二人で積み重ねてきた「今日」がつくる結婚式。ウェディングブランド「pensee de gorille(パンセ デ ゴリレ)」創業ストーリー
CRAZY WEDDING で約300 組の結婚式に携わった経験を生かし、プロデューサーのRIKUとアートディレクターの山形有香、染谷愛里が2022年で立ち上げたウェディングブランド「pensee de gorille(パンセ デ ゴリレ)」。「今日から、結婚式」をキャッチコピーに、「エッセンシャルウェディング」を掲げています。サービス開始から間もないブランドにもかかわらず、来春の施工枠はすでに埋まっているといいます。創業者の3名に、ブランドで大事にしていること、創業までのストーリーと今後について、話を聞きました。
大切にしたいのは結婚式当日よりも準備期間。内面に寄り添った「心のエステ」
パンセ デ ゴリレはオーダーメイドの結婚式をつくるブランド。自社で式場を持たず、プロデューサーとアートディレクターがチームを組んで当日のコンテンツや装飾をプロデュースします。特に大切にしているのは「プロセス」、つまり結婚式当日までの準備期間だといいます。
RIKU:
「10年前と比べると『オーダーメイドウェディング』という言葉は一般的に認知されるようになりました。それでもオーダーメイドというと、こだわりが爆発した、派手な結婚式を想像する人も多い。私たちは当日のアウトプットだけでなく、結婚式までに積み重ねる日々の時間も大事にしています。結婚式準備というと、エステや美容、ドレスなど、外面にお金も時間もかけることが多いですよね。でも大切にしたいのは、結婚式までの日々の中で、自分や相手と向き合うこと、つまり内面の部分。そうした、心に向き合い、心を整える時間を“心のエステ”と呼んでいます。」
<RIKU>
心のエステの一歩目は、プロデューサーによる新郎新婦へのヒアリングから始まります。今までの日々を互いに振り返り、それを互いに理解した上で結婚式では誰に何を伝えたいのか、を言葉にする作業です。その後の打ち合わせでは、ヒアリングを元に結婚式までの「プロセス」の提案をします。例えば参列ゲストに感謝を伝えたいという新郎新婦には、ゲスト一人一人との思い出を振り返る作業を宿題に出し、そこからゲストへのメッセージを考えてもらいます。空間装飾や当日のコンテンツも型はなく、新郎新婦の心に沿ったものが提案されます。結婚式までの数ヶ月間、プロセスを積み重ねた新郎新婦の変化を一番感じるのは、二人が纏う雰囲気だといいます。
日常の中でこれまでの日々を振り返る時間をつくることで、結婚式当日を非日常ではなく、日常の延長にしたい。そんな思いがチームにはあります。
染谷:
「一般的には、結婚式のピークは結婚式当日だと考えられがち。でも私たちがつくる結婚式は、日常の中でのプロセスを大切にしていて、その延長線上に結婚式があると考えています。結婚式は当日が全てではなく、日々の中にあると伝えたい。そうして掲げたメッセージが『今日から、結婚式』です。」
<染谷愛里>
こうした「プロセス」を重視するようになったのは、山形の過去の経験が大きく影響しています。
山形:
「実は私、過去に自分の結婚式を当日にドタキャンしたことがあるんです。もうドレスも着て、数時間後には式が始まる、というタイミングで夫の父が危篤状態になってしまって・・・。義母は病院へ行き、新郎親族は一同、顔面蒼白。それでも式を決行するか迫られた時、今挙げたところで何の意味があるんだろうと。それで、キャンセルしました。その体験から、結婚式を挙げることの意味をずっと考えています。ただ結婚式を挙げることには意味がない。大事なのは、どんな気持ちで当日を迎えられるかだと思うようになったんです。」
<山形有香>
メンバーそれぞれの結婚式への思い
ウェディング会社で出会った3人。ともに数々の現場をつくってきた仲間でしたが、いざ独立し、ブランドを立ち上げると苦労もありました。
RIKU
「一番大変だったのは、自分達が大事にしたいこと、ブランドのコアとなる部分の言語化。これまでの経験から、なんとなくこういうことだよね、というのは共通してあったんですが、それをどう言葉や形にしたらいいのかが分からなかった。何ヶ月もかけて対話を重ね、時間をかけて突き詰めて、辿り着いたのがプロセスを大事にするということ、エッセンシャルウェディングという言葉です。」
会社の方針転換によって自分達の今後を考えた時、ウェディングではない道に進む選択肢もありました。それでもウェディングブランドとして独立しようと考えたのは、3人それぞれの結婚式に対する思いがあったからです。
RIKU
「私にとって、結婚式は天職だと思っています。お客様を通して、今まで知らなかった世界や人に触れたり、自分ではできない思考に出会えることがとにかく楽しい。この仕事じゃなかったら出会えなかった人にこれまでたくさん出会えましたし、そういう人たちを引っ張って、結婚式という1日を形にするのが、とにかく好きなんです。」
染谷
「私は前職はウェディングではなかったので、どんな形でも何かつくることは楽しいと思っていました。ところが結婚式という仕事をするようになって、人の感情や、その人が持っている素質、本質みたいなものをクリエイティブでアウトプットできる機会って、他ではないことだと気付かされました。そんな仕事に誇りを持っているし、純粋に楽しい。だからこれからも結婚式を作りたいと思っています。」
山形
「私は自分の結婚式の体験もあって、結婚式の本質をもっと追求したいという気持ちがあります。結婚式にはその二人の人生が詰まっている、それくらい純度の高いクリエイティブって他にはなかなかない機会。そこに対して、同じ熱量、同じ覚悟で挑める仲間がいるから、この3人でチームを立ち上げることには何の迷いもありませんでした。」
これから目指す未来
まだ立ち上がったばかりのパンセ デ ゴリレ。まずはブランドを大きくするのではなく、求められている人に、丁寧に届けることを目指しています。
山形
「これまでは、結婚が決まるとゼクシィを買って、式場探しをして、エステを予約して・・・というのが当たり前でした。それはそれでいいけど、式本番のことだけでなく、式当日までどう過ごすか、を考える人が少しでも増えたらいいなとは思っています。組数を増やすというより、そんな価値観、考え方が広まるように、これからパンセ デ ゴリレの結婚式を届けていきたいです。」
染谷
「心のエステは、まず自分のこと、そして相手のことを知ることから始まります。結婚式は二人のための1日。二人が二人のためにしっかり時間をかけて、日々を過ごすことが大切。そうやって結婚式を届けていった先の未来を、私たちも楽しみにしています。」
pensee de gorille(パンセ デ ゴリレ)
SNS: https://www.instagram.com/pensee_de_gorille/
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