僕は、今、TOEICが300点、1か月でUPするという噂のフィリピンの語学学校にいる。

次話: 僕は、今、お金が、減らないといわれる南の国の海辺にいる。

フィリピンの語学学校、広告では3か月で約200点伸びるという感じだったが、ここの語学学校に入って、まわりの日本人は、1か月で300点ぐら伸びていた。



10年前、業務命令で、韓国に赴任していた時、フィリピンに韓国系の語学学校がある噂を聞いた。


僕自身、まわりの日本人技術者の中では、語学力が低いというわけではなかったが、異業種や他の国の人々から比べると見劣りを感じていた。


そんなわけで、やっと、まとまった時間ができた2014年、フィリピンバギオで語学学校に行った時の状況を記述する。


フィリピンにある、この語学学校は、1日9時間の授業、そして、宿題というボリュームである。


英語の専門学校の宣伝が”1年間で大学英文科4年間に勝る授業量720時間”と謳っているが、ここは3か月で570時間なので、3か月で、それに近い授業量となる。


さすが、韓国人をターゲットにした韓国系の会社である。


軍隊システムだ。


1日9時間の授業ぐらい、大丈夫だろうと思っていたが、


ここは、6時間、家庭教師式の1対1授業で、ぼっ~としている暇が一瞬もない。


そして、夜から、ノンストップでTOEICテスト2時間。


体力低下が著しい。



しかも、勉強に集中するよう平日は外出禁止だった。



外出禁止とは、聞いていかったので、びっくりだ。


毎日、夜8時から10時までTOEIC模試。その後、明日の授業に備えて、宿題(予習などを含む)が必要となるということは、

もともと平日アルコール禁止、外出禁止であるが、そもそも外出やアルコールを飲むタイミングなんて、ないのである。



昔、バックパッーカーというものを有名にした猿岩石(有吉)が出演していた「進め電波少年」という番組があった。


そして、その続編に、電波少年的東大一直線 」という企画があり、部屋に閉じ込められた主人公坂本ちゃんが、ひたすら家庭教師のケイコ先生に勉強を教えてもらい、大学を目指すというものがあった。


フィリピンのバギオの学校に、(平日外出不可で)閉じ込められ、ひたすら、1対1授業を受けている僕は、その坂本ちゃんの気分。


でも、意外と楽しかったりする。


毎日6時間びっしり家庭教師って、中世でいえば、貴族みたいなもんじゃん。


ちょっと古びた町を眺めながら、いつもそう思った。



さて、この毎日受けるTOEIC模試、そのレベルは韓国で開催されているテストを基本に作られている。


韓国では、入社試験にTOEICのレベル900点とか800点とかが必要なので、日本と比べ結構簡単か同じぐらいかもと思っていたが、実は、無茶苦茶難しい。


Part7(長文読解)とかは、日本の2倍ぐらいの分量があったりする。


そういえば、韓国って、大学にもよるが学部レベルからテキストが英語であることをコロッと忘れていた。


この学校では、韓国系のTOEICを基準としながら、日本などで受ける他国のTOEICの問題も出題されるため日によって200点前後スコアーが異なってくる。


僕の場合は、TOEIC模擬が、1か月半で目標点の200点アップに届いた後、停滞したり復帰したりスランプに落ちたりを繰り返しながら、現状に至る。


語学が得意な、若い人たちや女性には、全然、及ばないが、そこで共にした他のメンバー含め、40代日本人男性でも、確かに成績があがるということが分かっただけでも、まずは、良しとしよう。



著者の中江 敏貴さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

僕は、今、お金が、減らないといわれる南の国の海辺にいる。

著者の中江 敏貴さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。