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人の数だけ、物語がある

スキルを教えず、目的意識を持つことを徹底的に追求したコーチングスクール「エッセンシャルコーチングクラス」の開発ストーリー

著者: 株式会社Starting Point

Starting Pointは2009年の創業以来「コーチング」(※1)を活用した独自のコンサルティング手法で“自走する組織づくり”を支援してきました。その手法のキーとなるのは「個」と「組織」の両方に焦点を当てることです。「人材の能力開発」と「組織構造の変革」を同時にアプローチすることで、働く人の可能性を発掘しながら、自立し成長する組織へと導いてきました。その数106社、対応人数のべ1,000人以上。確かな評価をいただいてきたからこそ、お客様からの口コミだけで事業を継続しています。


この度「個」を特にフォーカスした新事業としてコーチングを学ぶスクール「エッセンシャルコーチングクラス」を開講しました。このストーリーでは、その開発背景とこだわりのカリキュラムについてお伝えします。

※1 クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと(国際コーチング連盟の定義より)


対面学習時の様子

「何のために?」を徹底的に追求。自在に意識をコントロールできるようにする

「エッセンシャルコーチングクラス」(以下:エッセンシャルコーチング)は超実践的コーチングスクールです。“超実践的”たる所以は、そのセッション数(※2)にあります。エッセンシャルコーチングでは、開講して1カ月後にはセッション練習が始まるほど早い段階から実践を開始します。受講生同士でバディを組んで練習することもあれば、講師と1on1セッションを行い模範的なセッションを実際に体験したりすることもあります。日常の中でいかに実践できるか」を重視しているため、相手を探して3人とセッションをしてくるなどの課題も出しています。※2 セッション:コーチとクライアントの対話


始めて1カ月足らずの、なにも教わっていない中で、本当に練習なんてできるのか?


と驚く人もいるかもしれません。なぜ開始1カ月でセッション練習を始められるのか。その理由は、エッセンシャルコーチングがコーチングで最も重要な次の二つの意識を育むスクールだからです。


コーチングに欠かせない二つの意識

意図:コーチはクライアントの内面に何を起こしたいか?

目的:コーチはクライアントとの関係をどうしたいか?


一般的なコーチングスクールでは、「質問を学ぶ講義」(とにかく質問してみましょう)だったり「傾聴を学ぶ講義」(“聞く”ではなく“聴く”できいてみましょう)などがあります。ところが、この方法だと「質問すること」「聞くこと」が目的となり、“何のためにコーチングをするのか”が抜け落ちてしまいます


そこで、エッセンシャルコーチングでは“何のために”質問・傾聴するのか、目的意識を身につけることを徹底的にレクチャーしていきます。それは、自覚的に意図や目的を備える習慣を持つことが、スキルやテクニックを表面的に学ぶよりも大切な要素だと考えているからです。明確な目的意識や意図を持つことで、自然と適切な質問が浮かびます。エッセンシャルコーチングでは、そういった、自然にそして自在にスキルを使いこなせるレベルを目指します。


エッセンシャルコーチングをマラソンに例えるならば「速く走りたい人に乱暴にフォームだけを教えるのではなく、自在にカラダを使える体幹の鍛え方を教えるスクールです。

走るフォームは、多くの書籍やWEB上で調べることができます。しかし、知識として“知る”ことを超えて実際に“できる”ようになるには、一定期間のトレーニングが必要になります。

わかるだけでは、カラダを自在に動かせません。体幹、つまりコーチングでいうところの「自在に意識をコントロールできるようになること」を、エッセンシャルコーチングでは学びます

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コーチング業界への危機感からスクール開講を決意


エッセンシャルコーチングの始まりは、代表 鈴木のコーチング業界に対する危機感からでした。鈴木は業界の現状を次のように語ります。


鈴木:昨今コーチングを取り入れる個人・企業が増えました。うれしいことに「コーチングは役立っている」というポジティブな意見が出ている一方「雑談のようで楽しく話せたけど、行動変容には至らなかった」と耳にすることも増えました。

また、他社コーチングを導入した企業から「対象社員の問題行動が逆にひどくなっている」とのご相談をいただき、私が既存のコーチと交代してリカバリーする場面もありました。

こういった意見がコーチングそのものに対する社会からの評価や信頼に大きく影響するのではと気掛かりでなりません


これらは、コーチ自身のコーチングの定義が不明確だったり、相手にコーチングが機能しているかの認識合わせをしていないことが原因だと推測しています。

どちらにせよ、クライアントに適切なコーチングが提供できていない現状があります


このような現状に至った背景に、「セッション練習数不足」「ゴールの合意形成力の不足」「人が行動変容に至る原理原則の理解の不足」「関係構築の失敗」などがあると鈴木は分析しています。


鈴木:国内のコーチングスクールは10以上あり、受講料は5万円程度から150万円以上するスクールもあります。せっかく時間とお金もかけて学んだにもかかわらず、「独り立ちできない」「クライアントが成長しない」「継続・口コミにつながらない」などの悩みを抱えているスクール卒業生が多くいる現状です。


