糖尿病患者を支えるフットチェックアプリ『Steplife』。臨床工学士の代表が開発を行う背景と未来
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糖尿病患者の足切断を防ぐことを目標に掲げる株式会社セカンドハートは、革新的なフットチェックアプリ「Steplife」を開発しました。このアプリは糖尿病患者の日常生活を大きく支えるものとして設計されており、現役の臨床工学技士でもある当社代表による深い洞察と経験が基盤となっています。
■事業概要とその成り立ち
株式会社セカンドハートは、糖尿病による足の合併症から患者を守り、究極的には足切断の件数をゼロにすることを使命としています。この大胆な目標に向かって、アプリ「Steplife」は患者の自己管理を支援し、医療従事者とのコミュニケーションを促進することで、足の健康を保つための新たなアプローチを提供します。創業者の医療機器に関する専門知識と、医療現場での豊富な経験が、この事業の基礎を形成しています。
■事業転換は問題の把握がきっかけだった
糖尿病患者の足切断は世界的にも深刻な問題であり、特にアジア諸国ではその傾向が顕著です。この問題の深刻さを理解した当社は、2022年6月、医療機器開発に関するコンサルティング事業から、より直接的に患者のサポートができるスタートアップへの事業転換を決断しました。
その後、導かれるように始動next innovator2022に採択され、事業内容がブラッシュアップされていきます。最終、DEMO DAYのピッチファイナルに登壇させてもらえたことがきっかけとなり、世界に通じる事業になると自信を持って事業を進めることができました。
■スマホを活用して医療従事者と患者様の懸念点を払拭
従来の足病管理は医療機関受診が中心で、自己管理という観点では、医療機関から渡されたフットチェック用紙を使って自宅での管理をしていました。患者に渡されたチェック用紙は、もちろん写真を載せることができません。自覚症状や足の状態を見た目で判断し患者個人が感覚でチェックしていきます。それは医療機関として不十分な情報だという認識でした。そして患者は次の受診までは、その経過を見せることや相談することができないままです。
「双方で安全に足の状態を共有するにはどうしたら良いか」を中心に議論を重ねました。医療サイドは労力削減を、患者サイドは手間をかけずに足を見てもらえる方法を求めており、これらのニーズに応えるアイデアとして「スマホで足の写真撮影」を軸に具体化しました。
■医療従事者にも喜ばれた仕様
アプリ開発は、株式会社みらいスタジオにお願いしました。具体的な提案を細かく表現してもらい、使い勝手や操作性の検証を日本足病変・フットケア学会での展示にて行いました。リマインダー機能を中心に患者に使い続けてもらうための工夫に時間を要しましたが、徐々にSteeplifeの完成が見えてきました。現場で働く医療従事者から、「こんな方法があったのか!」「頑張って完成させてください」などという嬉しい声を聞いた時は、開発の意義を実感しました。
■StepLifeはこれからも患者様のQOL向上に挑戦し続ける
「Steplife」は現在も進化し続けており、糖尿病による足切断件数の減少に貢献していきます。英語版の提供によるグローバル展開の準備も進められており、将来的にはAIを搭載したプログラム医療機器になる見込みです。また他の疾患への展開や医療データの活用を通じて、さらなるイノベーションを生み出すことを目指しています。私たちは、患者のQOL(生活の質)向上に向けた挑戦を続けていきます。
このように、「Steplife」の開発には、医療現場での実体験に基づいた深い洞察と、技術革新への情熱が込められています。患者と医療従事者の双方にメリットをもたらすこのアプリは、糖尿病患者の足の健康管理を根本から変える可能性を秘めています。
【関連情報】
株式会社セカンドハート:https://www.secondheart.co.jp
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