(続)昨日は意識がなくなりそうになるまで抱かれて、翌日喫茶店でデートをしました。
扉をを開けると整然と整えられたベッドが一番に目に入った。
その街の中でもグレードの高めのラブホテル。
「じゃあこの部屋にしよう」
彼はそう言ってポチッとパネルのボタンを押す。グレードの高い部屋だ。
休憩+宿泊で26000円とか。高っ。
(多分シティホテルの方が安いのでは・・・と思ったなんて口が裂けても言えない)
時間はまだ9時を少し回った頃。
コンビニで買ってきたものや取っておきのものを見せ合いながら雑談して、感覚としてはゴージャスなお部屋デートだ。
秘密の話で盛り上がって、自分の話をしたり、彼の話を聞いたり、タバコを吸ったり。
ゆっくりと時間は過ぎていく。
昼型の生活のためか、少し眠気が訪れてきた。
そしてメガネが壊れた事件のために焦って出てきたため汗をかいていることが気になり始めた。
「ね、お風呂一緒に入ろうよ~」
私から口火を切った。多分少し試していたところはあると思う。
裸になったら、がっついてくるのかな?といった感じの挑発も混じる。
お風呂にお湯を溜めている間は会話がそっちのけになってしまい、早く入りたくてたまらなかった。
広いお風呂でジャグジーで、一緒に入れることが楽しみすぎて。
ずいぶん、ソワソワして落ち着かない変な生き物として観察されていた気がする。(笑)
バスタブに十分なお湯がたまったのでバブルバスの元を入れてジャグジーのスイッチを入れる。
・・・泡立たない。(涙)
「こういう時はね」ボディソープのポンプ部分を外してだばだばっとお湯の中に入れた。
期待通りのふわふわでキメの細かい泡に珍しく素直に感激してた。
長くまったりと会話する中でいつしか緊張も解けたのだと思う。いつものどこか冷めた気持ちを感じることはなかった。
一緒にお湯に浸かって、それでも私のカラダを性的に触ることをしない彼に焦らされることよりも安心感を感じている自分に不思議な気持ちになる。
普通に、リラックスしてた。
今日はセックスしないのかな?それでも、いいか。
そう思えるほどに気が緩んでいて、そんな気持ちのままバスタブから身を上げタオルで身体を拭きローブを着た。
また少し、今度はセクシャルな雑談をする。あ、布石になっちゃったかな。
私から振った話で身近でセクシャルな話題。性戯の話をした。
「少し横になりたいな」
私が言うとそれを追うように彼もベッドへ来てくれて身体を横たえた。
また少し話をして、から、私からまた誘う。
「ねぇ、キスしよう?」
長い長いキスをした。途中歯が当たり、彼の舌は私のクチの奥に差し込まれ敏感なところを早くも察知される。
その長い長いキスの間に、何度かイカされてしまった。
そんな調子で、身体の敏感な部分をくまなく私が「もっとして」ということもなく一カ所ずつ攻略されイカされていく。
快楽に身をゆだねる合間に目が合うと、本当に楽しそうに私の身体を攻略していっていて、それが更に私を興奮させた。
絶頂の汗でシーツが湿り始めた頃に彼は言う。
「今日、抱かれないと思った?」
ニヤリと、嫌みのない余裕の笑みを私に向けられて、ドキッとする。
「それもあるかなぁって、思ったよ?」
そこから、まぐわった。もう半分も意識がない中夢中で快楽を貪る。
何度か体位を変え、彼の先が私の奥のポイントをまた見つけそこを突く。
ねじ込んで、押し込んで押し込まれて、体液が混ざり合うのを感じた。
何度イッたかなんて覚えていない。戯れに、何回イったの?なんて訊かれたけどそんなのもう、わからない。
快楽に溺れ貪って、気がつくともう互いに精魂尽きたような状態になっていた。
これ以上はもうハンガーノックでも起こしそうな状態になるまでハメにハメた。
そしてお互いにノックダウンというような形で射精のないセックスは終わって、二人で身体を向き合わせて横たえた。
その直後、深い眠りに落ちていって、朝を向かえた。
著者の桜井 和泉さんに人生相談を申込む
著者の桜井 和泉さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます