インドア×人見知り×怖がりの僕が、初海外で一人でインドに七週間行った話(第二回)

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インターン先から、22:00以降は迎えに行けないといわれていたので、21:00到着予定の電車はあぶなくて乗れなかったのです。(インドの電車は、平気で一時間、二時間は遅延するので^^;)


インターネットで見たが、11:30があるはずだ!
さがせ!
受付のおっさん
だからないっつてるだろ!

そんな問答すること10数分。とうとうおっさんキレて窓口を追い出されてしまいましたw

とりあえず下に行けとのこと。買えないことは分かっていましたが、とにかくインターン先に行かねばならないと思っていたので必死でした。

重い荷物をもって下にある窓口へ

チケットをくれ!
うけつけ
@*^*{=P{?¥*_?

まさかの英語が全く通じない

しばらく格闘していると、奥から英語が”比較的”わかる人が。

うけつけ②
ここじゃ、二等以下のチケットしか買えない。
むこうに行ってみろ

まあ、そうだろうとはわかっていたんですけどね。またたらいまわしです。

言われた通り行くと、えらくぼろい窓口が。しかもヒンドゥー語しか書いてない。

いかにも怪しい。

近くのインド人に聞いてみると、

ここはインド人専用窓口だから、
お前では買えないよ。

完全に詰んだ\(^0^)/♪

実際には、不安で心臓が痛いくらいの心拍数になっており、吐きそうになっていました。


すると、ふらふら困った様子に見るにみかねてか、優しいインド人が声をかけてきます。

インド人
どうしたんだい?

英語もきれいだし、神様に見えました。

・・・・~~@@@@という
状況で、チケットを一刻も早く買わなければならなくて。
それなら、僕がかえるところを知っているからついてきなよ!

ま、まじっすか!あなたは神様ですか!

というわけで

のこのこついていくことにしました

たわいもない会話をしながら歩いていると、明らかに駅を出ようとしています。

海外は全くの素人ですが、

電車の切符が駅の外で買えるわけがないということくらいは常識的にわかりました。

そして思い出したのです。

デリー、特にニューデリー駅の前は旅行者をカモにした詐欺師が多いということを。

(こいつ詐欺師だー!)

走って逃げましたw

八月の、蒸し暑いインドで、20kgのスーツケースを引っ張って。汗ダラダラ。怖かった。

また振り出しです。

今度は身なりがよさそうなインド人に声をかけて助けてもらおうとします。

インド人②
それならつてきなよ!

また駅を出ようとする。

そして怖くて走って逃げる。


そんなことをあと二回やりました^^;

一度近くで警備にあたっていた警察に助け求めましたが、

おーーい!ここに困ったジャパニーズがいる!誰かたすけてやってくれ!

やめてくれ!そんなことしたら、わんさか詐欺師が集まるじゃないか!

まったく役に立ちませんでした(笑


どうしたものかと途方にくれていると、一番最初に声をかけてきた兄ちゃんが再トライしてきました。

兄ちゃん
なんでお前は俺を信用しないんだ!
俺はこんなにも親切にしてやってんのに。
俺はちゃんとした身分のものだから安心しろ!
ほら

とか言って、何やらICチップ付きのクレジットカードのようなものを見せてきます。

正直、なんなのかよくわかりませんでしたが、その時点で10::00過ぎ。出発まであと一時間半というところで大変焦っておりました。

本当に信用していいんだな?お前にかけるぞ?

正直、こいつしか頼みの綱がなかったので、わらをもすがる思いでついていくことにしました。

駅を出ようとするのにも、怪しいと思いつつ、我慢しました。

駅を決出ようとした瞬間、決定的な場面が訪れます。

兄ちゃん
俺の知ってるガバメントトラベルエージェンシーなら絶対安心!

気が付きましたか?

事前の調べ学習のところで

ガバメントトラベルエージェンシーは有名なぼったくり悪徳旅行会社であることがわかっていました。

くわしくは上記に戻っていいただいてご確認ください。


そこで決定的に、この兄ちゃんは詐欺目的で近づいてきたことが判明しました。


再び走って逃げる。

多少追いかけられましたが、頑張って逃げました。


時刻すでに10:30。出発まで一時間。手がかりゼロ。


ケータイもない。

公衆電話もない。

もちろん3G回線どころかwi-fiもない。

頼れる人も一人もいない。

荷物は重い。

暑い。

誰一人として信用できない。

うちに帰ろうにも帰れない。

先に進むこともできない。

ホテルをチェックアウトしてしまったから今夜寝るところすらない。


ニューデリーの駅の前で、メンタル的に限界を迎え、

顔から汗だか涙だかわからないものを滝のように流して立ち尽くしました。

これがインドで一番きつかった思い出です。


人間、極限状態に追い込まれると開き直るようで、

もういい!明日にする!

次の日に移動することにしました。


この話のオチは、

本当に11:30発がなかったということです。

ふたたびチケットを買うために外国人専用窓口へ行くと、

受付の人に露骨にいやな顔をされました。またうるさいのが来たと…

明日のチケットください…
時間は?
7:30と17:00があるけど…
!?

ここで気が付きました(笑

本当にはじめから11:30発などなかったのです^^;受付のおっさん、疑ってごめんね。

インドにおいてはインターネットすら信用できないということを初日に学びました。

結局、翌日の7:30のチケットを購入。


偶然、外国人専用窓口に日本人バックパッカーがいました。

日本人を見つけた安心さでつい話しかけてしまいました。

そのバックパッカーがとっても優しくて、親身になってなぐさめてくれました。

…~****なことがありまして...(;_;)グスン
バックパッカー
そっか~それはつらかったねー
初めての海外で、何もわからなくて…
バックパッカー
初海外でここきたの!!??

どうやら、世間一般常識的には、初めての海外でインドに、まして一人では来ないみたいです。


無事、チケットを手に入れ、日本人に慰めてもらい、もとの泊まっていたホテルに帰ることにしました。

悪路の中、重いスーツケースを引っ張り、悪臭と砂埃と騒音に耐えること十分。

泊まっていたホテルを発見します。

幸い部屋は空いていたので何の問題もなくチェックイン。

ベットに倒れこみました。


疲労困憊、心身疲弊


こんな言葉がぴったりの状況。

完全にインドをなめていました。


初日からインドの洗礼を受けた僕は、インドにおいて人間不信になり、外に出ることすら怖くなってしまいました。

その時に買った航空券というのが、フレキシブルなタイプで、50$払えば旅程を好きなように変更できるものでした。

この日、本気で、空港に帰って50$払って日本帰ろうかと思いました。



その日は、一日ホテルに引き籠り、インターン先に一日遅れることを連絡。

臭いと疲れで完全に食欲を失い、フライドポテトだけを食べて

早めに就寝しました。


この次の日は、今度こそインターン先へ。

そこに至る多少のトラブルに続きます。


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