「ポリフェノールショコラ ブリ(※1・2)」開発秘話
※1. ポリフェノールショコラ入りのエサを水揚げ1週間前から与えています。
※2. 通常のエサと、いよかんオイル・チョコパウダー入りのエサを併用しています。
「ポリフェノールショコラを食べたブリを開発させてください」
ポリフェノールショコラ ブリとは、ロッテのチョコレート「ポリフェノールショコラ」を与えて育てたブリで、これからポリフェノールショコラブリ開発の裏側をお伝えしたいと思います。
「ポリフェノールショコラを食べたブリを開発させてください!」。
ロッテが販売する、ポリフェノールがたっぷり(※3)入ったチョコレート・ポリフェノールショコラの価値をより多くのお客様に知ってもらうという課題を抱えていた担当者の熱い思いから出た一言でした。
※3. 柑橘とカカオの合計
2019年7月24日、ポリフェノールショコラの商品担当と広報担当が愛媛県に赴き、愛媛県庁と水産業者である株式会社宇和島プロジェクトとの交渉を開始しました。ポリフェノールショコラの価値を伝えるためにたどり着いた取組みは、全く新しいブリ(鰤)の開発でした。
宇和島プロジェクトでは、2012年4月からみかんをエサの一部に使用した「みかんブリ」を、2019年2月からチョコレートをエサの一部に使用した「チョコブリ」を開発して販売しています。
愛媛県はブリの養殖が盛んだ。
一方ポリフェノールショコラは、カカオ由来のポリフェノールに、苦みの少ない柑橘由来ポリフェノールを加えて「おいしさ」と「ポリフェノールたっぷり」を両立させた商品です。「柑橘とカカオのポリフェノールが商品に重要」という点で宇和島プロジェクトの取組みと大きな共通点がありました。また愛媛県は、「愛のくに えひめ営業本部」を設立。愛媛県内の優れた食材を全国に発信していました。
そこで担当者は、共同で企画を推進すればシナジーが生まれると考え、愛媛県庁、宇和島プロジェクト、ロッテ、流通や飲食店、何よりお客様、すべての方に価値を感じられる企画骨子を考え抜いて商談したところ、愛媛県と宇和島プロジェクトはポリフェノールショコラを活用したブリの開発を快諾。それぞれの商品価値を伝えることに、魚嫌いの方や子どもにも食べやすいブリを開発し、地域活性化につなげていきたいという思いも新たに加わりました。
左から、宇和島プロジェクト 木和田社長、愛媛県営業本部 八十島(やそしま)本部長、ロッテ 広報部課長・岡林
ブリのエサに、いよかんオイルとチョコパウダーをまぜて育て、水揚げ1週間前からはポリフェノールショコラを エサに入れて、ポリフェノールショコラ ブリが完成しました!
ポリフェノールショコラ ブリの養殖風景
切り身のぷりぷり感が高く、生臭さが少ないことを確認
そのポリフェノールショコラ ブリを、ロッテ中央研究所で評価したところ、通常のエサを与えた 普通のブリと比べて、ポリフェノールショコラ ブリが「切り身のぷりぷり感」が高く、「魚独特の香り(生臭さ)」が下がっているという結果を得ることができました。
※現在ポリフェノールショコラ ブリの提供は行っていません。
今回の企画はチョコレートとブリという異色の組み合わせでしたが、今後も柔軟な発想で、お客様に面白いと思ってもらえるような新しい価値の創出を目指します。
ロッテ ポリフェノールショコラ担当者コメント
地元の祭事に飛び入り参加!
宇和島のお祭りに参加した様子
初めての商談の日は年に一度の大きな祭り、「うわじま牛鬼祭り」の日。
気がつくと、商品担当の大井社員はスーツのまま祭り衣装を着て、神輿を担いでいました。
県庁の方からは「ただ仕事の話をしに来ただけではなく、愛媛の良さも体験したいという気持ちが伝わりました」というお言葉をいただき、これからの挑戦を前に、懐に飛び込むような気持ちになりました。
宇和島プロジェクト担当者コメント
宇和島でのこだわり ポリフェノールショコラ ブリ専用の餌づくり・・・
企画の開始から給餌まで、あまり時間もなく、手作業となったオリジナルの餌づくりは、届いた「ポリフェノールショコラ」を箱から出し、個包装を開けて、一枚ずつチョコレートを取り出す作業からはじまりました。その後、いよかんオイルを添加したチョコブリの餌に必要な分のチョコレートを混ぜます。
手間暇かけてできあがった餌をはじめてブリに餌を与えたとき、ブリの勢いよく食べる姿に、ホッとしたのを覚えています。
各地からいただいたお客様の声
期間限定だったにも関わらず、全国各地のお客様にたくさんのポリフェノールショコラ ブリを食べて頂き、多くの「美味しい」の声を頂けました。
またキャンペーン賞品が届いたたくさんのお客様から、SNSでうれしいコメントもいただきました。
こうした「美味しい」の声が、新しい養殖魚づくりの醍醐味です。新しいコラボは、お客様に養殖魚のことを知って頂くチャンスでもあります。
そして、日々進歩する養殖技術を生かして、今後も「美味しい」を頂ける第2弾、第3弾の新しい養殖魚をご提供できればと思っています。
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