」、「災害対策」、「エネルギーマネジメント」、「地方での交通課題」、「観光の活性化」といった5つの地域課題の解決を図る活動を、官公庁、自治体、企業などと連携することにより、課題解決の広がりとスピードを高めています。

また、「ブルー・スイッチ」活動は、国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)との親和性が高く、地域課題への取り組みに加え、自治体などのSDGs目標達成にも貢献しています。



現在、「日産リーフ」に搭載されているリチウムイオンバッテリーは40kWh、62kWhという大容量になっています。皆さんご存じのように、電気自動車はリチウムイオンバッテリー(蓄電池)に貯めた電気でモーターを駆動し、クルマを走らせます。バッテリー容量が大きくなったことで、単なる移動手段としてだけでなく、電気を供給することができる「蓄電池」としての活用により注目が集まりました。

ここ数年、毎年のように大規模な自然災害が発生していますが、このような災害による停電時に、避難所などで「日産リーフ」を非常用電源として活用する内容を盛り込んだ災害連携の協定を、東京都練馬区と締結したのが「ブルー・スイッチ」活動の第1号でした。

今では、災害連携だけでなく、まちづくりや、電気自動車をエネルギーマネジメントに活用する取り組みなど多岐に渡り、2021年11月末時点で、連携数は150案件を超えました。


‐石田さんは、どのような業務を担っていらっしゃるのですか


自治体、企業など、「ブルー・スイッチ」活動のパートナー候補となる皆さまとの協議全般を担当しています。

最初に、電気自動車を活用することで、様々な地域課題の解決が可能になることをご説明し、連携協定のご提案をします。この時に重要なのは、地域の事情に寄り添うということです。

自治体ごとに抱えている課題を聞き、どのような貢献ができるかを検討し、協定としてまとめていきます。

協定締結後も毎日のように電話やメール、リモートや対面での会議を通じて、協定内容の履行や関係性強化に努めています。

連携が150件に達した今では、これまでの活用事例を紹介することで、電気自動車のメリットをご理解いただけるようになりました。一方、より多くの皆さまに知っていただくには、まだまだ努力が必要です。

実際に見て、体験していただくのが最も理解しやすいので、日々「日産リーフ」を使って、電気自動車の仕組みや、給電の仕方のデモンストレーションを続けています。

一歩一歩を積み上げていく地道な業務ですが、電気自動車の良さをご理解いただく瞬間はうれしく、とてもやりがいを感じています。


協定締結式で給電の仕組みを紹介。

ここに見える電化製品はすべて「日産リーフ」から電力を供給


‐今までで、一番印象深かった活動は


2019年9月に起こった台風15号による千葉県での長期停電へのサポートは特に印象に残る経験でした。当時はまだ電気自動車から給電できることがあまり知られていなかったため、自治体に電気自動車の機能を説明するところから始めました。

同時に、車両と可搬型パワーコンディショナーをできる限り集め、千葉県へ行くための運転手を社内で募り、誰がどこに行くかという情報整理を行い、私自身も「日産リーフ」を運転し、千葉県に赴きました。信号も街灯もすべて停電している場所があり、残暑厳しい中、電気の重要性を改めて痛感しました。結果的に、約50台の「日産リーフ」を提供し、高齢者福祉施設や保育園などを中心に、様々な場所で「日産リーフ」の電力を活用いただくことができました。

この千葉県内での支援は「ブルー・スイッチ」活動を始めてから実際に災害時に電力を供給した初めての事例となり、これをきっかけに、全国の自治体からお声をかけていただく機会が増え、私たちの活動が全国に広まっていきました。


「日産リーフ」による給電支援の様子


‐今後のビジョン、取り組みについて教えてください


これまでは、「災害対策」が中心で、先に述べた2019年の千葉県での給電支援が評価され、「ブルー・スイッチ」活動は、第6回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2020」の最優秀賞を受賞しました。

現在、カーボンニュートラル社会の実現が極めて重要な課題となっています。「ブルー・スイッチ」活動はさらにSDGsや、まちづくりといった内容を織り込み、今年9月には環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結、11月には、環境省が主催する令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰の開発・製品化部門において、「気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞しました。

電気自動車の普及により課題解決を図る「ブルー・スイッチ」活動は、カーボンニュートラル実現にダイレクトに貢献できる活動です。活動の幅をさらに広げ、パートナーを増やし、まだ事例が少ない再生可能エネルギーを活用した「エネルギーマネジメント」の実用化や、環境に配慮した観光の実現、地方部における交通課題への対応などにもより一層力を入れていきたいと考えています。


長野県乗鞍高原内キャンプ場での電気自動車活用


電気自動車にはまだまだできることが多くあります。今までの連携協定を機に、自治体、企業との関係性をさらに深め、より美しく強靭でサステナブルな地域づくりに寄与するため、「ブルー・スイッチ」活動の進化と深化を目指してまいります。








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