介護・保育・物流など3Kと呼ばれる業界の救世主「見えにくいものを見える化する」WEBアプリ TACTICS開発秘話
売れる仕組み作り、単価アップなど経営者が抱えるビジネスの悩みをコンサルティングで解決する合同会社ITSJAPANがリリースした業務効率化アプリ「TACTICS」
大勢の営業担当者の勤怠や業務内容を一括管理することで業務改善・効率化を実現。現場の状況に合わせてカスタマイズが可能なため、福祉・保育の現場での安全管理ななどさまざまな業種に導入できます。
元々はスポーツイベントの運営管理ツールとして生まれたTACTICS。
現在のようなサービスに発展した舞台裏を経営コンサルタントと現役神職の顔を持つ異色のマーケター 合同会社ITSJAPAN代表 須山 倫史が語ります。
「誰が・いつ・どこにいるのか」を見える化すれば自然と時間とコストが削減できる
-TACTICSとはどのような特長のアプリサービスなのでしょう?
須山:TACTICSはQRコードをスマートフォンで読み取るという操作が単純な仕組みのアプリです。QRコードのデータを素に「誰が・いつ・どこにいるか」の3点が瞬時に分かり一元管理できるから、コスト削減、人件費削減ができる。無駄な経費の削減は事業所や会社の利益をもたらしてくれます。
例えば営業担当者が訪問先に到着した時、訪問終了した時にスマートフォンでQRコードを読み取ることでアポイントの取り方や商談時間の長さなどが担当者の行動状況を社内で把握することができます。
こうしたデータを分析することで一番効率的な行動計画が立てられるようになります。また、日報の代わりや勤怠管理にも使えるので、経理作業でいうと今まで3人で回していたものがTACTICSの導入後2人で済むようになるなど、コスト削減、人件費削減につながります。
とことん使う側の視点に立って試行錯誤を重ねた先に生まれたアプリがTACTICS
-元々TACTICSは現在の企業向けではなくスポーツイベント用に開発されたと聞きましたが、どのようなことがきっかけで開発に至ったのでしょう?
須山:TACTICSはあるサイクルイベントの運営について相談されたことがきっかけで生まれました。スポーツイベントの場合、参加者のエントリーや各チェックポイントの通過時間やリタイヤ希望者のケアなど作業の種類も多く煩雑になりがちです。その対応をするには予算もスタッフの数も増やさないといけない。
こうした課題を何とか解決できないかと運営者から相談され、システム会社とツールの開発を始めました。最初はARで画像認識する方法やバーコードを読み取る方法などさまざまな方法を試してみましたが、エラーが多く発生したり、使う側にもある程度専門知識が必要になるなど課題が見えてきました。
もっと正確で扱いやすく、なおかつコスト削減が可能にならないか。システム会社と何度も協議を重ねた結果、QRコードを使ったトラッキングシステムにすることになりました。
TACTICSの導入後、従来ならチェックポイント1ヶ所につき2~3人のスタッフを配置していたのが、1~2人で対応ができるようになりました。またスタート・ゴールの取り回しでも3人程度の人件費の削減に成功しました。今後、慣れてくればチェックポイントの対応は1人でも十分対応できるようになると考えています。
幼稚園バス問題や福祉業界の問題は業務の可視化で解決できる
-人件費やコスト削減以外に幼稚園の送迎や福祉施設での利用者の行動管理など安全管理に応用できると思われたきっかけは何ですか?
