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ダウンサイジングフェーズの日本で、100年先の未来の"ありたき姿"を創造する——ADDReC(アドレック)が「ダウンサイジングデザイン」でつくり出す空間の新しい価値と変革

著者: ADDReC株式会社


2016年に空間に特化したデザインエージェンシーとして創業したADDReC株式会社(アドレック)は、未来の"ありたき姿"を描きながら、建築設計からプロデュース、プロジェクトデザインにコンサルティングまでを行うクリエイティブファームです。ADDReCが手がけるプロジェクトでは、未来を起点に想像することで、社会課題や地域課題と接続したテーマ設定を設け、そこから具体的な問題を浮かび上がらせていきます。ここではADDReCの事業であるコミュニティの変容に対応するための「ダウンサイジングデザイン」と、そして展望についてご紹介していきます。

未来の"ありたき姿"を実現するためのまちづくり。

不動産の新しい価値を創出する動産デザインの必要性



まちづくりにおいては、不動産や交通インフラ、地元産業や自治体、住民といった多種多様なステークホルダーがいます。それぞれに目的や想いを持つ人々をつなぐためには、ひとつのビジョンや目的といった「新しい価値」を創出する必要があります。だからこそ私たちは"ありたき未来の姿"を想像し、その上でデータや実証実験に基づく実現可能な未来像を提示してきました。そこでは、「SDGs」や「テクノロジー」「コミュニティ」「ダイバーシティ」といった、従来の不動産ビジネスの枠にとらわれない「可能性としての新しい価値」が含まれています。


これまで不動産業における、「不動産(リアルエステート)」の価値は土地の価値以上に大きく伸びる要素は乏しいものでした。そのため、「ある程度正確に算出できる」というメリットはあるものの、固定費も大きく、レバレッジが効きづらいビジネスだったといえます。対して、サービスやコンテンツといった「動産」ビジネスは、その正確な価値が測りにくい一方で、爆発的な成長を見せる可能性があります。例えばホームシェアリングサービスのAirbnb(エアビーアンドビー)は、不動産への集客プラットフォームとして急成長を続けており、不動産の価値に多大な影響を与えてきました。


今後は不動産や空間の設計・デザインをするにあたって、サービスやデザインといった動産のデザインもまた不可欠となります。なぜなら、動産のデザイン・仕組みづくりによってこそ新しい価値が創出されるからです。そして、新しい価値というのは"ありたき未来の姿"を想像することから生まれてくるものだと、私たちは考えます。


不動産への付加価値だけではなく、

100年先の価値観を変えるサステナブルな空間を


ADDReCが掲げるのは、人口や経済が減少・縮小していく“ダウンサイジングの社会”における"解決策としてのデザイン"です。ダウンサイジングが進行する社会において、不動産ビジネスは「ウェルビーイング」や「地域価値」といった新たな付加価値を創造することで、時間とともに経済的価値やブランド価値が増大していく仕掛けをつくる必要があります。他方で、日本で今起きているダウンサイジングの現象は、この後東アジアを中心に世界各国で起こり得る問題です。日本の技術力、デザイン力をもってダウンサイジングフェーズの価値創造に取り組み、成功パターンを積み上げていくことで、そのナレッジを輸出したり、先を見据えた国外の企業との協業が進んだりと、新たな可能性が広がるかもしれません。そうしたさまざまな未来を想定し、ただ空間を設計・デザインするだけでなく、価値創造のためのビジネスのデザイン、仕組みのデザイン、人のデザインまで行うのが、ADDReCの「ダウンサイジングデザイン」です。


例えば、その一例として、地方で求められるコミュニケーションの変容が挙げられます。人口が増大する過密状態の都市では、人口が集約されているためにリアルのコミュニケーションが仕組みとして上手く機能していました。しかし、人口が減少していく過疎地域では物理的距離などが開き、リアルでのコミュニケーション・コストは増大する一方です。むしろ円滑なコミュニケーションやノウハウやデータの蓄積という観点では、過疎地域におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)の恩恵は大きいと考えられます。地域特性に合わせて、この場合であれば「DX」という新しい価値を提示し、そのコンセプト自体をプロダクトやサービスアプリケーションといった現地で実現可能な形に落とし込むのも、ダウンサイジングフェーズならではのアプローチといえるでしょう。


ADDReCがプロジェクトデザイナーとして参加した、2023年9月にオープンした愛知県豊橋市の一棟貸ホテル「CORRUGATED HOUSE(コルゲートハウス)」も、こうしたダウンサイジングデザインのひとつです。もともとコルゲートハウスは建築家・丹下健三氏の建築における設備設計を担当したエンジニア・川合健二氏の私邸であり、「社会のインフラから脱却し自然のエネルギーを活用する家」というコンセプトのもとで建造されました。特徴的な建築物や周辺のビオトープを整備し、川合氏のコンセプトや哲学を活かして、「サステナブル」「ウェルビーイング」「QOL向上」「地方産業創出」「ビオトープ」「耐震・防災」といった新しい価値を空間に落とし込んでいます。

現在、「CORRUGATED HOUSE」はファッションブランドFENDIが「世界の5人のアーティスト」に選出したアーティスト・小川貴一郎によるアーティスト・イン・レジデンスを行った際に生まれた作品を展示し、各種ベンチャー企業が企業内ブレスト合宿の施設として利用していただいています。また、私たちは並行して同じ愛知県で設楽ダムや国定公園のプロジェクトにも携わっており、より広い視点で三河地域のツーリズムやブランディングとしてのシナジーにも期待が集まっています。実際に「CORRUGATED HOUSE」は循環型の新しいライフスタイルを体現する"ADRReCならではの未来へのプロトタイプ"として、設楽ダムプロジェクトで知り合った近隣地域の事業家やインキュベーターの方々が興味を向けてくれているのです。


