中学の頃、包丁男に軟禁されてトラウマを持った僕が大学で全国模試1位を取るまでの軌跡⑤

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前編: 中学の頃、包丁男に軟禁されてトラウマを持った僕が大学で全国模試1位を取るまでの軌跡④
後編: 中学の頃、包丁男に軟禁されてトラウマを持った僕が大学で全国模試1位を取るまでの軌跡⑥

女が警察とやりとりをしている。


何て話しているかわからないが、とにかくやりとりをしている。


このやりとりが意味するのは、「冤罪での逮捕」の可能性。


何度も繰り返すが、冷静ではなかった。


そして、一瞬の隙を見て女に飛びついた。


電話機をぶっ壊そうと、なりふり構わず飛びつき、投げた。


冷静さはない。


そこには正義感なんてのもない。


そこにあるのは「生」か「死」か。


15歳の僕にはそんな感覚でしかなかった。


電話の途中の携帯を壁に投げつけ、


踏みつけ壊そうとしたが、壊れない。


そうこうしているうちに、案の定A氏の怒号が僕に向かって鋭くとんできた。


再び、僕はA氏に掴まれた。


床に転がる電話からは虚しく


「もしもし、大丈夫ですか?大丈夫ですか?」


と警察官の声。


(大丈夫じゃねーよ。)


と叫びたかったが、A氏の怒号の恐怖からまた声が出なかった。


女が


「もう最悪なんだけど。ほんと最悪。」


と怒る。

みんなの読んで良かった!