地方銀行として長年築いてきたつながりの輪を広げたい。地域情報サイト「ちばトク!」の裏側と想い
株式会社千葉興業銀行は、地域に根ざした新銀行設立の機運が高まった戦後復興期の1952年に、お客さまの声を受けて誕生した地方銀行です。「県内の中小企業者の親切なる相談相手たらんことを期する」を創業の精神として、今日に至るまで千葉県の発展のためにあゆみを続けています。
2023年3月に、当行は地域情報サイト「ちばトク!」の運営を開始しました。「ちばトク!」では当行お取引先の商品・サービス・クーポンや、千葉県で開催される物産展・美術展・お祭り等の地域イベント情報を発信しています。11月からは「ちばトク!」に掲載しているお取引先の店舗等をチェックポイントにしたデジタルスタンプラリーを開始しました。
銀行業とは一見関係のないサービスに見えますが、なぜ当行が取り組むのか。「ちばトク!」担当の石川がお話しします。
地方銀行として長年地域と築いてきた関係を活かし、CKBコミュニティを創出する
当行は2022年3月に長期経営戦略として「みなさまの幸せをともにデザインし、ステークホルダーとの強固な関係で構築された“CKBコミュニティ”の確立」を掲げました。CKBコミュニティとは、当行とステークホルダーだけではなく、お取引先同士やお取引先と地域等、あらゆるステークホルダーのつながりの輪を意味し、そのつながりの輪が広がっていくほど新たな価値やイノベーションが生まれ、人々の幸せの実現に近づくという考えです。
(※CKB:千葉(Chiba)興業(Kogyo)銀行(Bank)の頭文字)
私が所属するデジタルイノベーション部は、当行のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引する部署で、デジタル技術の効果的な活用によってステークホルダー同士のつながりの輪、すなわちCKBコミュニティを創出するための仕組みを構築することをミッションとしています。
その取組みの第1弾として立ち上げたのが「ちばトク!」です。地方銀行として、長年地域と密接な関係を築いてきた中で、魅力的な商品・サービスを持つ中小企業のお取引先を数多く知っている当行の強みを生かせないか、さまざまな事情で大手のWEBサイト等に広告を出稿することが難しいお取引先のPRや売上拡大、新規顧客獲得等、経営課題の解決・企業価値向上に貢献したいという思いから始まりました。当行の創業の精神「県内の中小企業者の親切なる相談相手たらんことを期する」が脈々と受け継がれています。
掲載料なしで自社のPRができるWEBサービス「ちばトク!」
「ちばトク!」は、WEB上に自社の企業・店舗情報や商品・サービス・クーポンを掲載できるサービスです。掲載料はいただいていませんので、お取引先は高額になりがちな広告宣伝費を気にすることなく自社のPRをすることができます。グルメやエンタメ等幅広いラインアップのクーポンは、当行に口座を持っていない方でも、どなたにも利用いただけるので、地域の方々はもちろん、千葉県に観光に訪れる方々がお得な割引や特典を得るとともに当行お取引先の商品・サービスを広く知っていただく機会になります。他にも、同様のWEBサイトにない特徴として、普段営業を担当させていただいているからこそお取引先のこだわりや熱い思いを知っている当行行員が、お取引先の商品・サービスのおすすめをコメントしている点がポイントです。
全ての営業店にメンバーが出向いて丁寧に説明。約半年で掲載先は250件を突破
なぜ、地域情報サイトを当行が運営するのか。実際にお取引先に「ちばトク!」への情報掲載を提案する営業店の行員には「ちばトク!」の趣旨や、お取引先だけでなく、当行にとってどんなメリットがあるのかをよく理解してもらう必要がありました。そのため、全ての営業店へデジタルイノベーション部のメンバーが出向き、当行が地域情報サイトを運営する意味を丁寧に説明しました。
その甲斐もあり、営業店の行員からも、「ちばトク!」への情報掲載の提案をきっかけに、経営者から、課題だと思っていることや、これから力を入れていきたいことをあらためてヒアリングできた、そこから業務のデジタル化支援や新事業への参入支援等、銀行の本業である経営支援につながった、といった声が聞こえてくるようになり、成果が少しずつ出てきました。
お取引先も積極的に「ちばトク!」を活用してくださっていて、店舗内に「ちばトク!」のポスターを掲示することに加えて、買い物中やレジの順番待ちのお客さま等に従業員から積極的にクーポンをアピールしたことで「客単価が上がった!」と、嬉しいお声も聞かれるようになりました。「ちばトク!」のローンチから約半年で掲載先は250件を突破しています。
