☆滅ぼし物語☆1期11章

1 / 3 ページ

☆滅ぼし物語☆

第11章

光の村を後にしたユーリたちは魔界の暗い森に着く。森を進んで色々なことが起きるがうまく回避できた。暗い森の洞窟で一晩明かして再び歩き始めると魔王城に辿り着いた。これから始まる戦いに覚悟したユーリたちは魔王城へと足を踏み入れた。

この物語は魔界に連れ去られた少年の一生を描くストーリーである。

1話(魔王城)

魔王城に入ったユーリたちは辺りを見渡してモンスターがいないか確認をしていた。

ユーリ「モンスターはいないな」

ソル「そうだね」

魔王城は松明の光で以外に明るくて足場がはっきりとわかる。

ミナ「あそこに階段があるよ」

ミナが指を指した場所には石造りの階段があった。

ソル「本当だ」

ユーリ「じゃあとりあえず進むか」

ミナ「そうね」

ユーリが階段に向かい歩き始めると、それについていくようにソルとミナが追いかけていった。

1話 完

2話(魔王城2階)

ユーリたちが階段を登っていくとともに魔王城の一番上辺りから龍の鳴き声が突然耳に入ってくる。

???「グァァァ!!!」

龍の鳴き声で魔王城は大きく2回揺れた。突然の出来事にソルは地面に手をついてしまう。

ソル「なんだ??」

ミナ「上からだわ」

ソルとミナが軽く話しあっていると魔王城2階の小さい穴から強い風が吹き込んで松明の光が弱まっていく。

ユーリ「松明が・・・」

辺りが暗くなるのを心配をしたユーリだったが、吹き込む風が弱まると自然に松明が再び明るくなる。

2話 完

3話(魔界石)

松明の光が明るく輝きを放つ。ユーリたちは魔王城の2階を探索していた。

ユーリ「3階への階段はどこだ?」

ミナ「うーん、もっと奥じゃないかしら」

足音を立たないように歩いていたユーリたちの前に紫色の光を放つ石が転がってくる。

ソル「この石は?!」

転がっていた石をとっさに拾い上げたソルは紫色の石をじっと見る。不思議な光を放ち続ける紫色の石はソルになにかを伝えようとしている。

(逃げ・・・ろ)

ソル「?!」

石から聞こえてくる声にソルは驚いて動きが止まる。

3話 完

☆魔界石☆
  説明、紫色の光を放つ不思議な石。魔界のモンスターが稀に所持している。ごく普通の人間には石を見る、触ることが出来ない。石は、死んだ人間の魂が天国に登る前に閉じ込めることができる。魂を閉じ込めた分だけ石は巨大化していく。この石をどういう目的で使用しているかは不明。

4話(伝えられた事)

紫色の石から聞こえてくる声はソルの頭に伝えられていく。

(ここに・・・いちゃだめだ。魔王が・・)

ソル「わかってる。その魔王を倒しに来たんだから」

(え・・・魔王を?!)

ユーリとミナにはソルが独り言を言っているようにしか見えない。

ユーリ「なにに話しかけているんだ?」

ミナ「わからないわ」

石から伝わる声は男の人で、間違って魔界に踏み込んでしまいモンスターに殺されてしまったらしかった。

(悪いことは言わねぇ、引き返すんだ!)

ソル「ここまで来るのに苦労したんだ、今更引き返すわけにはいかない」

ソルが男の人と会話を交わす中、少し奥の場所で扉が開く音が聞こえてきた。

4話 完

5話(迫る足音)

(ギィィィ)

扉の開く音はユーリたちを戦闘へと引きずり込むようだった。音が止むとともに今度は足音が近づいてくる。

(ガシャガシャ)

近づいてくる足音には金属音が混じっていた。ユーリとソルは剣を引き抜くと戦闘態勢に入った。

(いわんこっちゃねぇ・・・だから早く・・・)

紫色の石は次第に光が弱まっていき、ソルの手元から消えていく。

ソル「まって、まだ聞きたいことがあるのに」

ユーリ「ソル!!モンスターが来たぞ!」

著者の高橋 ひろりんさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。