コロナ禍でも絆を感じるリゾートウェディング生配信『ライブストリーム WEDDING』ができるまで
国内屈指のリゾート地である沖縄でのウェディング。ワタベウェディングは、この沖縄本島にある「アクアグレイス・チャペル」でおこなわれるリゾートウェディングのすべてを現地にいないゲストにも動画でリアルタイムにお届けできる新サービス『ライブストリーム WEDDING』を開始した。ゲストとの絆を映像で繋ぐサービス開発の裏側に迫る。
[プレスリリース]
『ライブストリーム WEDDING』とは
▲『ライブストリーム WEDDING』を担当した国内事業本部商品開発部の砂川桃子
2020年7月にワタベウェディングが開始した新サービス『ライブストリーム WEDDING』。このサービスは、ご家族やご友人など、リゾート挙式への参列が難しいすべての大切な方々に、「離れていてもふたりの“誓いの瞬間”を見届けてほしい」という新郎新婦の想いを叶えるべく誕生したサービスだ。
この時代に沿った新しいサービス開発に携わったのは、国内事業本部の商品開発部で沖縄を担当している砂川桃子だ。砂川はワタベウェディングのグループ会社である沖縄ワタベウェディングへ2014年に入社後、チャペルコーディネーターとして沖縄現地で勤務をし、現在はワタベウェディングへ研修のために出向。ワタベウェディングでは、2年前から沖縄での挙式商品の開発に携わっている。
砂川は今までの映像商品との違いを説明する。
砂川「従来のムービー商品は、挙式当日より1~2か月後に編集された映像データが納品されていましたが、『ライブストリーム WEDDING』を追加で申し込むことにより、参列が難しいゲストも、挙式の様子をリアルタイムで見ることができ、新郎新婦の幸せな瞬間にオンライン上で立ち会い、祝福することができます。ライブ動画は、限定公開のYouTube配信より手軽にご視聴いただけます。」
2020年9月時点で、このサービスが利用できるのは、沖縄・読谷村の宇座ビーチに面している独立型チャペルとバンケットが一体化した沖縄で人気の挙式施設「アクアグレイス・チャペル」でのリゾート挙式のみだが、ニュース番組でも新しい結婚式のスタイルの一つとして取り上げられるなど、世間からの注目度は高い。
砂川「『ライブストリーム WEDDING』はリリース発表直後から反響が大きいです。店舗スタッフに聞くと、お客様からの関心も高く、通常新商品を発表した際のお問合せと比べ、非常に多くの方からお問合せやお申し込みをいただいております。」
今後は沖縄の他の挙式会場はもちろん、沖縄以外のエリアでも『ライブストリーム WEDDING』実施の準備を進めている。
コロナ禍によって加速した挙式のリアルタイム配信の需要
▲『ライブストリーム WEDDING』の動画イメージ
今回、商品開発から発売開始まで約1か月と異例のスピードでおこなわれた『ライブストリーム WEDDING』の開発経緯を砂川は振り返る。
砂川「コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出てからは、沖縄でも挙式に関する問合せが非常に増えていきました。キャンセルをする方もいましたが、「日程変更をして何とか実施したい」とリゾートウェディングへの思い入れの強い方が多いことをあらためて認識しました。
私たちもお客様と同じように、コロナ禍においても何としても実現させたいと思っていました。そこで商品開発部として、新しい生活様式のガイドラインに乗っ取った新しいリゾ婚の形を模索していくことにしました。そうして、このライブ配信に行き着いたんです。」
また以前から挙式のリアルタイムでの配信について検討していたことも役立ったという。
砂川「実は、お客様からのリクエストとして、コロナ禍になる以前から「スマートフォンやタブレットなどでリアルタイムに繋ぎ、遠方の人たちと直接話したい」というニーズがありました。」
高齢のゲストや入院中の方からも挙式に参加したいという声があり、そのような声も大切にしていきたいという想いもあり、今回のコロナ禍によって前向きに進める流れとなっていった。
砂川「部内での協議を重ねる中で、コロナウイルスを不安視されているお客様であっても、同じ時間をリアルタイムで共有できる良いサービスになるのではないかと考えました。」
このように検討が始まり、沖縄現地との調整が2020年6月から始まっていった。
リアルタイム配信を実現するまでの道のり
▲2020年9月現在『ライブストリーム WEDDING』ができる「アクアグレイスチャペル」