須山:私がモノを考えるうえで大切にしているのが「抽象力」です。例えば社会的な問題のようなエレメンツを抽象化して「もしかしてこういった方面にも使えるんじゃないか」みたいなことを考えるわけです。
今回、TACTICSの活用シーンに幼稚園の送迎や福祉施設関係の業務改善や効率化を挙げていますが、これも一つの社会問題を抽象化し閃いたアイデアが基になっています。
ある日ニュースで2023年4月から全国の幼稚園、保育所、認定こども園対象に送迎バスの置き去り防止システムの義務化、違反した場合業務停止命令の対象になることを知りました。
引用:国土交通省 送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン
流れてくるニュースを見ながら、どこかの民間会社で何か置き去り防止システムを開発するだろなと思ったのですが、「もしかして見えない所を見える化できるTACTICSが使えないか」と閃きました。
すでにトラッキングシステムというものがベースとして出来上がっていたので、そのベースをカスタマイズして何ができるのかを考えた時、置き去り防止システムのアイデアを加えれば幼稚園・園児・保護者全てにメリットがあると感じました。
AIやシステムは導入したら終わりではなく、その先の課題を解決することに意義がある
-少し意地悪な質問ですが、アプリではなくAIやシステムの方が自動化につながると思うのですが、あえて人の手が関わるアプリにこだわられた理由をお聞かせください。
須山:私はAIにはAIの領域があって、その領域を超える部分は人の手が必要になると思っています。自動化することは一つのコスト削減にはなるけれど、そこには相当な額の導入費用やランニングコストが必要になる。それなりの規模のビジネスじゃないとAI導入できないと思うんです。
ただ、導入して終わりじゃなく、さらにその先に課題や問題を抱えているはずなので、その問題をどう解決していくかが重要だと思っています。その点、アプリを使うだけだったら中小企業でもチャレンジしやすいし、アプリで無駄なコストを削減し、本当に解決しなければならない問題に集中できる環境が作れる。
TACTICSは戦術という意味で、基本的には業務改善の飛び道具に過ぎないと思っています。
会社の経営として本当に大事なのは戦略なので、ここにフォーカスして考えることで、はじめて会社が成長していくと思っています。
企業の経営課題を見える化し本質を見極めるコンサルタントだから見えるもの
-須山さんは会社の経営に関わるコンサルタントでいらっしゃいますが、企業の経営で重要なことは何だとお考えですか?
須山:あらゆるビジネスにおいていえることとして、経営していく上で「方針」を決めることが重要だと思っています。「方針」とは「どこを見つめて経営するか」ということ。
いわゆる「理念」のことですが、そこをきちっと決めてあとは会社としてのやるべきことを選び、そこに集中していけば健全な経営ができる。
私のようなコンサルタントの仕事は、経営者や会社全体でやるべきことを選んでいくうちに出てくる課題や問題の解決策を「戦略」という形で提案することだと思っています。
現在、「社長の戦略講座」というオリジナルブランドを立ち上げ、理念や経営についての考え方の情報を発信しています。
その中で「社長の自分がワンオペで忙しいわりに儲かっていない」「売り上げを上げたいが何をしていいのか分からない」「SNSやWEB集客をしたいけど何から手を付ければいいのか分からない」などの悩みを聞くことが多かった。
本当なら根本の戦略の部分を考えないといけないのに、枝葉である戦術(日常業務)の部分で手一杯になっている中小企業さんが多いことに気付きました。
こうした問題をTACTICSで解決し、本来やるべき戦略を一緒に考えていければと思っています。
トップセールスマンから経営者に転身するも2社連続廃業 経営者の厳しさを目の当たりにした20代
-現在、起業家として順調なキャリアを歩んでいらっしゃいますが、これまでのどのようなご経験をされてきたのでしょう?
須山:実は私自身20代に2度起業と廃業を経験しています。
最初の失敗は、会社員時代の知人と取引先と一緒に健康関連の会社を立ち上げた時に取引先との資金トラブルに巻き込まれたこと。そのトラブルがきっかけで会社を解散することになりました。
2度目は、設備関連の会社を私1人で立ち上げたのですが、業界のしきたりや集客でのつまづきなどの壁にぶつかり1か月ほどで廃業しました。1度目の事業で得た知識と経験を活かしての起業だったのに、業界のしがらみが原因で廃業せざるを得ない状況になったのがとても悔しかったですね。
当時の悔しさと経験は今の仕事の糧になっている部分はあると思っています。
神具のネットショップを通じてマーケティングの重要性を知った30代
-20代で2度の別の理由で経営の厳しさを感じられたと思うのですが、マーケティングを本格的に学ばれるようになったのはいつからですか?
