すっぴんパキスタン4 テレビの話。ヒーローとおじちゃんたち。

前話: すっぴんパキスタン3 北朝鮮は、日本より住みやすい?パキスタンの食についてきいてみた
2014年、6月25日。今朝も、もちろんちょっとだけ早起きして、魂で応援しました。日本代表。とても残念だったけれど、前を向いて走る、日本代表の皆さまに、たくさんの勇気を頂きました。私はこれからもずっと魂で応援し続けます。ニッポン!!

てなわけで・・・まったくパキスタンと関係の無い話題から入りました。ごめんなさい。

今日も、じゅんちゃんに直撃インタビュー。

パキスタンで人気のテレビ番組教えて!
「え!?テレビ?? うーん・・・クリケットかなあ。おじちゃんたち、集まってよくクリケットみてるよ。負けると機嫌悪いし。」

クリケット・・・う~む。クリケットかあ・・・ぶっちゃけ、クリケットの面白さってよくわからないんだよね。ルール教えてもらったことあるけど、すぐわすれちゃったんだよね。なんか難しかったし、なんていうか、いまいち汗と涙とスピード感と筋肉ムキムキ感がたりないのよ!(注:私の頭の中はサッカーモード全開みたいです。はい、すみません。)そういえば、イギリス人の友人は野球の面白さがさっぱりわからないと言っていた。もちろん、いろいろひっくるめて楽しめる人もいるだろう、みんなそれぞれ楽しくてみんな良い。

でもね、ファンの姿というものは、どの国でもどのスポーツでも、似たようなものなんだなあと、しみじみ。
負けると機嫌悪いの、わかるよ。今朝の日本中を覆っているこの空気の重さは、梅雨のせいだけじゃない。(注:本日の試合、コロンビアに惨敗したサッカー日本代表は、0勝1分けグループ最下位でのワールドカップ予選敗退、が決定した。)

じゅんちゃんによると、パキスタンでも、クリケットの国際試合があるときには、公共の場所のテレビスペースに皆で集まって試合の行く末を見守るおじちゃんたちの姿があるそうだ。(おじちゃんだけじゃなくて、たぶん若いお兄ちゃんもいるはず!!)

ちなみに、大阪には、濃ゆい阪神ファンのおやじさんがやっているラーメンやさんがあり、試合中に行くと、「今いいとこだから入ってきたらあかん!」と言われるところもあるそうな。でも、そこで「俺は客だぞ!」なんていう野暮な人はいない。お客さんもまた阪神ファンなのだ。だまって入ってだまって試合を見守る。いいところが終ってから注文して、試合の感想など述べながら食するのが正しい姿。はい、どうでもいい話。

さやか「で、クリケットのほかには?」
じゅん「MasterChefも人気だよ!」

そ、それは、もしかして・・・?

料理の鉄人?!

この手の番組はワールドワイドでグローバルスタンダードだ。
美味しいものは世界を平和にする。食べ物を、感謝しておいしくいただくことは、うれしくて楽しくてHappyな体験なのだ。人間のDNAに刻み込まれた、種の根源の喜びなのだ。ちなみに、じゅんちゃんと共にパキスタンを旅した友人Mは、パキスタンではスイカをずっと召しあがっていたそうな。
スイカって、なんだか日本の夏休み感たっぷりの和食材のように思いますが(私だけ?)
こちらもグローバルな食材だったのでした。

・・・あれ?しまった。

ピーッ「今日のテーマはテレビです。食べ物ではありません」ピーッ
ザザザザザ・・・

ちなみに、じゅんちゃんが一番好きなのは、アニメ「ブルカべンジャー」だ。

もうね、最高だよ、ヤバイヨ、スゴインダヨ!」と、また好きなものに興奮しすぎて、言葉での説明を放棄しているじゅんちゃんは、私に動画をみせてくれた。

ブルカべンジャーは、だいたいこんなお話。

孤児の女の子が、カンフーマスターに鍛えられて育つ。大人になった彼女は学校の先生になるが、汚職政治家(お、ワルモノ越後屋登場)やなんかが、学校をつぶしにくる。ダンスがだめだの、音楽がだめだの、いちゃもんをつけてくるのだ。
夜になると、彼女はブルカべンジャーとして、ノートや鉛筆で彼らを懲らしめていく。
リサイクル問題や、児童労働・・・悪は尽きない。ブルカベンジャーは、今日も愛する子供たちの為に、戦うのだった。ゆけ、ブルカベンジャー!すすめ!ブルカベンジャー!われらのブルカベンジャー!


こ・・・こ、これは・・・っ!
ああ。なんと王道な。これぞ、まさに究極の勧善懲悪。水戸黄門です、遠山金四郎です、暴れん坊将軍様です、月にかわっておしおきなのデス

ああ、わたしたち、気が合いそうではないですか!

ちなみに、このアニメ作品は、世界17カ国で放映いるらしい。(イギリス・アメリカ・ドイツ・・・などなど)

じゅん「曲もけっこーよくてね・・・、けっこーいいの!」

パキスタンでは、外国で活躍する歌手もたくさんいる。もともとイギリスと縁が深いし、英語も公用語だから、イギリスで活躍→ヨーロッパで活躍という道は比較的容易なのかもしれない。

ちなみに、テレビ番組としては、恋愛ドラマもいっぱいあるらしい。これ、ちょっと意外だった。いいの?公共の電波でどこまでOKなんだろう?Kiss?ゴールはやっぱり結婚なのか?王道は親の反対する相手との恋をつらぬくだけど、そういう話を放送してしまったら身の危険があるんじゃないか?あれ?でもイスラムだから奥さん4人OKだし・・・?

まあ、とにかく、なんだかちょっとほっこり。

だってさ、恋愛ドラマですよ!!そうだよね、そうだよね。世界のありとあらゆる偉大な芸術は、ほとんどが、神様と、恋人たちのためにささげられているわけですから。ああ、パキスタンの恋愛ドラマ、どんなストーリーなのだろう・・・気になる。気になるぞ。ていうか、そんなに気になるなら、パキスタンのWebサイトググってみるとでてくるんじゃないかなあ・・・英語だろうけど。← さあ頑張ろう。わたし。レッツトライ!

注)ブルカベンジャーの説明は、じゅんちゃんの説明を聞きながら私がつくったものですので、原作で用いられていない表現を使っている場合があるかもしれません。どうぞお許しくださいませ。

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