祈りは感謝

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大学浪人のころ、私は一人で小さな町に住んでいた。



予備校に付属した寮で生活していた。

テレビもダメ、音楽もダメ、門限は九時。

窓の一つしかない4畳の部屋は、見学したとき監獄に思えた。

予備校生活はそれなりに楽しかったが、

一年後の不安は消えなかった。

高校の友達は大学なり専門学校なりで、もう自分より先の言葉を話していた。



寮があった町には、駅の近くに商店街があって、

その中心に神社があった。

神社を取り囲むように、アーケードが流れており、

私はスーパーで買い物をしたり、カツ丼を食ったり、

洗濯物を抱えたりしながら、その神社に立ち寄った。


神社は広場のようになっていて、空が見えた。

みんなの読んで良かった!