葬想式は「死」という節目に空いた穴を埋める、新しい選択肢である。
距離と時間を超えスマホから故人を偲ぶサービス、葬想式(https://www.sososhiki.jp/)を7月15日にリリースしました。
代表前田が葬想式の構想に至った背景を綴らせていただきます。
祖父の葬儀を通して考えた葬儀の役割
葬儀自粛のニュースをみた4月2日。
自分でも驚くほど「葬儀自粛」の4文字が引っかかり、私を突き動かしました。
私の自己紹介にも
恐らく、ここ3年活動してきた「まちの終活」と「人の死」に重なる部分があり、”看取り”や”終活”や”畳み方”といったトピックに強い関心があったことに加え、祖父の葬儀の記憶が新しかったからだと思います。
今年の1月29日午前1時12分に私の祖父が亡くなりました。
祖父の葬儀を機に、葬儀とは何か、どのような役割を持つのか、葬儀を通して遺された人々はどうなるのか。色々と考えました。
メモリアルコーナーには自分が3歳くらいの時の写真があり、昔祖父に虫捕りに連れて行ってもらったことを思い出しました。
祖父が若い時、どんな格好をして何をしていたのか、ここではじめて知りました。
身内であっても、葬儀ではじめて知る、故人の一面があるはずです。
こうした温度と手触り感のある場が感情を見渡す足場となり、悲しみに溢れ晴れない視界を少しずつ開く役割を担っていることを感じました。
人が亡くなることは悲しいことですが、いつか必ず、自分も死にます。
今生きていることの尊さを故人が教えてくれるのです。
故人に想いを馳せ、遺された人々が悼めた心を癒やしあう。思い出を回想し懐古の情に浸る。今を生きる人々がこれからの生を見直す。そして想いを昇華し、また前を向いて生きていく。
このような葬儀の役割を実感しました。
リアルの代替ではなく、選択肢として葬想式を。〜大切な人の、人生の旅立ちを諦めない〜
私の持論ですが、葬想式は通例のお葬式と組み合わせて活きるサービスだと思っています。
近年の家族葬・直葬の増加に伴い、遺された人々の想いの行き場、感情を見渡す足場であるお別れの機会が失われつつあることは確かです。これは社会に空いてしまった穴で、この穴は今後大きく、深くなっていきます。昨今の新型コロナウイルス(Covid-19)の流行もこの穴を広げた要因の1つと言えるでしょう。
かといって、そこで
「お葬式ができないから、オンラインでやりましょう」
と言われて、納得のいくお見送りができるでしょうか?
私はこれでは歯がゆい思いをしてしまう気がしてなりませんし、オンラインで葬儀がもつ意味や役割を代替することは不可能だと思っています。
代替は進化でなく退化です。
「仕方なく使う」という代替や簡素化の流れには絶対に乗りたくありません。
葬想式は葬儀の代替ではなく新しい選択肢として選ばれる、社会にあいた穴を埋めるサービスを目指します。
日常に近い場面を想像すると、家族葬・直葬で執り行うと決めた場合、ご友人が参列できません。お葬式は近親者のみで執り行い、ご友人の方々には葬想式を通じてお別れの場をおつくりすることも可能です。
(葬想式会場イメージ)
時代の変化と共に、故人の送り方も変化していきます。
葬式をオンラインで済ませるなんてけしからん、という反応が一定数でてくるでしょう。葬儀の簡素化として伝わってしまえばその反発は仕方ありません。
しかし、オンラインだからこそできることもあるはずです。
事業理念である
「どんなときも どこにいても 大切な人とのお別れを諦めない」
の通り、オンラインならば「どんなときも どこにいても」が実現できます。
さらに、著名な方が亡くなられた際、SNS上でお悔やみのメッセージが多くみられます。ファンの方々が集い、故人様をお見送りするという場が「偲ぶ会」や「お別れ会」といった時間と場所が限定される機会のみならず、オンラインでより多くの方にお見送りいただける場になります。
(葬想式の写真受信時画面)
お葬式を俯瞰して観ると、故人様が中心にいて、周りに生涯で関わった多くの方々が集まります。生きている間には経験できないことではないでしょうか。
物理的な問題で諦めてしまうことは非常に残念ですし、お別れの機会がなかった、遺された人々の想いは行き場を失ってしまいます。
葬想式が感情を見渡す足場として遺された人々の想いの行き場となり、死という節目に立ち会う人に寄り添う時間となれば幸いです
葬想式HP・お申し込みはこちらから:
プレスリリース:
→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000061469.html
運営会社:
株式会社むじょう https://www.mujo.page/
事務局連絡先:
Email: info@sososhiki.jp
TEL: 050-3138-3737
運営メンバー:
CEO
慶應義塾大学総合政策学部2年 前田陽汰
2000年生まれ。島根県立隠岐島前高校卒。19年慶應SFC入学。清水唯一朗オーラルヒストリー研究会所属。NPO法人ムラツムギを立ち上げ「まちの終活」を唱える。その後、株式会社むじょうを設立し、「節目」に向き合う事業を立ち上げている。
CTO
慶應義塾大学環境情報学部2年 佐々木雅斗
2000年生まれ。あっぷるささきの名前で活動。N高等学校出身。中高6年間のディベート部の経験からオンラインディベートサービスの開発をきっかけにプログラミングを始める。その後、音楽アプリの開発(未踏ジュニア’17採択)。高校時代、bouncy動画ライターとしてアメリカ東西海岸のスタートアップを取材。19年4月慶應SFC入学。UIの研究する増井俊之研究会所属。
CDO
フリーランスデザイナー 杉村元
2001年生まれ。小中学校での生活に違和感を抱き島根県立隠岐島前高等学校へ島流学。高校二年時にはクラウドファンディングを行いデンマークで北欧の教育を学ぶ。その経験経済格差、教育格差を体感するためにインドネシアに留学。
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