実践力のあるコーチをもっと増やしたいと思い、現状のコーチングスクールで不足している要素を取り入れたスクールを開講することに決めました。


講師の鈴木(左)と原田(右)

コーチ歴15年以上の2人が試行錯誤の末に導き出したカリキュラムのコアは「自分を活かしきる」


エッセンシャルコーチングは、Starting Point代表の鈴木が発起人となり、株式会社エッセンシャル・プリンシプルズ 代表で組織開発コンサルタントの原田 大輔氏と共同開発・運営を行っています。

2人はコーチング黎明期の15年ほど前に知り合って以来、一貫して「相手に機能する関わり方とは何か」「相手をより加速させるにはどう関わればいいのか」を対話し続けてきました

これまでのコーチ人生を振り返りながら、2人はカリキュラムの中心に「自分を活かしきるを置きました。他者との関わり方を研究してきた2人が、なぜ「自分」に焦点を当てたのか。その背景を2人は次のように振り返ります。


鈴木:私がコーチングに出会う前は、リーダーとして部下をどう動かすかということにしか関心がありませんでした。

ですが、コーチングを体験するクラスで「他者ではなく、自分どう動かすか」という視点に気付きました。とても衝撃を受けたことを覚えています。

自分の内側に起こるさまざまな感情の葛藤など、コーチングに付随する学びは、すべて自分にも活かしてきました。コーチングは、スキル以上にコーチその人自身の在り方が他者に影響を起こします。それがコーチングの魅力だと思っています。


原田:コーチングを学ぶことの最大のメリットは、自分をうまく活かせるレベルが上がることだと思います。僕自身コーチングを通じて、人そのものについての学びや「誰かをうまくいかせる」「相手が望むゴールに連れていく」を継続した結果、自分自身も行きたいところに確実に連れていくことができたんです。


タレントの武井壮さんの話があります。昔から運動神経のよかった武井さんは子どもの頃、自分の理想とするバッティングフォームをしているつもりが、ビデオカメラに写った自分を見て、思い描いていたフォームとは全く違うことに驚いたそうです。自分自身を思い通りに動かすことができないのに、バッドやボールを扱えるわけではないから、まずは自分を思い通りに動かすことを学んだ方がいい、と気付いたそうです。


僕らのスクールも同様です。エッセンシャルコーチングの受講生が“なりたい自分になるための方法”を手にすることができるよう、僕たちはレクチャーしていきます。


コーチはよく、クライアントに「どうなりたいですか?」と問いかけます。そしてコーチは、その望む場所に行くプロセスを伴走します。エッセンシャルコーチングはその問いかけを“誰かに”ではなく、まずは“自分で”体験してもらいます。自分の内側をただただ整えにいく。自分の内側をマネジメントする。自分についての解像度が上がれば、相手への解像度も上がります


エッセンシャルコーチングの前期は自分にフォーカスし、後期は「誰に」と「何のために」を言語化しながら、実際にステークホルダーのゴールの握り方や人が行動変容に至る構造の知識もレクチャーします。


レクチャー中の様子

コーチングの本質を身につけてもらうために体験設計を追究。他者よりもまず自分を活かすことが必要な本当の理由


エッセンシャルコーチングのカリキュラムは、鈴木と原田氏による長年の研究の集大成といえます。このカリキュラム開発に至るまでの苦労を、原田氏と鈴木はこう振り返ります。


原田:例えば、iPhoneを作りたいと思った技術者がいます。相当苦労したはずです。なぜ苦労したかというと、精度の高いものを作りたいというビジョンがあったから。「そこまでやらなくてもいいんじゃない?」と思っていたら、苦労は発生しなかったと思います。同じように、オリンピック選手は最高峰に行きたいから苦労するのであって「国体に出場するだけでいいや」という人とは苦労の度合いは違うはずです。


僕らも同様です。コーチ人生において、常にレベルの高いコーチングは何かを問い続けてきました

エッセンシャルコーチングのカリキュラム開発においてもそうです。コーチングの「理解」自体は、どのスクールでも違いがないように感じられますが、その「活用」になると天地の差が出てくるはずです。

コーチングは質問や傾聴というスキルのほか、カードゲームや質問リストといったツールを用いてセッションします。しかし、スキルやツールを使うだけでコーチングが機能するとは限りませんスキルやツールはいわば武器。武器を使いこなせる自分になる必要があります

武器を使いこなせるようになるために、何が必要か?」と考えたときに、コーチ側の在り方、アイデンティティやビジョン、その瞬間に持ち込む意図や目的、これらがどのタイミングで、どの武器を、どのように使うかに影響すると考えました。


