天国へ旅立っていった馬鹿な友人へ
空に旅立った俺の馬鹿な友人に捧ぐ
貴方にとって大切な人はいますか?
もしもいたら大切にしてください。
大切なものを無くして気づく馬鹿な俺のような真似にならないように…。
第一章 招かれざる客は訃報を持ってやってくる
それは2009年の冬衆議院選挙投票前の出来事だった。
民主党の大勝でまさに日本中に革命の風が巻き起こる中
俺にも風が吹いていた
俺は望む方向とはむしろ逆のほうに…
普段の会話
普通の生活
俺の日常はこれまでどおりクソつまらない
代わり映えのない日常のはずだった
だけどそいつは持ってきた
超ど級の案件を持って…
そもそも変な話と思うかもしれないが
俺は人の名前と顔があまり一致しない。
そしてこいつに会ったのは、5年前の一度きり
粉だらけになりながらクリスマスケーキを野郎4人で作った仲だ
こいつと俺の友人二人はつながっており
俺はそのつながりでこいつとであった。
よくわからないと思うので人脈を整理すると
俺>>>>友人A>>>>友人B>>>>>>>>>>>C
親密度でいえばこんな感じになる。
実は俺はこいつの名前を知らない
それぐらいの仲だと思ってくれていい
まぁここまでは普通だった
極まれにある選挙活動を持ってきた招かれざる客
そんなもんだ
問題はここからだ。
俺は車に飛び乗り、車を走らせた
深夜帯?ご迷惑?知ったことか!!
そもそも友人が死んで冷静でいられる人間が指折り数えてどれだけいるんだ?
なぜ死んだ?なぜ死ななければならなかった?
不安
悲しみ
痛み
どれとも言い難く
どれよりも嫌な感情に支配されていく心
その闇を振り払うようにアクセルを踏み込む
そいつの家までの10分はそんなグシャグシャな思いに支配されていた
家に着くなり乱暴にドアを叩く
叩き壊す勢いで叩いていたんじゃないだろうか?
出迎えてくれたBのおかんへの挨拶もそこそこに
通された部屋で
Bは既に灰になって荼毘にふされていた…
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