☆滅ぼし物語☆1期11章

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ソル「これは?!」

ソルが顔に手を近づけるとなんだか冷たいような気がした。

9話 完

10話(冷気を操る力)

X字に振り下ろされた剣はレッドゥゴブリンの防具を深く削る。

レッドゥゴブリン「ナンダ?!」

レッドゥゴブリンはソルの存在に気ずくのが遅れたらしく、防具が削られて柔らかいところが剥き出しになった。

ソル「まだまだっ!」

ソルは後ろに3歩程下がるとレッドゥゴブリンの剥き出しになった部位を睨みつける。

レッドゥゴブリン「キサマッ!コロス・・・」

ソルは目に力を入れてレッドゥゴブリンを睨み続けると剥き出しになったところが冷気に包まれて凍り始める。

ユーリ「すごい・・・」

ソルはそのまま睨み続けていると、レッドゥゴブリンは足から頭にかけて凍りついて動かなくなった。

10話 完

11話(フィリニアの声)

レッドゥゴブリンが凍りついて動かなくなったことを確認するとユーリはミナの元へ駆けつけた。

ユーリ「大丈夫か?」

ミナ「なんとか・・・」

ユーリは手を差し伸べるとミナはそれを掴んで立ち上がった。

ミナ「ありがとう」

ソル「ん?力が消えていく・・・」

ソルの目は蒼く輝いていたが徐々に元に戻っていった。敵がいなくなったことがわかったフササ(モキュー)は再びソルの頭の上に乗る。

ユーリ「どうした?」

ソル「力が消えていく・・・そういえば・・・」

ソルが口から言うよりも早くフィリニアの声が聞こえてきた。

フィリニア「よくここまで来ました。あそこにある階段を登れば魔王城の最上階にいけます。」

ユーリ「わかった。ソル、ミナ、先を急ぐぞ」

フィリニアに教えてもらった方向には一気に上までいける階段だった。

フィリニア「生きて帰ってくるのです」

フィリニアはそう言って消えていった。ユーリが先に上まで一気にいける階段がある方向に歩いていくとソルとミナがそれを追いかけるようについていった。

11話 完

12話(魔王城最上階)

教えてくれた階段は普通の人間には見えなかったが、フィリニアが見えるようにしてくれたみたいだった。

ユーリ「じゃ、階段を登るぞ」

ソル「は・・・はい」

階段を登り始めるとなんだか不思議な感じだった。1段登っただけなのに2段分登っている感じになっている。

ミナ「あとちょっとで最上階ね」

ユーリ「ソル、大丈夫か?」

ソル「あぁ、必ず魔王に勝ってみせる」

話しながら階段を上がっていくと、魔王城の最上階に辿りついた。それを待ち構えたかのような巨大な扉がユーリたちに立ちはだかった。

ユーリ「準備はいいな?」

ソル&ミナ「はい!!」

覚悟を固めたユーリたちは巨大な扉を開いた。最上階だけあって広い空間だった。これから始まる最終戦に旅の終わりを感じた。

11章 完

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