須山:設備会社を畳んだ後、実家の島根に戻りました。実家に戻ってしばらくした時に鳥取の神社から後継者を探しているとの話があり、34歳で賀茂神社天満宮の宮司を引き受けることになりました。大学時代に父の勧めで神職資格を取っていたのでお声を掛けていただいたのだと思います。
神社の経営をするようになって、神棚などの神具を販売するネットショップを開設しました。会社員時代にセールスの経験はあったのですが、なぜか全然売れない。なぜ、売れないのか悩んでいた時にあることに気が付いたんです。
会社員の時は顔を知っている顧客にセールスをしていたから売れたんだ。ネットの向うの顔も知らない相手に商品を買ってもらうには、まずは興味関心のある人を探さないといけない。そうなるとターゲティングやペルソナが必要だし、相手が欲しくなるようなコピーも必要だということに気付いて、イチからマーケティングを勉強し直しました。
マーケティングやコピーライティングのスキルは、いろんなところで使えるので通販業のテコ入れをしながら、神社の参拝者を増やすことをしていった結果、従業員も雇えない状態だったのが徐々にリピーターが増え、従業員も雇える状態にまでなりました。
「身体の健康」「心の健康」「経済的健康」この3つの健康が満たされてこそ、健全経営ができる
-御社のビジネスコンセプトに「道義無くして経済の発展はない」を掲げていらっしゃるように古くからの日本的な考え方を大切にされていますが、これはなぜですか?
須山:確かに儲けることは大事だし、利益を上げることも当然大事なんですけど、単に利益を上げるだけでは事業を継続して社会的に信頼を勝ち取ることは無理ですよね。
私が著した本で「神道を選ぶ生き方」という本があるのですが、そこには商売とビジネスの違いを書いています。
ビジネスは流行りを上手く取り入れて、黒字化させるまで大きくして利益を取る手段なんです。今、M&A案件なんかもたくさんあるのもそういったひとつのビジネススタイルだと思いますが、それって日本的ではないと思うんです。
老舗と呼ばれるような長く続けられる商売、これが日本的なんじゃないかと。
私が目指すところは、社長が自分のビジネスが好きで、好きなお客様たちに囲まれ、好きなことができるというのが理想です。
例えば、年商10億あっても経費を計算していって社長の手取りが1,000万円しかない会社と同じ10億円の売り上げで手取り5億円だとしたら全然違いますよね。
私は後者の会社をたくさん育てたいんです。
売上目標が100億円だったとして、目標達成すれば達成感は味わえてもみんなが不幸だと幸福度は低いし結局意味はないと思います。なので、売上アップなどの結果が単にゴールではないし、業績改善は人生を楽しむための手段にすぎないと思っています。
要は自分のやりたいことで稼ぎ、健康で家族と楽しく過ごす。そして好きな趣味ややりたいことを楽しむ。ビジネスはあくまでやりたいことをするための選択肢にすぎない。そのために「ミッション」や「バリュー」があるんです。
日本の会社が健康なら日本の経済も強くなる
-最後に須山さんの描く未来についてお聞かせください。
須山:私の最終的なゴールに日本という「國體の再生」があります。今の社長さんたちが仕事に追われるのではなく、自分のやりたいことをやって飽きない人生を満喫できるような経営を応援していくだけじゃなく、次の時代を担っていく若い人たちを育成していきたいと思っています。
そうしていけば日本の会社全体が健全経営になり、日本の国自体も経済的に強くなる。結果、日本の国のあり方も良くして行ける。
渋沢栄一先生みたいに日本の国の発展に寄与できる存在になりたいと思っています。
見えにくいものを見える化する
【WEBアプリ TACTICS】https://its-japan.jp/tactics/
業務上、管理不明瞭なエレメンツのトラッキングを可能にする
効率的な経営戦略を策定する上で、トラッキングシステムツールを導入し、一元管理することで、経営資源を横断的に活用することが可能となり、結果として業務効率化に繋げていきます。
WEBアプリTACTICSは、スタッフ及びクライアント様の様々なニーズにお応えする事によって、事業の円滑な運営と事業向上に貢献します。
須山 倫史
マーケティングコンサルタント
セールスプランナー
一般社団法人マーケティングパートナー協会認定コンサルタント
鳥取県信用保証協会認定メソッドアドバイザー
ITS JAPAN LLC代表社員社長
営業・セールスが苦手でも年商3000万突破したいアドバイス型ビジネスオーナー向けの右腕
「伝え方で結果は変わる」を標榜として、売れるメッセージの伝え方を戦略的にマーケティングで提案
著書購入、サービス紹介など:https://lit.link/itsjapan
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