ライブ配信の開発を決めた直後の6月頃から、現地の状況を踏まえた本格的なシミュレーションを開始。砂川も担当として動き出した。
砂川「沖縄の現地スタッフとの連携を密にとることで、商品の開発自体もオンラインで完結させることができましたが、検討すべきことが多く一つ一つ詰めていきました。」
商品企画自体は一人でも進めることができるが、実現に向けた運営調整やチャペルの動線フローの確認などは現地のチームや映像部隊との連携が欠かせないため、各エリアで切磋琢磨しながら、商品クオリティを上げるために取り組んだ。
ライブ配信という商品そのものは、現地メンバーからも「いいね」と声が上がったが、ネットワーク環境が非常に悪いこともあり、テスト中にはハプニングも発生した。
砂川「ネットワーク環境など、チャペルの環境面での難しさもあり、自社のシステムの人間と「どのようなWi-Fi回線を選択するか」など細かい調整を行い、一つずつ解決していきました」
回線の問題以外にも、立ち位置や撮影のポジションなど調整すべき部分は非常に多くあった。
砂川「『ライブストリーム WEDDING』では、映像を通して主役であるおふたりの表情をしっかりと伝えないといけません。一般的な挙式では、当日のカメラマンの動線は決まっていますが、今回は固定カメラ一つで表情と会場の様子をどう伝えるかが大事なので、その点で苦労しました。躍動感を作れない分、どのように見せていくのか?が問われました。
また、新郎新婦の表情に加えて、会場の様子も見えるベストな位置を探すことに加え、ゲストがいる場合は、ゲストを踏まえた位置調整が必要となります。一般的な列席の場合とは異なる視点でのカメラ位置が求められ、実施する場所において定点カメラをどう置くかなどの工夫が欠かせません。どこがお客様にとってワクワクするものになるのかに関しては、さまざまな人の意見をもらいながら考えていきました。
なかでも現地のスタッフとは、「こうすればもっとリアル感が伝わる」「このアングルならおふたりの表情が見えやすい」などたくさんのフィードバックをもらい大変助かりました!」
このように沖縄現地との連携を密に取ることで、沖縄現地に行くことなく発売開始日を迎えることができた。
withコロナ時代の新しいウェディング
▲『ライブストリーム WEDDING』サンプル動画
『ライブストリーム WEDDING』のリリース後、お客様からは高齢者のゲストにも参加してもらいやすいという点で好評だ。また、スタッフの提案の幅が広がり、「安心して沖縄でリゾートウェディングを」と伝えられるようになったという。
砂川「オンラインでのライブ配信は、日常的なリモートでのコミュニケーションに抵抗がなくなり当たり前になってきていることで、お客様もスタッフもオンラインという側面をプラスに捉えて、オンラインサービスを利用する不安もなくなってきていると感じています。」
今後は業界のスタンダードにもなってくるのではないかと考え、沖縄では、宮古島をはじめ、離島でもできるように広げていき、これもまた異例の早さとなる年内の展開を目指している。
エリアを拡大していくにあたり、お客様の声を積極的に聞きたいと砂川は話す。
砂川「直近でお問合せやお申し込みいただいた方々からは、直接ヒアリングをして、「こういったアングルがあれば」など細かい改善を日々繰り返して、サービス内容のブラッシュアップをしていきたいと考えています。何が良かったのか、何があればもっとよくなるのか、直接聞ける機会を持ちたいですね。
ライブ配信に限らず、商品自体はたくさんあるものの、直接お客様の声を聞くことは難しかったのですが、今回のように“実際にサービスを利用してどうだったのか”お客様の声を吸い上げていくことで見えてくることも多いと思っています。」
砂川はこの沖縄でのオンラインサービスを実現できたことに大きな達成感を感じたと話す。
砂川「さまざまな方に協力いただいてできたことだと感じています。海外挙式に憧れていて断念している方にも、沖縄のチャペルや海などの美しい自然といったロケーションの良さが伝わると思っているので、安心安全なウェディングが多くの方に伝わるようにしていきたいと考えています。
私自身としては、お客様からの問合せや申し込みを検討している方の声を集めて、スピード感を持って、これからもより良い商品を開発できるようにしていきたいですね!」
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