「家康のてんぷらコンテスト」グランプリ受賞!地元の食材を生かした料理に力を入れる老舗民宿「大野木荘」のコロナ禍での奮闘ストーリー
創業昭和51年1月1日、両親が始めた民宿は主に静岡県中部を中心に訪れる団体のお客様が多い店であり、地元の観光のために常に直向きに働いた両親の経営も当然苦難の連続でした。それでも両親の思いが詰まった小さな宿も今年で47年となりました。そして先代の思いを私ども夫婦が引き継いで、2代目として営み始めて13年目に入りました。
コロナ禍で転換を余儀なくされた民宿経営。お風呂や客室の改装で、団体客から個人客にターゲットをシフト
もう、無理かな…と、はじめて感じた時が2020年新型コロナウイルスによる、世界危機でありました。これまでどんなことも乗り越えてきたものの、こればかりは手も足も出ない、大変な転換期を迎える事となりました。
新型コロナウイルスで、最初の緊急事態宣言の時、私たちが最初に決断したことが、まずお風呂を貸切風呂に改装することでした。今までの男湯、女湯、という普通の温泉宿のスタイルを止めて、それぞれの内風呂2か所、露天風呂2か所を全て貸切風呂で使えるように、脱衣所を仕切りました。そして、1日5組のお客様が他のお客様同士、距離を置いて安心してお風呂に入れる貸切風呂のシステムを作りました。その後も、中々治まらない新型コロナウイルスを背に、5つの客室を、団体向けから個人向けに事業転換していき居心地のいい部屋の作りに内装を整えていきました。
「家康のてんぷらコンテスト」でグランプリを受賞!
2023年、ようやくコロナもおさまり、日常を取り戻して来た今日です。観光支援もなくなり、本当の自分たちの力を試す時かと思います。今年に入りNHKで「どうする家康」が放映されております。盛り上がっている静岡・・・うちも静岡市なのに・・・何かと家康にゆかりはあるはずなのに、観光客は静岡市街地はにぎわうものの・・・今一つ私たち山間地の観光客は今一つです。何かきっかけが欲しい、と頭の中にはその様なことを考えておりました。コロナから、新しい時代にどのように対応していくか、何かきっかけが無いかと思案していたところで、ふと見つけたのが「家康のてんぷらコンテスト」でした。
温泉を楽しむ、旅館で過ごす、非日常、温泉旅館という日本の文化。これに携わり続けて、もっと梅ヶ島を知ってもらいたい。自然豊かな、自然の原石の多く残るこの地に来ていただいたお客様が楽しんで頂きたい。そんな、思いから今回の「家康のてんぷらコンテスト」にてグランプリを頂けたのかと思っています。
その後も「家康の家紋パスタ」をはじめ、地元食材を使った名物料理を続々と開発
大野木荘でうまれた「家康の家紋パスタ」ストーリーも、いろいろな思いや色々な方が関わった作品であります。2016年に山形アルケッチャーノの奥田政行シェフが何度か梅ヶ島を訪れ、地元の食材を生かしたイタリア料理のレシピをご教授頂きました。
その後に「秘湯のわさびパスタ」を商品化して、取り上げ続けました。その後も、静岡産の山葵が世界農業遺産となり、「秘湯のわさびパスタ」もいろいろなメディアに取り上げて頂き、話題になりました。
山葵とともに、お茶料理についても探求させていただきました。トヨタ財団後援のプロジェクトでは、タイ国北部の街パヤプライと梅ヶ島が、お茶の美食観光の交流で2019年ごろから関わり、お茶を使った料理のレシピを紹介しあい文化交流を何度もさせて頂きました。こちらも、静岡県立大学にアムナー教授が背中を押してくださりました。その時に、出会ったのが、「醗酵茶」であります。「家康の家紋パスタ」で使わせて頂いているお茶は梅ヶ島のお茶の葉で作った醗酵茶「ほろに」です。「ほろに」も日本の宝物グランプリ準優勝を頂いております。
地元で、息づいた地元の食材が令和になり「家康の家紋パスタ」という静岡を思う気持ちがあふれた料理です。
■「家康の家紋パスタ」
フェデリーニという冷製パスタ麺に、梅ヶ島の「世界農業遺産の山葵」をすりおろしバターをまぜてパスタソースを作ります。パスタは静岡のあらしおを使ってゆで上げます。味付けは、静岡のあらしおとお醤油少々。ゆであがったパスタと山葵のソースと梅ヶ島で無農薬で栽培したお茶を長い時間かけて発酵させて作った「醗酵茶ほろに」を絡める。
トッピングに、葵の御紋に似ている山葵の葉を天ぷらにして、飾り盛り付ける。
静岡のわさび&お茶&家康の家紋パスタは、ヘルシーで整腸効果がある!静岡の香りで満たされる最強の腸活パスタです。
食べて頂いた方が、口の中で山葵とお茶の香りを奏でる時、いろいろな想像を膨らませて頂きたいと思います。
コロナ禍を経てグレードアップした大野木荘。食・人・文化を大切に、お客様をお出迎えし続ける
コロナ過を機にこの梅ヶ島で今は温泉旅館としてグレードアップした大野木荘は先代から変わらず地元の食・人・文化を大切に思い続けたいという思いで運営中です。少し人情もある面白いお店です。
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