神さまありがとう第10回

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                   ~違ってなんぼ~



 発達障害者の特徴の1つで「相手の痛みがわからない」という事を、告白してくれる人がいます。実際専門家の間でも、共通理解になっているようです。

 まあ、当たっているといえば当たっていますね。

でも、勘違いしないでくださいね、「わからない」のであって、「考えていない」わけではありませんから。

 むしろ、誰よりも相手の立場や気持ちを思いやり、一生懸命考えて、喜んでもらおうと動くのは、発達障がい者であり、自閉症の人たちと言ってもいいでしょう。

 学生の頃、カウンセリングの中で、カウンセラーから言われた言葉が、今でも脳裏に残っています。「あなたほど、相手の気持ちをおもいやり、一生懸命考えている人はいない」

これは大人になってからも言われました。「意外と周囲はあなたの事を嫌っていないかもよ」とは、心理テストをしてくれた大学病院の担当医師の言葉です。

 確かにそうかもしれませんね。でも、それをどうやって確認したらいいの?

 相手の気持ちがわからないから、とにかく相手の気持ちを知りたくて、じーっと相手の顔を穴があくほど見つめて、誤解される事もしばしば・・・。

 ぷいと横を振り向かれるたびに、「ああ、また嫌われた・・・」と内心おびえながら生活している気持ち、想像できますか?

 逆に、相手の痛みを感じとれないゆえの失敗も、子どもの頃から何十回もしてきました。大人ほどくよくよ考える頭もない変わりに、ものすごい残酷なひと言をどれだけの級友たちに浴びせたことでしょう。

 時には、相手の身体に関することをからかって、次の瞬間から口をきいてもらえなくなるなんて事は日常茶飯事、クラス中からシカトの嵐・・・

 小学校の先生方、あなたのクラスに、必ず1人はいるであろういじめっ子、もしかしたら、わたしと同じ問題を抱えているかもしれません。

 実は、いじめているという自覚もないまま、ただ無垢に動いているだけかもしれない。。。

 わたしたちの多くは記憶力に問題を抱えた人たちも多いですが、丁寧に「これは相手を傷つけることなんだよ」と繰り返し教えてくれれば、「そうなのか。。」と理解する頭はちゃんとあるのです。

 単純に「悪い子」で片付けないで。

 まして、どこぞの校長先生の言葉でないけど、「いじめっ子は見つけ次第、停学処分にしていく」

 なんて、殺生な事いわんどいて!

 おとうさん、おかあさん、早く障害に気がついて!

 そうしたら、大人になる頃には、ちっとはまともな大人になっているかもしれないから・・・。

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