中学の頃、包丁男に軟禁されてトラウマを持った僕が大学で全国模試1位を取るまでの軌跡⑥

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前話: 中学の頃、包丁男に軟禁されてトラウマを持った僕が大学で全国模試1位を取るまでの軌跡⑤

--ピンポーン--

A氏の部屋のインターホンが鳴った。

さっきまで、僕に向かって怒っていた女が即座に黙る。

っと一瞬、部屋の中が静寂を包んだ。

(いまだ!!)

僕は、思い切って叫ぼうとした。

が、A氏が僕の口を塞ぐ。

声が出せない。

そして、

「今、出られないので後にして!」

とA氏が強い口調で扉の外に向かって話しをする。

「何時頃になりますかね?もう今日はあがっちゃうもんで。」

外にいるのは宅配便のおじさんだった。

口調からすぐにわかった。

時刻は21時。

21時で仕事が終わるという意味だったんだろう。

僕は、塞がれた口で必死にもがき、なんとか手を振りほどいた。

堰を切ったように、女が立ち上がり玄関に向かう。

「外に出るからちょっとまって」

女が歩きながら外にむかって声をかける。

A氏は僕をつかみ、女が最初にいた奥の部屋に誘導した。

(もう、だめだ)

そう思ったその時、

女が玄関の扉を開けるのが見えた。

同時に、

A氏が玄関での女と宅急便のおじさんとのやりとりを気にしている様子が横目で見えた。

(よし、いまだ!!!!!!!!!!!)


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