大規模な公共工事や地域や街づくりでは、数十年以上のスパンで未来像を描く必要があります。そこでは、どうやって現地のプレイヤーや産業を生み出すかまでをデザインしなければなりません。ダウンサイジングが進行する現代では、旅行だけでなく地方移住や中長期滞在といった動きも顕在化し始め、新たなコミュニティや旅行需要創出の可能性を感じさせます。より遠い未来、もしくは新しい価値の受け皿となるサービスやビジネス、コミュニティプラットフォームまでを想定した上で、未来のプロトタイプとして提示することが重要なのです。


コルゲートハウスの持ち主であった川合氏は、自分たちが東京でつくり上げてきたコンクリートジャングルに辟易としていたという話が残されています。自分たちが亡くなった後に解体に何億円もかけてゴミにしかならない建築物をつくってしまったと、後悔していました。だからこそコルゲートハウスは、家主が亡くなった後、100年も経てば地球に還るような建物を意識してつくられたそうです。実際にコルゲートハウスが建設された1965年当時から社会構造や価値観は大きく変わっていて、現在はむしろ川合氏の哲学が再評価されています。ダウンサイジングデザインもまた、来るべき遠い未来、数十年あるいは100年先の価値を考えたデザインなのです。

ですから、ダウンサイジングデザインはただ空間に付加価値をつけ、ヒトやカネを集めようというものではありません。空間をデザインする以上、収容人数といったインフラの限界やオペレーション人員など、現実的な制約がついて回ります。また、新しい価値を持った空間を持続可能なものとして運営していく上で重要なのは、その空間を使う人や生活者の目線です。どれだけ立派な未来像を反映した空間ができても、具体的にその空間や仕組みを管理・運営できなければ意味がありません。ただ新しいモノをつくるのではなく、その場に根付いた運用までをデザインしなければならないのです。


最適化だけでは新しい価値は生まれない。

統合デザインができるプロジェクトディレクターを育成


ADDReCはビジョンの策定やコンセプトメイキングなどを手がける一方、さまざまな業界の専門家や異なるレイヤーの人々とのチームを組成し、コミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めています。ADDReCの強みは、未来を想像しながら領域横断的にプロジェクトの全体を統合・ディレクションできるプロジェクトディレクターの存在にあります。


旧来のプロジェクトは、空間やファイナンス(金融)、コンテンツや管理運営と、それぞれの設計に特化したエキスパートが担当する箇所を部分最適化し、ひとつのプロジェクトとして完成させていました。その場合、あくまでそれぞれの業務領域が生み出す価値の足し算、つまり「総和」がその共創から生まれる可能性の上限となっていました。しかし、全領域を横断して全体を統合設計できるプロジェクトディレクターがいると、各領域を掛け算することでシナジーが生まれ、不動産価値の最大化を図ることができます。ダウンサイジングフェーズにある社会という新たな時代に不動産の価値を増大させるためには、実空間から事業計画、仕組みづくりから運用までを一括で見られるディレクターが必要とされているのです。


ADDReCは各分野のエキスパートとして、リアルエステートを扱う不動産企業とサービスやコンテンツを提供する動産企業の両軸でさまざまな企業・団体とのアライアンスを締結しています。空間を軸に、各分野へとアプローチすることで事業領域を広げてきました。

例えば、「住まい」や「ライフスタイル」であれば先述したAirbnbを活用してホームシェアリングを展開したり、モビリティ産業と手を取り合うことで「移動」に関する新しい市場を開拓できるかもしれません。ほかにも、「働き方」や「ヘルスケア」、「介護福祉」といった分野など、ダウンサイジングが進む社会においても成長性のある市場でのプロジェクトがすでにいくつも動いています。多種多様なテクノロジーやスタートアップ企業などとコラボレートすることによって、いくつもの新しい価値を生み出すことが出来るのです。


ADDReCはこれまでのプロジェクトを通じて、さまざまなノウハウやデータ、コネクションを培ってきました。その結果、多様性のあるプロフェッショナルチームをつくる"ヒト"、デザインのプロトタイピングづくりである"モノ"、コミュニティづくりのノウハウやイノベーションなどの"コト"、そして事業投資やスキームといった"カネ"――プロジェクトに必要なヒト/モノ/コト/カネを提供できる稀有な事業会社となりました。これから訪れる未来において、新たな価値によって持続可能なダウンサイジングデザインこそが、閉塞感に疲弊する日本を明るい未来に導く重要な鍵になるのだと信じています。


■プロジェクトデザイン:ADDReC株式会社

イノベーション領域における、企画・コンセプト開発、コンテンツ、コミュニケーション等を統合的にデザインし、空間に実装するプロデュース会社です。

https://addrec.co.jp/


■企画運営:Food Forest株式会社

国内の潜在的な魅力を伝えインバウンド旅行者や法人ワーケーションなど旅の企画と、エリアの魅力を発信するメディアを担う一棟貸し宿をADDReCと共に生活者には実感しずらい事例になりがちなサスティナブルなコンセプトを共感性を生み実践する運営会社です。

https://corrugatedhouse.com/





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