不安の解消について~22年間自分探しを続けた私~5

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これが,私が見つけた不安の正体です。恐ろしいことだと思います。


私は,かなり危ないところまで,思考を暴走させ,自分を追い詰めていました。このことに最初に気づいたときは,思考は悪魔の化身のように思えました。私を惑わすひどい存在のように思えました。


しかし,そこからよくよく見てみると,思考自体はただのお節介ないい奴なのです。どちらかというと,悪かったのは思考に頼りすぎていた自分だったということがわかってきます。



思考は今でも私の大事な味方です。これまでのプロセスを経て,思考のことが一層好きになった気がします。相棒は必要な時だけ使えばいいのです。そのとき以外には,休んでもらえばいい。


では,どうすれば思考に休んでもらうことができるか,つまり思考をどう止めればいいのかをこれから書いていきたいと思います。




不安は見ていればいい,といったのは先生でした。その言葉が,私にとって鍵でした。



まず,私にどんな不安が起こっているのか,見ていくことから始まりました。すると,もうひっきりなしに不安が噴出していることがわかりました。1日の中でも,今日はちゃんと仕事できるだろうか,あの人から怒られないだろうか,何か楽しいことはないか,などなどもう途切れる間もないくらい,何かを悩んでいました。不安は,恐れや嫉妬,怒りや心配など,いろんな形に姿を変えてやってきては私を刺激していました。




この不安を呼び起こしているのは,思考だと言うことが,段々とわかってきました。思考は本当にきまじめに,あらゆることを始終考えており,すべての問題を見つけ,それを直すすべを探っていました。


この思考を止めることは,最初不可能に思えました。不安は圧倒的に強大で,手をつけることができません。思考の動きはとてもすばやく,さあ,どうするんだと迫ってきます。


そして,思考を止めようとするものもまた思考であり,結局私の思考はフル回転。まったくどうしようもありませんでした。



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