より多くの人にお取引先の情報を受け取ってもらうために、デジタルスタンプラリーを企画
情報は、受け手がいて初めて成立するものです。有益な情報であっても受け取ってくれる人がいなければ発信をしても意味がありません。より多くの人にお取引先の情報を受け取ってもらえるようにするため、お取引先の店舗等をチェックポイントとしたデジタルスタンプラリーを企画しました。
当行でデジタルスタンプラリーを実施すること、そして、私自身もお取引先を巻き込んだ取組みを企画することが初めての経験だったので、不安なことが山ほどありました。お取引先の店舗をチェックポイントとさせていただくので、そもそもお取引先に参加していただけないことには企画自体が成り立たない、千葉県全域を対象とするので最低でも80先ぐらいはお取引先に参加していただかないと盛り上がりに欠けてしまう・・・と考えていました。
「ちばトク!」に情報を掲載していただいているお取引先に電子メールでデジタルスタンプラリーへの参加を募ったのですが、連絡をくださったのは想定をはるかに下回る30先。正直とても焦りました。これではいけないと思い、あるお取引先に電話をかけ、直接あらためてご案内すると「銀行でそんな面白そうなことやるの?期待できそうだから参加したい」と快諾をいただきました。「忙しくて電子メールを見ていなかった」とのことで、こちらが電子メールを送りっぱなしでアフターフォローができていなかったことに気付いてからは、デジタルイノベーション部の同僚に協力してもらって、コールセンターさながら、ひたすらお取引先に電話をかけてデジタルスタンプラリーをご案内する毎日でした。普段はデジタルツールを扱う仕事をしているのですが、こういう時はアナログ手法も駆使しなければいけないなと痛感しましたね(笑)同僚の協力や、企画へのお取引先のご理解もあって、最終的には100件を超えるお取引先にご参加いただけることになり、ホッとしました。
デジタルスタンプラリーでは集めたスタンプの個数によって豪華な賞品も用意しています。さまざまなWEB媒体にデジタルスタンプラリーの広告を出稿することもあり、「ちばトク!」に掲載いただいているお取引先の露出ももっと高めたいとの思いから、賞品の選定もお取引先が運営しているグランピング施設や旅館の宿泊券としました。他にも、当行と関わりの深い、プロスポーツチームの非売品グッズや、当行オリジナルキャラクターであるちばコーギーとサンリオキャラクターのコラボぬいぐるみセットを賞品にする等、さまざまなファン層の参加を狙っています。
一緒に千葉県を盛り上げ、魅力を知ってもらいたい
多くの方にお気軽にご参加いただき、みなさまと一緒に千葉県を盛り上げ、千葉県の魅力をより知ってもらえると嬉しいです。今後も、みなさまに喜んでいただけるような楽しいサービスを展開していきますので、どうぞご期待ください。
お取引先、そして千葉県の魅力を「ちばトク!」を通じて発信し続けること、デジタルスタンプラリーのような企画やキャンペーン等も増やし、広げていきながら、当行のお取引先、地域の方々をつなぎ、当行のステークホルダーが豊かになるようなCKBコミュニティの確立をしていきたいと考えています。
■ちばトク! - 千葉県のクーポンやイベント情報をお届け!
https://chibatoku.chibakogyobank.com/
ちばトク!は、当行が運営する地域情報サイトで、当行お取引先の情報やお得なクーポンを掲載しております。掲載数は2023年3月30日のサービス開始から現在までで250件を突破いたしました。併せて千葉県各地で開催される物産展や美術展、お祭り等のイベント情報をご案内しており、イベントに訪れる方々へ周辺スポットへの回遊を促進し、地域活性化へつなげることをめざしております。
■ちばトク!デジタルスタンプラリー - 豪華宿泊券が抽せんで当たる!
https://www.chibakogyo-bank.co.jp/kojin/campaign/202310/
「ちばトク!デジタルスタンプラリー ~千葉県をもっと楽しく!もっとお得に!~」では当行が運営する地域情報サイト「ちばトク!」にクーポンを掲載している当行お取引先の店舗の中から105か所をチェックポイントとしております。千葉県内各地への誘客や当行お取引先の商品・サービスの認知度向上、購入促進等を通じて、地域活性化をめざします。
2023年11月3日(金・祝)から2024年1月31日(水)までの間に獲得したデジタルスタンプ数に応じ、抽せんで宿泊券等の豪華賞品が当たります。詳しくは当行ホームページをご覧ください。
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