秘密の扉 24

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後編: 秘密の扉 25

伸一の死と再会


六月のある夕刻、高橋家に電話のベルがけたたましく鳴った。凉子はうるさいなと思いつつ受話器をとり「高橋でございます」と言った

 電話の向こうからすすり泣く声が

 「凉子さん、伸一が交通事故に遭って亡くなったの」 

良子はあまりにも突然に伸一が逝ってしまったので、呆然となった。

「どうして?」

電話の向こうで

信号無視の車にと言ったきり、すすり泣く声で聞こえてこなかった。


 後日、葬式に行き、伸一の棺を親族と混じって棺を担ぎながら、ふっと凉子の心の中にありがとうと聞こえてきた。

それは紛れもなく伸一の声だった。それを聞くと余計に涙がこみ上げてきた


 凉子は葬式の帰り道、一羽の白い蝶が右肩に止まり、気にもならなかったのでそのままにしておいたら、自宅の玄関のところで白い蝶は、凉子の周りを三周ほどひらひらと舞い飛びさっていった。


その日の夜、凉子の夢の中 青年と伸一が楽しそうに会話を交わしていた。

「伸一、突然のことでびっくりしたわ」

「ごめん、僕も突然で驚いたんだけど、それを受け入れるのみだ」

「あなたがいないと、寂しくなるわね」

「凉子が僕のことを思ってくれれば、あなたの傍らにすぐに駆けつけるよ、凉子が気づくかどうかは別問題だけど」

「伸一は相変わらずクールね」

「そうかな」

「そうだよ、伸一が気づいていないだけじゃん」




 死の秘密


横から青年が、再会が果たせて良かったねと言った

さて、これから死とは何の目的で存在し、死が人々を恐怖に陥る理由について語ることにしよう。

死とは肉体が滅ぶだけで、あなた自身である魂は永遠の存在であるというのは、あなたたちは理解し、経験したよね。

凉子は「体外離脱で経験したわ」

続けて伸一も「体外離脱は経験はしていたんだけど、急に肉体から去るというのは驚いている」

青年は「死とは物質界に生まれた以上は、誰にでも避けることが出来ない。

だが、あなた方は知っているように、死は終わりではない。

肉体が滅ぶだけで、あなた方の意識、魂は決して失われることはない。

物質界で生きているときも様々な経験をするが、この世界に移行してからも様々経験をする。

伸一は「そうなの」と言った

「そうさ、魂の創作活動は、決して止まることなく続く」

伸一は言った「多くの人が天国と地獄が存在すると思っているよ、だが、来てみてそれはないのだと直感的に気づいた」

それに続いて青年は「多くの人がそう信じている。だが、神はそれを無理やり訂正なさらない」

凉子は「なぜ」

「それをすることは、その魂に対しての自由侵害になると言うことだ。神はその魂に干渉なされず、ただ見守っている」

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