「刺青」がダメバンドマンに与える、良いことと悪いこと。①

次話: 「刺青」がダメバンドマンに与える、良いことと悪いこと。②

刺青・タトゥーと聞くと、どんな印象を受けるだろうか。

「反社会的」

「結婚とか子供どうするの?」

「温泉は?」



これを発言していくのは、結構勇気がいります。

僕は会社の代表だし、その他チームの代表でもある。

きっと僕がスーツの時は気づいてない方もいらっしゃると思います。

そのくらい "ネガティブ" の対象にしやすいのが刺青なのだと思っています。




バンドマンに限らず、刺青・タトゥーに対して色々な意見を持っていらっしゃる方々に、僕のストーリーを見ていただき、モヤっとしてもらおうかなと思います。

このストーリーを書いて何か迫害を受けたら、STORYS.JPに新たに書き込みます。

参考になりますね(´-`)それでは






「刺青入れる人って、すごい覚悟ですよね」





先日、大好きな音楽アーティストのお食事にお邪魔した時に言われた言葉だ。

僕はなんだか恥ずかしくて上手に答えられず、

「覚悟なんてなかったよ(´-`)ノリのり」

と言いました。





その帰り道、やっぱり覚悟はあったよなぁ。。。なんて昔のことを思い出していました。



さかのぼって、僕の20歳の誕生日が過ぎたころ。

当時はバリバリのバンドマン。(※参照=ダメバンドマンの人生がMac一台で180度変わった話

BLINK182というバンドが好きでした。

ギターボーカルのトム・デロングは左腕だけにタトゥーをぎっしり入れていました。

まるで左半身だけ呪われているみたい。

彼の思想も、アイデアも、プレイも大好きでした。

人生が一度しか無いことも、僕は分かっていました。




眠れないくらい好きだった。

ネットで見つけたタトゥースタジオに予約の電話を入れました。

場所は新横浜。




ドキドキしながら、母にこう伝えました。

「今からタトゥーしてくる。何も分かってないけど」



母はこう言いました。

「あんたが何をしようと良いけど、責任のとれる人間でいなさい。私は反対よ」



電車が新横浜に近づくにつれて、怖くなって来た。

今日が終わる頃、僕は戻れないものを持ってしまうんだ。



タトゥースタジオで8時間の拷問が始まった。

ファーストタトゥーは左胸に直径17センチの大物。

彫師さん「最初にこんなとこに、こんな大きいの、良いの?」



つづく

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