☆滅ぼし物語☆1期11章

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ソル「悪かった。じゃ、行くか」

ユーリたちの目の前に赤いモンスターが姿を現すと槍を構えていた。槍は磨き抜かれていて光を放っている。

5話 完

6話(レッドゥゴブリン)

威圧感のある赤いモンスターはダークゴブリンの上位種、レッドゥゴブリンだった。長い槍と防具でがっちりとしていて隙が感じられない。

レッドゥゴブリン「マオウサマノシレイデ、オマエタチヲ・・・コロス」

ソル「くっ!!」

ソルはレッドゥゴブリンを知っていた。魔王城に連れ去られた時に一度話しかけられた事があったからだ。(1章参照)

ユーリ「知っているのか?!」

ソル「あぁ・・・」

ミナ「油断しないで!!モンスターが来たわ」

レッドゥゴブリンは重そうな防具を身に付けてているにもかかわらず、俊敏な動きでソルの目前まで迫ると槍で薙ぎ払うように攻撃をしかけてくる。ソルの頭に乗っていたフササ(モキュー)はとっさに地面に飛び降りた。

6話 完

☆レッドゥゴブリン☆
  説明、魔界にごく少数生息しているダークゴブリンの上位種。ダークゴブリンの時に突然変異を遂げたらしく、強靭な見た目通りに攻守がダークゴブリンの3倍。人型で、武器は槍を装備。防具は鋼を惜しむことなく使った特殊な物だった。動きずらそうに見えるが実際は俊敏な動きで人間を軽々と翻弄する。攻撃方法は槍で薙ぎ払ったり、突いたりしてくる。体当たりも出来るらしく、喰らった時の衝撃はまるで銃の弾が貫通したくらいの痛さらしい。

7話(レッドゥゴブリンとの激戦「1」)

レッドゥゴブリンが槍でソルを薙ぎ払うように攻撃する。ソルは俊敏な動きに逃げる暇がなく、槍が直撃してソルは吹っ飛ばされるとともに魔王城の壁に衝突する。

ソル「ぐ・・・は・・・」

ユーリ「ソル!!」

急な痛みにソルは頭の中が真っ白になっていく。ユーリの声が微か聞こえたが、身体が言うことをきかず気を失ってしまった。

レッドゥゴブリン「テイコウ・・・スルナ」

ミナ「ソル、いま助けにいくわ」

ミナがソルに近づこうとするが、レッドゥゴブリンはそれを見逃さなかった。

レッドゥゴブリン「キサマ、サキ二コロシテヤル」

レッドゥゴブリンは槍を地面に置くと、ミナに体当たりをしかけてきた。俊敏な動きにミナは足がすくんで動けない。

ミナ「ちょっとやばいかも・・・」

ミナが小さな声でつぶやくとともに、レッドゥゴブリンの体当たりを受けてしまった。腹を貫通されたような痛みがミナを苦しめる。

ミナ「・・・・・」

ミナはレッドゥゴブリンの体当たりを受けたが壁に衝突しなくて済んだためか、なんとか立ってられた。

7話 完

8話(レッドゥゴブリンとの激戦「2」)

いまにも倒れそうなミナと気絶しているソルを見たユーリは怒りが爆発しそうになる。

ユーリ「この野郎!!」

レッドゥゴブリン「アトハオマエダナ」

ユーリは剣を握りしめるとレッドゥゴブリンに素早く近づいて剣を叩きつけるように振り下ろす。

ユーリ「うぉぉぉ!!」

レッドゥゴブリン「アキラメガ・・・ワルイ」

振り下ろされた剣はレッドゥゴブリンの腰辺りに当たったが、鈍い金属音が鳴っただけで防具に傷一つつかなかった。

ユーリ「なにッ!!」

ユーリがレッドゥゴブリンの前で立ちすくんでいると、ソルの声が聞こえてきた。

ソル「待たせたな。後は任せてくれ!」

ユーリ「え?ソル・・・なのか?」

ソルの目は青く輝きを放ち、握っている剣は冷気を放っていた。

ソル「倒すッ!!」

ソルは冷気を放つ剣を握りしめ、レッドゥゴブリンに近づいて剣を素早くX字を描くように振り下ろした。

8話 完

9話(レッドゥゴブリンとの激戦「3」)

ソルは気絶している間に誰かに話しかけられていた。

*ソルの頭の中*

ソル「なんで自分は弱いんだ。真っ先にモンスターにやられて迷惑ばかりかけて・・・」

???「そんなことはないわ」

ソル「?!」

???「貴方はけっして弱くなんかないわ」

ソル「でも、いま気絶しているんだ。」

???「貴方しかみんなを助けることは出来ないの。さぁ、早く行ってあげて。」

ソル「あぁ、わかった」

???「応援しています。フィリニアはいつも見守っています」

ソル「え?!フィリ・・・」

*********

気絶していたソルは意識を取り戻すと辺りを見渡した。何故か全ての物が蒼く見えることにソルは気ずいた。

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