強い使命感と責任感を抱いて、自分と向き合う。自分が成し遂げるべきことは、「価値あるアイデアを広める場」そのものの価値を認めてもらうこと。
「Ideas worth spreading : 価値あるアイデアを広める」という理念を掲げた世界的に有名なトークカンファレンスであるTED。
2020年9月20日、そのTEDとグロービス経営大学院の在校生・卒業生の有志による自主開催のTEDイベント「TEDxGlobisU」が開催されます。
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イベントを作り上げるためには参加者/登壇者のみならず、「パートナー(協賛企業)」の存在が欠かせません。パートナーを募るPartnership Divisionのリーダーである吉井克(よしいまさる)は、初めて開催されるTEDxGlobisUの価値を伝え、その理念に共感してもらうための活動を指揮しています。TEDxGlobisUにて、新しい価値を共創するために吉井が抱いた決意とは。(取材、文=TEDxGlobisU 長谷川)
リハーサル会場にて
1.吉井さんがなぜTEDxGlobisUの立ち上げに関わるようになったのか、なぜPartnership Divisionを担当することになったのかを教えてください。
社会人経験を重ねていく中で自分の市場価値に疑問を持つようになり、グロービス経営大学院の門を叩きました。様々な学びを得ながら1年が経過した頃に、得てきたものをアウトプットすることができる機会を見つけられていないことに気づきました。そんな時に参加したグロービス経営大学院主催の「あすか会議」で杉井さん(Organizer)と出会い、TEDxGlobisUの立ち上げ計画を聞きました。ビジネスリーダーとして最大の成果を出すための組織づくりはどうすればいいのかという事を実践したかった自分は、学びを活かすことが出来る場として魅力を感じ、協力をすることになったのが始まりです。
Partnership Divisionを担当することになったのは、誰も手を挙げなかったからです(笑)。実はBranding DivisionやMedia Divisionもやってみたかったのですが、組織として目的を遂行するためには自分の調整力を活かした役割の方が良いと考えました。本業の仕事においては、様々な企業を集めてコンソーシアムを組むプロジェクトを数多く経験しているため、ノウハウを的確に活かせるという自信もありました。
近くの公園で自分と向き合う
2.Partnership Divisionのリーダーとしてのやりがいを教えてください。
やりがいを感じる瞬間は、パートナー候補である個人や企業の方々にTEDxGlobisUの価値を認めてもらえたと感じられる時です。TEDxGlobisUは初開催で実績が無いため、イベントの価値や魅力を伝えることは容易ではありませんでした。その魅力や理念、パートナーシップのメリットが理解され、賛同いただけたと感じる瞬間です。本当に精神的にも厳しい状況が続きました。しかしながら、最終的には多くの個人や企業の方々に協賛していただくことができました。「TEDxGlobisUの価値を理解いただける方々は必ずいる」「絶対成功させるんだ」という信念を持ち続けて活動したことが結果につながったと感じています。以前杉井さんから聞いた話ですが、ある他のイベントで金銭的な理由から活動を断念せざるを得なかったことがあったそうです。その話を聞いて、自分がこのDivisionの責任者である限り、そうはさせまいという強い使命感を感じています。
リーダーとして異なる強みをも持つメンバーの力を最大化するために、どうしたら良いかを考え、全員のパフォーマンスを統合し、大きな成果を出すというメンバーのマネジメントを行うことで自分の成長を感じられることが大きなやりがいです。
サブリーダーの大村さんと
3.逆に、一番苦労したのはどんなことでしたか?