武器だけを唐突に渡されても、すぐに使いこなせるようにはなりませんよね。

僕らは講師として、武器をどう渡すか、最も早く使い方を身につけてもらうためにどんなプログラムにすればよいのか、といった体験の設計には骨を折りました。


鈴木:スキルが先行し「うまく聞かなくては」「どのように聞けばいいか」にばかり捉われてしまうと、クライアントにフィットした適切なセッションには、なりません。


私は原田さんと教えられたことを理解しても、実践の場で活用できないのはなぜか?をずーっと対話してきました。この問いについて、長年の対話から導き出した解は「コーチ側の在り方にあるということです。


「コーチは、クライアントにとってどんな存在なのか?」

「コーチとして、何のためにコーチングを行うのか?」


というコーチ自身の意識の不足が、学んだことの理解と実践の乖離を引き起こしているのだという考えに至りました。

コーチの在り方は、クライアントの顕在化していない問題に気付けるかという、コーチングの本質的な部分にもかなり影響しています。


カリキュラム開発における試行錯誤は、まさにこの15年の歳月をかけた対話そのものといえるでしょう。

正式申込率9割。希望者多数により定員枠を増やしてスタート。


2人は15年以上の経験から得られた知見を、スクールカリキュラムとして2カ月の短期集中で練り上げました。リリース直後から口コミで広がり、開講前に開催した体験会参加者の9割が申し込むほど高い申込率となりました。そして2023年8月、定員を上回る20名で1期をスタートしました。

どんな期待からエッセンシャルコーチングを選んだのか。受講生の声を聞きました。





互いにフィードバックし合い、コーチとも対等に学び合える「チーム」のようなスクールを目指して


現在鈴木と原田氏は、2期開講に向けて準備を進めています。エッセンシャルコーチングをよりわかりやすく伝えていくため、そして、受講生一人一人が望むゴールにたどり着くために、スクールカリキュラムを洗練させていきます。エッセンシャルコーチングの今後について次のように語ります。


鈴木:私たちは、人と組織をうまくいかせることに15年以上を費やしてきました。人がうまくいくことを追究し、何ができるかと考えた結果、継続して人と関わり合える場=スクールとしてカタチになりました。

講師が一方的に教えるスクールというよりも学び合えるコミュニティ、コミュニティよりもお互いがうまくいくことを支え合うチームの関係性を重視し、学習環境をデザインしていきたいと考えています。


原田:僕たちは長年の経験から、コーチング力を高める3原則を見つけました。

一つは「コーチングをすること二つ目は「誰かのコーチングを見ること、そして三つ目が「自分のコーチングのフィードバックをもらうことです。

簡単なことのように聞こえますが、コーチは一人でもできる仕事柄、なかなか二つ目、三つ目が難しい。しかし、どれか一つでも足りていないと、コーチングのレベルは上がりません。

そこで僕たちは、このスクールを修了された方も継続的に刺激し合える場にしていこうと考えています。


“エッセンシャル”というだけあって、僕たちは一番大事なことを徹底的にやるスクールです。僕らは受講生のみなさんに、継続的な成長を実現する習慣と、継続的な成長を支えるチームを用意します。

自分をもっとうまく活かしたい人や、「もっとやりようがあるんじゃないか」と感じている方の参加をお待ちしています。


対面学習時の様子


■エッセンシャルコーチングクラス 第2期 開催概要

名称   :エッセンシャルコーチングクラス

開講時期:2023年4月〜10月 予定

体験会 :2023年12月頃〜3月 予定

体験会申込み事前受付:https://essential-coach.com/trial-information-form/ 申込み開始次第ご連絡しますので、こちらのフォームより事前登録をお願いいたします。

公式サイト:https://essential-coach.com/

<第1期概要(第1期申込みは終了しています)>

開催会場 :オンラインと対面(会場:東京都港区新橋)を組み合わせたハイブリッド開催

第1期定員:15名(実際には定員を超える20名で開催)

参加者情報:会社員(人事責任者、法務担当ほか)・経営者・管理職・栄養士・看護師・鍼灸師・整体師・カウンセラー(東京近郊・長野・大阪・静岡・石川)

受講料 :税込396,000円(教材費込み。第1期生のみ20%OFF)

<「エッセンシャルコーチングクラス」で手に入る三つの成果>

1.なりたい自分になる方法

自分の内側に発生する感覚を捉え、知覚を言語化していくエクササイズを多数用意しています。クラスで学びあうプロセスを経て、なりたい自分になるための手法を習得してもらいます。


2.継続的な成長を実現する習慣

コーチングを習得する過程を経て、進化し続ける習慣を醸成していきます。7カ月の学習期間は、対面学習だけでなく、オンラインでの振り返り、毎月コンスタントに出される課題に取り組むことで、自身をバージョンアップし続けることが身につきます。


3.継続的な成長を支えるチーム

私たちの学習コミュニティは、関係そのものを変化させることにフォーカスしていくため、協力、共感、協調、協働が自然と育まれます。そのため、共に成長し続けるチーム感が高まります。効果的なチームワークは、個々の能力を超えて目標を達成するための力強い味方となるでしょう。クラス修了しても成長し続ける関わりが手に入ります。




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