スポーツとは縁遠かった少年

後編: 運動出来ない少年の叶わない憧れ

スポーツなんて、選ばれた人間のするものだ。


記憶が正しければ、それは小学生の頃までさかのぼる。


「毎朝、小さなグランドを10周する」というのが恒例だった。


ボクはこの時間が苦痛で仕方なかった。


なぜなら運動が大の苦手だったからだ。


実は、当時小児ぜんそくを患い、激しい運動をすると途端に心臓が苦しくなる。


それがとても辛かったし、それよりも辛かったのは

誰よりも走るのが遅かったのですぐに周回遅れとなり、

普段仲良くしてる友達に一瞬で置き去りにされる

言葉では言い表せない劣等感がたまらなかった。



正確には、それにすら慣れ劣等感すら当たり前になった・・・


そして仲の良かった友達はみな、スポーツが得意だった。


ボクだけ運動出来なくて、

でも、なぜ運動神経抜群の友達ばかりだったのかというと

ボクが「明るいデブ」だったからだろう。

運動の時以外は・・・



だから本来、一般的な小学生が楽しみでたまらない

「体育の時間」

「遠足」

「運動会」

etc...


ボクにとっては苦痛でしかなかった。


この頃楽しかった記憶といえば、

放課後友達の家や、時にはボクの家で集まって

テレビゲームをやって遊んでる時間だった。


こんな、スポーツとは縁のない少年。


いや、正確にはスポーツはおろか日常生活もままならなかったのかもしれない。


例えば年間に数回行われる「遠足」


これは小学生にとっては楽しみで待ち遠しいイベントの一つ。


しかし、ボクとっては出来れば避けたいイベントの一つで

「遠足で歩く」


この行為だけで周りから遅れを取り

担任の先生に背中を押してもらうような状態。


楽しそうに会話しながら

いや、先生から「しゃべるなー!」

と注意されながら歩く友達の後ろで

喋る余裕も無く背中を押されてる自分がいる。


「うらやましいなぁ・・・」


同級生に比べ、歩く事すらままならなかった。


運動出来ない自分を受け入れながら

ボクは運動出来ないなら、勉強だよな・・・


という現実を素直に受け入れた少年らしくない少年だった。

続きのストーリーはこちら!

運動出来ない少年の叶わない憧れ

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