VR×自由研究で未来の科学者育成を目指す~各地で開催し反響を得た「子ども・学生VR自由研究大会」開催秘話と初の東京進出への展望~
一般社団法人子ども・学生VR自由研究大会組織委員会(VR.FREESTUDY)は、VR技術と生成AIを活用した自由研究を通じて、子どもたちの科学への興味関心を高め、未来を担う人材育成を目指しています。VR研究の第一人者である東京大学の廣瀬先生や、前日本バーチャルリアリティ学会会長で大阪大学の竹村先生を理事に迎え、教育機関、自治体、企業との連携を強化しながら、子どもたちの科学的探究心を育む活動を推進しています。
当法人の活動の中でも、特に、2023年4月から大阪、京都、熊本で開催してきた「子ども・学生VR自由研究大会」は大きな反響を得てきました。
この度、当法人は、この「子ども・学生VR自由研究大会」の活動の場を東京にも広げ、東京都大会の開催、更には都内全62区市町村での各地区大会の開催を検討し始めました。
本ストーリーでは、「子ども・学生VR自由研究大会」を開催に至った経緯・活動状況、新たな取組みとしての東京大会の概要、今後の展望についてご紹介します(以下「子ども・学生VR自由研究大会」は「VR自由研究大会」と略記)。
日本の将来の危機を救うために~VR技術と生成AIの活用を通して、将来のイノベーションを担う子どもの人材育成へ~
近年、日本の国際競争力の低下が懸念されるなか、子どもたちの科学技術への関心を高め、将来のイノベーションを担う人材を育成することが喫緊の課題となっています。
当法人は、VR技術と生成AIの活用を通じて、子どもたちの好奇心と探究心を刺激し、この課題解決に貢献したいと考え、VR自由研究大会を開催し始めました。
VR自由研究大会では、子どもたちが主体的に課題を見つけ、VR技術と生成AIを活用して解決策を探求する力を養い、創造性、問題解決能力、プレゼンテーション能力を育む機会を提供しています。また、研究成果を社会に発信する場を提供するとともに、優秀な研究に対しては国の競争的研究費への申請支援も行っています。
VR自由研究大会開催までの道のり~教育現場でのVRコンテンツの有効活用の普及も視野に~
当法人の前進である一般社団法人VR革新機構は、2020年から全国の施設をVR化し、コロナ禍で外出を控えた環境でも「おうちで入館」体験を提供するボランティア撮影プロジェクト(現在はボランティア撮影公益事業プログラム制度)を全国で行ってきました。
https://vrio.jp/lp202003a.html
https://vrio.jp/member_works_all.html
お問い合わせや申し込みは全国から400件を超え、現在まで約100件の撮影を行い、多くのメディアにも取り上げていただきました。2023年からコロナが落ち着き外出もできるようになってから、このVRのアクセス数も減少しましたが、多くの施設からはVRコンテンツの継続利用の要望がありました。
そこで、VR自由研究大会では、当該施設のVRコンテンツから研究テーマを発見してもらう企画を設けることで、当該施設から全国の子どもたちが学びの機会を得ることができ、他方で、当該施設自体にとっても全国の子供たちにその魅力を伝えることができる場を提供すること、更には教育現場でのVRの有効活用の方策を模索・普及することも視野に入れて、このVRコンテンツを活用した自由研究を行うこととしました。
これまでにVR自由研究大会は、大阪、京都、熊本で開催され、いずれも地元の教育委員会の後援を受け、多くの学校や教育機関から参加がありました。その結果、子どもたちが、VR技術と生成AIを活用して、地域の文化遺産、環境問題、科学技術など、多岐にわたるテーマで研究を行い、その成果を発表する機会を提供することができました。
~子どもたちとの対話を繰り返し、試行錯誤した道のり~
他方で、VR自由研究大会を開催するまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
大会初期には、関連団体内のVR研究倫理学会との連携による競争的研究費提案申請を推進するなど、本格的な研究体制を構築しようと試みました。しかし、子どもたちにとってはハードルが高く、自由な研究という本来の趣旨が伝わりにくいという課題に直面しました。
そこで私たちは、大会への参加を促すだけでなく、VR技術や研究の意義を理解してもらうための工夫を重ねました。2回以上の参加を推奨し、対話を重ねる中で、徐々に子どもたちの心に火が灯り始めました。
特に、PCでチャットの生成AI画面を投影し、研究テーマのヒント探しを行うワークショップは大きな転機となりました。子どもたちは活発に発言し、自由な発想で研究テーマを見つける楽しさを実感してくれたのです。
さらに、VR撮影体験やメタバース参加、ゴーグルを使った空間コンピューティング体験など、VR技術の魅力を体感できる機会を積極的に提供しました。これらの体験を通して、子どもたちはVR技術の可能性に目を輝かせ、研究へのモチベーションを高めていきました。
同時に、VRやAIの倫理的・法的・社会的側面についても教育を行い、責任ある技術活用について考える機会を設けました。
これらの取り組みの結果、大会は次第に盛り上がりを見せるようになり、子どもたちがVR技術を駆使して多様な研究テーマに挑戦し、その成果を発表してくれるようになりました。
~地域社会や教育現場からも高い評価~
VR自由研究大会の参加者からは、「VRを使って研究するのが楽しそう」「生成AIを使って自分のアイデアを形にできそう」「研究を発表できるようになりたい」などの声が寄せられました。また、研究成果は、論文、アニメーション、動画、ゲーム、VRコンテンツなど、多様な形で発表され、地域社会や教育現場からも高い評価を得ています。優秀な研究成果については、国の競争的研究費への提案申請が実現したものもあります。
全国規模への拡大を目指し、より多くの子どもたちに学びの提供へ
当法人は、2024年度以降、いよいよ東京都において、初の東京都大会と62の区市町村の各地区大会の開催を検討しています。また、全国各地での大会開催も視野に入れ、より多くの子どもたちにVR技術と生成AIを活用した学びの機会を提供していきます。
東京都大会は、まずは既にボランティア撮影が完了している東京動物園協会様の施設を会場として、「自然環境・生物多様性・人と動物の共存」を推奨テーマとして提案しており開催をご検討いただいております。
大会の更なる発展に向けた今後の課題、企業との連携・共同開発も推進
VR自由研究大会は、単なる大会ではなく、子どもたちの未来を拓くためのプラットフォームです。私たちは、このVR自由研究大会を通して、VR技術を駆使して世界を変える子どもたちを育成し、社会に貢献していきたいと考えています。
VR自由研究大会の更なる発展に向けて、より多くの地域への展開、VR技術と生成AIの活用に関する情報共有、指導者育成などが課題として挙げられます。また、研究成果の社会実装を促進するための仕組みづくりも今後の課題です。
そうした課題を乗り越えていくために、今後は、大会を通して生まれた研究成果を、企業との連携、共同開発につなげていくことも検討しています。是宜、未来を担う子どもたちの育成に貢献するとともに、新たなイノベーションを生み出すきっかけを必要している企業様には、この大会へのご支援をご検討いただき、未来への投資として、子どもたちの夢を一緒に応援していただきたいと思っています。
■ 関連リンク
● 子ども・学生VR自由研究大会公式サイト: https://VR.FREESTUDY.jp
● 一般社団法人VR革新機構: https://vrio.jp
● 一般財団法人VR研究倫理学会推進財団: https://svre.jp
● 一般社団法人学術推進専門家協会: https://eaas.or.jp
● プレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000138751.html
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