TEDxGlobisUがリアルからオンラインイベントに開催形態が変更されることが決定した時です。パートナーにとって、リアル開催では、パートナー(企業)とイベント参加者が交流できる場(協賛プログラム)を設ける予定でしたが、オンライン化によって予定していた場を用意できなくなったのです。オンラインのTEDx開催に向けて、それぞれのDivisionが試行錯誤しながらイベントの再構築を進めていきましたが、Partnership Divisionではイベントのプログラムや進行方法がある程度固まらない限り、協賛プログラムを構成することができません。当初は会場内に設営するパートナーブースを設営し、参加者へのサンプリング、アンケートの回収、デモ実演など行う予定でしたが、オンラインでは何がその代替として提供できるのかが手探り状態でした。プログラムを形作ることができない時点では、パートナー契約が進められないどころか提案の企画書すら作成できない状態になります。
内部でこの点における理解が得られず、日々契約が進捗しないことを疑問視する声があがりました。今思えば他のメンバーも不安に思っていたのでしょう。当時もっと出来ることはあったと思いますが、武器を持たずに戦いに挑まなければならなかったため、この時期が大変辛かったです。
2か月以上悩みながら協賛プログラムの内容を何とか固めていき最初のパートナー企業様に契約いただいた時は本当に嬉しかったです。雲の間に一筋の光が見えた気持ちでした。ようやくこれでスタート地点に立つことができたと感じました。パートナー候補を探してアポイントを取り、プレゼンを行う毎日の中で段々手応えを掴めるようになり、予想以上の成果に結びついたことにも喜びを感じています。しかし、それ以上に多方面からたくさんの支援をいただくことが出来たことが何よりの喜びでした。多くの方に認められたTEDxGlobisUの価値が、今後更に大きくなっていくことを願っています。
悩んだときはジョギングしながら頭を整理
4.吉井さんがリーダーとして大事にしているものは何でしょうか。
リーダーは、「ありがとう」と伝えること、感謝することが仕事だと思っています。自分一人の力では何もできないですし、他のDivisionの協力を得ないと何もできない。必ず感謝の気持ちを伝えることが大事です。自分は先頭に立って引っ張るタイプのリーダーではないので、皆のベクトルを同じ方向に向かわせるために、感謝を伝えつつ調整を行うというリーダーの型を取っていきたいと考えています。
自身の強みが何かと問われると即答が難しいのですが、「辛い環境の中でも楽しみを見出す」力があると思います。チーム全体の緊張を緩和させることができる力。あとは忍耐力ですね。チームで出来ることを見つめ、やるべきことをやり通す。パートナー数がゼロだった辛い時期に、この二つの力を大きく発揮できたのではと考えています。
5.吉井さんがTEDxGlobisUの活動を通じて伝えたいものは何でしょうか。
現在はVUCAの時代だと言われていますが、このコロナ禍の状況において自分の人生を本気で考えないといけないと感じた人も多いと思います。変化しなければ生きていくことができず、国も誰も助けてくれない。自分の生き方がこのままで良いのだろうかと、自分がどう生きていくかに対して真剣に向き合って考えることが改めて必要なんだと思います。
そのような中でTEDxGlobisUに参加する皆さんが、イベントで気づきを得て、自分の力で社会を生き抜くヒントとなればいいなと考えています。
信頼出来るDivisionメンバーとお揃いのスタッフTシャツで
■TEDについて
TEDは、「Ideas Worth Spreading( 広げる価値のあるアイデア)」を共有するという精神に基づき活動している非営利団体です。 30年前にカリフォルニアで4日間の講演会として始まったTEDは、多様な試みを通してその使命を果たすために発展してきました。 年に2回開催されるTEDカンファレンスでは、世界をリードする思想家や活動家が18分以内でプレゼンテーションを行います。
これらの講演の多くは、TED.comにおいて無料で視聴できます。TEDのスピーカーには、ビル・ゲイツ、ジェーン・グドール、エリザベス・ギルバート、サー・リチャード・ブランソン、ナンダン・ニレカニ、フィリップ・スタルク、ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ、サル・カーン、ダニエル・カーネマンなどがいます。
アイデアを広めるための TED のオープンで自由な取り組みは、新しい TEDトーク動画が毎日投稿されるTED.com、世界中の何千ものボランティアから翻訳だけでなく、字幕、対話型の書き起こし文を提供するTED Translators 、教育的取り組みをするTED-Ed 、TEDはスリリングな規模で変化を生み出す可能性のあるアイデアに資金提供を行うThe Audacious Projectを設立し 、世界中の特定地域内で自己組織化されたTEDスタイルのイベントを主催する何千もの個人とグループにライセンスを提供するTEDx、そして、注目に値するプロジェクトと活動の影響を拡大するために世界中から革新者を選ぶTED Fellowsプログラムを含んでいます。
Twitter (https://twitter.com/TEDTalks) または
Facebook (https://www.facebook.com/TED) で TED をフォローしてください。
■TEDxについて
TEDxは、「Ideas Worth Spreading(広げる価値のあるアイデア)」を共有するというTEDの精神のもとに発足しました。
世界各地で自主的に開催されているTEDxイベントでは、TEDのような体験が共有できます。
TEDxイベントは、TED Talksのビデオ上映やスピーカーによる講演を通じて、参加者同士の深い議論や人々のつながりを生み出します。また、「x」は独立して運営されている TED のイベントを意味しています。
TEDカンファレンスはTEDxプログラムの全体的な指針は示しますが、個々のTEDxイベントは、一定の規則および規制に基づき、独立した運営を行っています。
■問い合わせ
TEDxGlobisU運営担当:tedxglobisu@gmail.com
※ご注意
運営者はグロービス経営大学院ではございません。グロービス経営大学院事務局へのお問い合わせはご遠慮ください。
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